ボダ子 の商品レビュー
イヤミスじゃなくイヤコロ。読んでいて嫌な気分にさせる人生転げ落ち小説。運気上昇していく小説は読んでいて楽しみになりウキウキもするが、やることなす事全て破綻しか待っていない物語、しかも主人公のアホさ加減にゲンナリさせられて気鬱になりそう。読むほどに結末まで読みたくないけど先が知りた...
イヤミスじゃなくイヤコロ。読んでいて嫌な気分にさせる人生転げ落ち小説。運気上昇していく小説は読んでいて楽しみになりウキウキもするが、やることなす事全て破綻しか待っていない物語、しかも主人公のアホさ加減にゲンナリさせられて気鬱になりそう。読むほどに結末まで読みたくないけど先が知りたい無情な欲求に抗えず、しかしページをめくるとやっぱりそれかと項垂れる。 タイトルは目に付くけれど興味をもたせないセンスの無さで、読むたいと言うよりなんじゃこの野暮ったい本は?と手にしてしまった。帯も大層でタイトルと内容もなんだか噛み合わないイラっと感じる一方ジワる。読み始めはつまらないと感じたが、読み出すと一気。やばいわ、これは笑
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読中、読後、とにかく嫌な気持ちになった。タイトルは「ボダ子」だが、内容は「ボダ子」である娘ではなくその父親である60手前のおじさんの一人称の物語。作者の私小説のようだが、どこまでも身勝手で、自己中心的で、見栄、性欲、なんというか全て見るに耐えない生々しさ、悍ましさがあり、それがこ...
読中、読後、とにかく嫌な気持ちになった。タイトルは「ボダ子」だが、内容は「ボダ子」である娘ではなくその父親である60手前のおじさんの一人称の物語。作者の私小説のようだが、どこまでも身勝手で、自己中心的で、見栄、性欲、なんというか全て見るに耐えない生々しさ、悍ましさがあり、それがこの年代の男性の一部のリアルなのかと考えるとゾッとした。
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私小説? 主人公の駄目さに苦笑いしながら読む感じ。 ボーダーについての本で興味を持ったが、ボダ子にはあんまり掘り下げてなくてちょっとがっかり。
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救いようがないが、個人的にはとても好きな小説だった。 「私」である高浩は、人格障害のある娘を持ち、離婚した3人目の妻で娘の母である悦子を連れて震災直後の宮城で暮らし始める。 一度は成り上がった経験と自信を持って復興ビジネスに乗り出し、娘は現地でボランティアを始め、上手く生活が回...
救いようがないが、個人的にはとても好きな小説だった。 「私」である高浩は、人格障害のある娘を持ち、離婚した3人目の妻で娘の母である悦子を連れて震災直後の宮城で暮らし始める。 一度は成り上がった経験と自信を持って復興ビジネスに乗り出し、娘は現地でボランティアを始め、上手く生活が回り始めたように見えるが…。 何か問題が起こればすぐに「とにかく金があれば」と事業に逃げ、溜まったストレスは肉欲で発散する。 娘の助けの声には耳も傾けず、娘や元妻、自分と正面から向き合うことを恐れ、上辺だけは取り繕って逃げるような毎日を積み重ねる。 途中何度も「こんな男とだけは絶対に結婚したくない」と強く思った。 救いようが無いが、戻れる道はいくらでもあった。 自分の人生を生きていく上で、忘れてはいけない大事なことが沢山詰まった話だったように思う。 【考えたこと、学んだこと】 ・金と幸せの関係 ・人格障害について ・逃げること、後回しにすることの結果 ・ボランティアの精神と集まる人 ・ボランティアと政治の関係性 ・ビジネスとは「人のため」より利益 ・日本強靱化計画、防潮堤建設の盲点 ・被災地で「頑張ろう」を繰り返す空虚さ ・土木仕事の内部事情
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面白くないわけではないのですが、結局何が伝えたかったかがあまり分からない話でした。 タイトルにあるように、ボーダーの娘がメインとなる話かと思いましたが、どちらかというとかつて成功を収めた男が徐々に落ちていく…なんとかもがくがそれでも落ちていく、というお話。 そういうのが好きな人に...
面白くないわけではないのですが、結局何が伝えたかったかがあまり分からない話でした。 タイトルにあるように、ボーダーの娘がメインとなる話かと思いましたが、どちらかというとかつて成功を収めた男が徐々に落ちていく…なんとかもがくがそれでも落ちていく、というお話。 そういうのが好きな人にはオススメですが、なんとなくタイトル負けしてしまった感があります。 実話だというところですごい話だな、とは思いますが…
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書き始めと終わりが好きです。 まだこの作者の本は2作しか読んでないが、 終わり方からの余韻が良い(悪いというべきか)。 伊部と泰子の話ほんとだったら、すごい人生だなぁ。 ボダ子さんは今元気に生きているでしょうか。 生きていてほしい。
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国内ミステリを読んで「やっぱりコナリーとはレベルが違うよ」などとしたり顔で言いたくなる気持ちはわかるが、そういう奴(自分)はこれを読むべき。たしかにミステリーではないけど、日本ならでは日本人ならではの面白いストーリーと破茶滅茶なキャラクター全開だ。自伝的作品とか言われてるけど、読...
国内ミステリを読んで「やっぱりコナリーとはレベルが違うよ」などとしたり顔で言いたくなる気持ちはわかるが、そういう奴(自分)はこれを読むべき。たしかにミステリーではないけど、日本ならでは日本人ならではの面白いストーリーと破茶滅茶なキャラクター全開だ。自伝的作品とか言われてるけど、読む方には関係ないからね。引き続き、この手の作品を書き続けてもらいたい。4.2
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いやー面白かった! 夢中になって読んでしまった。 大西も元妻も、娘のことを顧みない、本当にどうしようもない人間だなと思った。 しかし著者は、自分の醜い部分や弱い部分を隠すことなく書いてて、すごいなと思った。
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ボーダーの少女が病んでめちゃくちゃなことをする話かと思って読んだら予想外にボダ子の父親目線で描かれておりすんごい面白かった。的外れなところはあるけれど父親なりにあれこれ考えたり考えなかったりしながら不器用に必死に奔走するところは、心をもっていかれるものがあり「なんでそんなことする...
ボーダーの少女が病んでめちゃくちゃなことをする話かと思って読んだら予想外にボダ子の父親目線で描かれておりすんごい面白かった。的外れなところはあるけれど父親なりにあれこれ考えたり考えなかったりしながら不器用に必死に奔走するところは、心をもっていかれるものがあり「なんでそんなことするの!?」と思いながらも魅力的で正直ボダ子がちょっとうらやましく思った。あとから実話に基いてると知ってびっくり。このあとボダ子たちはどうなったんだろう!?他の作品も読みたい。
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しばらく前に買ってたものの、途中で挫折していた本。 ここ最近、図書館にも本屋にも行けないので、家の本棚にある本を読み返しているところに、これがあったな、ともう一度初めから読み始めた。 今度は、ハマって読む。 救いないし、こりゃダメだ…ってなるし、共感もなにもないが、最後まで...
しばらく前に買ってたものの、途中で挫折していた本。 ここ最近、図書館にも本屋にも行けないので、家の本棚にある本を読み返しているところに、これがあったな、ともう一度初めから読み始めた。 今度は、ハマって読む。 救いないし、こりゃダメだ…ってなるし、共感もなにもないが、最後まで読んだ。 読んで幸せになれる、読んで人生の勉強になる、読んで日々が丁寧な暮らしになる、読んで目の前がひらける、 そんな本ばかりが良い本だとは感じない。 むしろこんな暗くて、モヤっとなるような本をたくさん読みたい。
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