生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者 の商品レビュー
大学で生物工学を教えているセス・クレイ教授。彼がモンタナ州の人里離れた町に滞在中、近くの森で昔の教え子の死体が見つかりました。彼は教え子の死に衝撃をうけ、さらに自分が容疑者になったことから元来の偏屈気質に火がつきました。そして熊に殺されたとされるかつての教え子の死に疑問を抱き、独...
大学で生物工学を教えているセス・クレイ教授。彼がモンタナ州の人里離れた町に滞在中、近くの森で昔の教え子の死体が見つかりました。彼は教え子の死に衝撃をうけ、さらに自分が容疑者になったことから元来の偏屈気質に火がつきました。そして熊に殺されたとされるかつての教え子の死に疑問を抱き、独自に調査を始めるところからこの物語は始まります。事故当時、現場でフィールドワークをしていたセオが容疑者として疑われるのですが、ほどなくしてかつての教え子の殺害は熊の仕業とわかり釈放されることになりました。しかし、彼はこの事件は熊による食害ではなく殺人だと直感します。そしてモンタナの田舎の無能?警察を敵に回しつつ、思いもよらないトラブルに巻き込まれて行くという展開に・・・。 主人公は陰キャラでコミ障かつ体力にも自信がないというキャラクター。しかしその実、真実を手にするためなら法を度外視してでも単身危険に身を曝すことのできる立ち回りを見せ、決断優先の気質を持っていて、警察や殺人鬼に向かっていく気骨も非常に旺盛なところに私は興味を惹かれました。分かりやすく言うと、ダイハード的なハチャメチャなキャラクターということです。この辺は読む人によって感想も面白さも様々かもしれません。 中盤から後半にかけて、私は大いに楽しめました。特に終盤はアベンジャーズを思わせる、いやがおうにも盛り上がる展開でした。反面、行き当たりばったりとか、あるいはストーリーが粗い・ご都合主義などの意見も多いようで、その辺はうなずけるような。いずれにしても、ヒグマの襲撃というきっかけで始まる本書は、熊の出没が話題になっている昨今の日本でも話題になりそうな内容と言えるかもしれません。
Posted by
これは面白い。過去の連続殺人を、生物学の新しい視点から掘り起こしていく、全く新しいタイプの小説です。多少眉唾な部分も無きにしもあらず、ですが、久しぶりにむさぼるように読んだ本となりました。
Posted by
モンタナの山中で調査中の生物工学者クレイは宿のモーテルで地元警察に拘束された。若い女性が近くで殺され、それがクレイのかつての教え子だったことからという理由。すぐに犯人は「熊」とされ釈放されるが、クレイは人間のしわざでは?と思い、生物情報工学の知識を駆使して、独自に調査を始める。 ...
モンタナの山中で調査中の生物工学者クレイは宿のモーテルで地元警察に拘束された。若い女性が近くで殺され、それがクレイのかつての教え子だったことからという理由。すぐに犯人は「熊」とされ釈放されるが、クレイは人間のしわざでは?と思い、生物情報工学の知識を駆使して、独自に調査を始める。 最初は「熊」と、100%信用はされなかったクレイの頭脳戦、という感じで一体どうなるのかと読む手もはやるのだが、後半、クレイの生物学的見地から死体発見が相次ぎ、といったところでなにかトーンダウンしてしまった。クレイを際立たせるためなのだろうが、警察も無能っぽい。 ただモンタナの大きな森、を勝手に想像して読めたのはいいかな。西部の寂れた街、というのも描いている。 2019発表 2019.4.25発行 図書館
Posted by
一応ミステリなのかな?いわれればありそうでなかった、シュミレーションモデルを推理の材料にしちゃうミステリ。確かに要素を恣意的に選択してプログラムかけたら傾向でまくりだろうなと。 しかし主人公が天才過ぎてちょっとやりすぎ~。生物、化学、医療系、プログラム系、実地もおっけーとかないや...
一応ミステリなのかな?いわれればありそうでなかった、シュミレーションモデルを推理の材料にしちゃうミステリ。確かに要素を恣意的に選択してプログラムかけたら傾向でまくりだろうなと。 しかし主人公が天才過ぎてちょっとやりすぎ~。生物、化学、医療系、プログラム系、実地もおっけーとかないやろw題名からインディージョーンズの生物学者ver.なのかと思ったけど、生物学者の範疇超えすぎw あと、人の感情がわからない病(単語忘れた)だったら、話相手の微妙な心の機微とかわからんのではないかと思った。 ま、なんちゃって理系だもんで全体的には好きです。海外ドラマとかにしたら受けるかもしれない。読み物としては万人にはオススメできない。
Posted by
生物情報工学の視点でミステリーが 解き明かされていく過程は すっっごく興味深くて面白かった。 けど良くも悪くもツッコミどころが多くて、 ラストのクライマックスもはちゃめちゃ。 ぶん投げられて終わったが故に 続編を読まなきゃ気が済まない状態。。
Posted by
翻訳文で意味もなく「〜る」、「〜う」と延々辞書形が続くのが苦痛。臨場感出すためかもしれないけど疲れた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「パードレはもいない」の後ろの広告で見て。 生物情報工学の教授セオは、 殺害された被害者がかつての教え子でだったため、 いきなり容疑者扱いされる。 警察は熊に襲われたと結論づけるが、 セオは科学的な追及で犯人は人間だと考え、 データを集め分析し、 同じ犯人の被害者と思われる女性の周囲を調べに行く…。 殺人者とホホジロザメの捕食のパターンが同じだと比較したり、 植生を調べて死体を発見したり、 さらにパターンから次々死体を発見したりと、 追及手段が面白かった。 発見した死体を警察で匿名で通報したり、 犯人に脅されて死体を盗んで身代わりとしたりと、 型破りなのも。
Posted by
生物学探偵なる呼び名が惹起するイメージから遥かにかけ離れた破天荒かつ突飛な行動力(警察から証拠を盗みつつ自ら死体を発掘して回る)とコンピュータを駆使する冷徹な論理的思考が奇妙にも同居した新米探偵が初登場。終盤いよいよ真犯人と対峙してどんどん緊張感が高まっていく中、ランス・アームス...
生物学探偵なる呼び名が惹起するイメージから遥かにかけ離れた破天荒かつ突飛な行動力(警察から証拠を盗みつつ自ら死体を発掘して回る)とコンピュータを駆使する冷徹な論理的思考が奇妙にも同居した新米探偵が初登場。終盤いよいよ真犯人と対峙してどんどん緊張感が高まっていく中、ランス・アームストロングをも凌ぐドーピングの果てに渦中に飛び込んでいくはちゃめちゃなクライマックスに大興奮してしまいました。
Posted by
図書館で。 行動パターンをプログラムから割り出して、シリアルキラーの犯罪を見つけ出す…という辺りは面白かったんだけど、あまりにも簡単に大量の被害者が見つかるのと(簡単に思える)、警察側の対応があまりにも不実なのにだんだん読んでいてナンダカナ、という気持ちになってしまいました。 結...
図書館で。 行動パターンをプログラムから割り出して、シリアルキラーの犯罪を見つけ出す…という辺りは面白かったんだけど、あまりにも簡単に大量の被害者が見つかるのと(簡単に思える)、警察側の対応があまりにも不実なのにだんだん読んでいてナンダカナ、という気持ちになってしまいました。 結局、警察との強いパイプがあったり、高官や癒着があるわけでもないのに何であんな頑なにかばってたんだろ。 後、学者先生自分で体張りすぎ。そこまでするぅ?と思いながら読みました。
Posted by
【腹減り度】 なし 【食べ物の割合】 ☆ 【1番美味しそうだったもの】 ダイナーのチェリーパイ(作中見るに美味しくは無さそうだけど) *感想* 章が短いコマ切れで、とんとん拍子で話が進むので次々場面が変わる割にかなり読みやすい。 ヒロインのジリアンの、健康的なセクシーさと非常に...
【腹減り度】 なし 【食べ物の割合】 ☆ 【1番美味しそうだったもの】 ダイナーのチェリーパイ(作中見るに美味しくは無さそうだけど) *感想* 章が短いコマ切れで、とんとん拍子で話が進むので次々場面が変わる割にかなり読みやすい。 ヒロインのジリアンの、健康的なセクシーさと非常に可愛らしいキャラクターが◎。主人公のセオクレイは頑張ってるけどちょっと情けない。 本当にいるのかわからない、見えない敵を追うセオクレイは異常者のよう。ていうかあんなに死体掘り当てて送りつけてたら怪しすぎてセオクレイが捕まると思うのだけど。頭のおかしい学者程度の扱いなのでちょっと疑問だった(張られてたけど。) タイトルの生物学探偵というのには疑問。‥探偵? 文句たらたらに見せかけて、続編翻訳されたら読むつもり。
Posted by