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植民地から建国へ の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2025/12/07

新大陸発見から合衆国建国期について描いた本、読了です。アメリカは、すでに連邦憲法制定後230年(執筆当時)と決して歴史の浅い国ではなくなっている。新国家(近代国家)成立にはオリジナルな歴史があると思うが、その「人工性」を資料で追った1冊。「アメリカ人」としてのナショナル・アイデン...

新大陸発見から合衆国建国期について描いた本、読了です。アメリカは、すでに連邦憲法制定後230年(執筆当時)と決して歴史の浅い国ではなくなっている。新国家(近代国家)成立にはオリジナルな歴史があると思うが、その「人工性」を資料で追った1冊。「アメリカ人」としてのナショナル・アイデンティティも「人為的」に醸成されていった。アメリカ憲法を比較法としている者にとっても勉強になった。

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2024/06/02

メインに扱われるのは、フレンチインディアン戦争の講和条約である1763年のパリ条約と、独立革命の講和条約である1783年のパリ条約という二つのパリ条約の間の20年間。その20年を、1773年のボストン茶会事件で前半・後半に区切っている。それに加えて独立後の制度設計の5年間と、トー...

メインに扱われるのは、フレンチインディアン戦争の講和条約である1763年のパリ条約と、独立革命の講和条約である1783年のパリ条約という二つのパリ条約の間の20年間。その20年を、1773年のボストン茶会事件で前半・後半に区切っている。それに加えて独立後の制度設計の5年間と、トータル25年間で独立革命を俯瞰している。 ただし、その前段階として北米の古代文明やイギリスによる大西洋沿岸への植民活動、第二次独立戦争とも言われる米英戦争についても丁寧に扱われている。特に13植民地の形成に関してはそれぞれの入植の事情も大きく異なる上、大きく分けて北部と南部の経済基盤の違いが後の南北戦争に関係してくる重要なポイントでもある。 仏との第二次百年戦争に勝利し北米から仏を駆逐すると、国王宣言による移住制限、各種税法などをめぐり本国と植民地は次第に対立を深めていく。独立戦争の基本的な流れに加えて、植民地人たちの「アメリカ人意識」の形成過程やポール・リヴィア、ベッツィ・ロスらの建国神話にも触れられているので興味深く読める。

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2023/09/08

アメリカ合衆国憲法制定から230年。短いとみるか長いと見るか。 予想通り1492年コロンブスの頃からが本題。それ以前の先住民などについてはさらっと書かれているのみ。紙面を割くほどの情報はないということか。

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2023/03/17

アメリカという国の成り立ちに興味があった。 彼の国は、どうして世界一の国になったのだろう。 宗教的迫害、貧困、冒険心、 いろいろな理由であるが、 イギリス本国から 自由を求めてやって来た人たち。 植民地支配から 自由を戦って勝ち取る。 そこから始まる国づくり。 本書では、入植者...

アメリカという国の成り立ちに興味があった。 彼の国は、どうして世界一の国になったのだろう。 宗教的迫害、貧困、冒険心、 いろいろな理由であるが、 イギリス本国から 自由を求めてやって来た人たち。 植民地支配から 自由を戦って勝ち取る。 そこから始まる国づくり。 本書では、入植者目線で書かれているが 奴隷として連れて来られた人たち 先住民の人たちにとっての 歴史的見方も知りたいです。

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2021/09/04

・本シリーズはアメリカ合衆国の通史。シリーズ一巻目の本書は、先住民の暮らしから19世紀初頭の米英戦争までを扱う。 ・(特に植民地時代)アトランティック・ヒストリーの考え方が新鮮だった。アメリカ史に限らず、国家の歴史を考える上では一国史観にとらわれず、グローバル・ヒストリーの視座...

・本シリーズはアメリカ合衆国の通史。シリーズ一巻目の本書は、先住民の暮らしから19世紀初頭の米英戦争までを扱う。 ・(特に植民地時代)アトランティック・ヒストリーの考え方が新鮮だった。アメリカ史に限らず、国家の歴史を考える上では一国史観にとらわれず、グローバル・ヒストリーの視座が重要だと思った ・著者が指摘するように、歴史というものは静態的なものではなく、常に再解釈・再構成を迫られる動態的なものだと捉える必要がある。そのように考えるならば、本書で言えば独立宣言や、あるいはいわゆる「建国神話」に関しても、同時代からそうであったというよりも、寧ろ後世の国民国家形成の中で発掘されてきたものと捉えるべき。歴史は開かれたものであり、だからこそ最新の書物に当たる意義、延いては歴史学の意義があるのだろう。 ・建国時(合衆国憲法制定時)には、政党政治が想定されていなかったことは発見だった。このあたりの、第一次政党制から始まる政党政治については、本シリーズ(4冊)読了後に、復習として『アメリカの政党政治』(中公新書)にて整理したい。 ・何度か、アンダーソン『想像の共同体』への言及が見られた。『想像の共同体』は、専らインドネシアのナショナリズム研究の書物だと思い込んでいた。政治学を学ぶ人間として、近いうちに一度は通読しておきたい。

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2021/05/17

13の植民地から始まったアメリカ合衆国の建国物語だが、タバコと砂糖が重要だったことを知った.イギリスと戦争で独立を果たすが、当時のヨーロッパ諸国特にフランス、スペインとの葛藤もあったようだ.初代大統領ワシントンの元で活躍したハミルトンの話は面白かった.別の教材で彼のことを学んでい...

13の植民地から始まったアメリカ合衆国の建国物語だが、タバコと砂糖が重要だったことを知った.イギリスと戦争で独立を果たすが、当時のヨーロッパ諸国特にフランス、スペインとの葛藤もあったようだ.初代大統領ワシントンの元で活躍したハミルトンの話は面白かった.別の教材で彼のことを学んでいたので特に楽しめた.大西洋史の視座での著述は非常に新鮮で、米国史の見方を変えるものになると感じた.

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2021/05/05

アメリカ史第1巻。最新の知見と共に、大西洋史や記憶史(当時の史実だけではなくその後の時代での扱いの盛衰)も取り入れて書かれているそうで、面白かった。 特に所々ちりばめているエピソード的な出来事が興味深い。 ・ボストン茶会事件は別にパーティがあった訳じゃ無い ・黒人奴隷制度のおぞ...

アメリカ史第1巻。最新の知見と共に、大西洋史や記憶史(当時の史実だけではなくその後の時代での扱いの盛衰)も取り入れて書かれているそうで、面白かった。 特に所々ちりばめているエピソード的な出来事が興味深い。 ・ボストン茶会事件は別にパーティがあった訳じゃ無い ・黒人奴隷制度のおぞましさ ・イギリスとは何度も戦って独立を勝ち取り、その後も戦っている ・マラトンの戦いの故事を彷彿とさせる出来事が今のボストンマラソンに繋がっている ・独立後政府の中心人物だったハミルトンが決闘で死んでいる ・今の米大統領が2期までなのは、初代ワシントンが2期で辞めちゃったから ・・・ 分かりやすく書かれているので、一気に読めるのが嬉しい。

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2021/02/21

コロンブスの新大陸到達から500年あまり、合衆国独立からでもまもなく250年経とうとしている。アメリカは決して歴史のない国でも新しい国でもないとのこと。たしかに同じ政体の枠組みが続いているという意味では、明治維新や敗戦をあいだにはさんでいる日本よりよほど長い。18世紀に憲法制定を...

コロンブスの新大陸到達から500年あまり、合衆国独立からでもまもなく250年経とうとしている。アメリカは決して歴史のない国でも新しい国でもないとのこと。たしかに同じ政体の枠組みが続いているという意味では、明治維新や敗戦をあいだにはさんでいる日本よりよほど長い。18世紀に憲法制定をめぐってたたかわされた議論が、今日の国のあり方にもけっこう直接的に影響している。たとえば上院の定数とか。他にも、北部と南部では植民地時代の初期から成り立ちが違うなど、高校の世界史でもアメリカ史についてそんなに詳しく勉強した覚えがないのであらためて知識の整理ができた。 また本書の著者が力を入れているのは「記憶史」というもので、起こった当初はさほど重要視されていなかった事柄が、その後の言説によって意味付けをされていくような過程の研究。たとえば独立宣言書なんかもその対象に。

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2021/02/13

トランプさんだ、人種問題だとやたらお騒がせなアメリカが気になって、トランプ本とかなぜ中間層は没落したかとか読んで、やっぱりこういう歴史かと思って読んだ本。いろいろよく分かりました。このシリーズ優秀。すごくためになりました。

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2021/02/07

1776年にイギリスから独立し、南北戦争という内乱を経て形成された、民主主義と資本主義の最も発達した先進国の一つ。 その程度の認識しかなかったアメリカという国を、「図書」1月号の対談を読み、岡本隆司さん・貴堂嘉之さんの対談を読み、もっと根本からこの国を理解したいと思い、読み始めま...

1776年にイギリスから独立し、南北戦争という内乱を経て形成された、民主主義と資本主義の最も発達した先進国の一つ。 その程度の認識しかなかったアメリカという国を、「図書」1月号の対談を読み、岡本隆司さん・貴堂嘉之さんの対談を読み、もっと根本からこの国を理解したいと思い、読み始めました。 本書は、単なるアメリカという一国史を辿るのではなく、「大西洋世界(大西洋史)」と「現代(記憶史)」の2つの視点からアメリカ合衆国の成立から現在までの光と影をく描いています。

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