ボダ子 の商品レビュー
面白いと言えば、最後まで読み通してしまうぐらいには面白い。 でも、何よりこんなに小説の主人公が嫌いになる作品は初めて。 その印象があまりに強過ぎました。
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私小説らしい。 しかしあの当時、震災バブルや義援金詐欺、耳を疑うような話も実際に聞こえてきたのも事実。 地元民で震災経験者としては、リアルな内容。 ボダ子はこの先も、愛に餓えて愛に溺れて行くんだろうな...。
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これ、私小説らしいです。 自分の恥部をよくまあここまで 赤裸々に描けるなあと 笑 一人娘が境界性人格障害(ボーダー)。 なのでボダ子。 その娘との関係を軸に 仕事関係、男女関係、夫婦関係が 描かれてるけど まあ、全てがゲスい!笑 女にだらしない主人公の生き様は 読んでて苦笑...
これ、私小説らしいです。 自分の恥部をよくまあここまで 赤裸々に描けるなあと 笑 一人娘が境界性人格障害(ボーダー)。 なのでボダ子。 その娘との関係を軸に 仕事関係、男女関係、夫婦関係が 描かれてるけど まあ、全てがゲスい!笑 女にだらしない主人公の生き様は 読んでて苦笑するしかないです。 ちなみに続編もあるらしいので もちろん読みます 笑
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大風呂敷をひろげ その場限りの嘘で切り抜け でも 成功したら金がはいる快感に振り回されてます とんでもない方向 それもよくないほうばかりに 進んでいく人生・・ ギラギラしたその迫力に どんどん読み進めてしまいますが 最後は空しいかなぁ・・・ いあいあ 著者は諦めてないから この小...
大風呂敷をひろげ その場限りの嘘で切り抜け でも 成功したら金がはいる快感に振り回されてます とんでもない方向 それもよくないほうばかりに 進んでいく人生・・ ギラギラしたその迫力に どんどん読み進めてしまいますが 最後は空しいかなぁ・・・ いあいあ 著者は諦めてないから この小説が書けたんですよね
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現実の世界では、目論見が外れることも多いし、解決しない問題も多い。 この本では、そんなことだらけで、妙にリアルだなと思いながら読んだ。 主人公の男性は、多額の借金を負うわけでも、暴力振るうわけでも、ギャンブルに溺れるわけでもないけど、ただただ目の前のことから逃げ続ける。 いつか...
現実の世界では、目論見が外れることも多いし、解決しない問題も多い。 この本では、そんなことだらけで、妙にリアルだなと思いながら読んだ。 主人公の男性は、多額の借金を負うわけでも、暴力振るうわけでも、ギャンブルに溺れるわけでもないけど、ただただ目の前のことから逃げ続ける。 いつか破綻するとどこかで理解しながら、解決を先送りにして、逃げて、どうしようもなくなったら行方をくらます・・・。 無責任の権化のような人だ。 ボーダー(境界性人格障害)について詳しくはありませんが・・・。 この本の中では「医者にとって都合の悪い患者につける病名」だと書かれていた。つまり、障害と名はつくものの、明確な基準や線引きはないということだろうか。 確かに、ボダ子自身は、主人公が好んだ女性たちとやってること大差ないわけで、「障害」と診断されるかどうかは、診断される機会があったか否かの違いだけにも思える。 現実の世界でも、少女が家出をして性と引きかえに成人男性に匿われたりしてる。その少女たちの原動力は「自分の今いる場所・親への反発」なわけで・・・ でも、親の愛に恵まれなかった少女が、表面的でも優しくしてくれる男にすがってしまう気持ちや行動を、「ボーダー」のせいだとは一般的には考えられていないよね。 ボダ子みたいな女の子って、実は珍しい話ではないのかもしれない。 何も解決しない、誰も救われないけど、それが現実なのか・・・。 読んでる途中は緊張感あったけど、さいごまで読んで、脱力。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私小説だそうなので、多少露悪的に脚色されているところもあるのかもしれないが、ダメな人がダメダメな生き方をし、周りもそれぞれ流されていくだけという何も残らない話。
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大西は仕事に夢中になり家庭を顧みなかった。三回目の結婚は京都の玄人の女悦子。何かにつけて攻撃的で、一晩中愚痴が続く。娘は可愛かったが離婚した。鎌倉の女と再婚した。すると悦子から連絡があり、娘が精神を病んだ、境界性人格障害だと診断されたと言う・・・ うーむ。とってもスリリングだっ...
大西は仕事に夢中になり家庭を顧みなかった。三回目の結婚は京都の玄人の女悦子。何かにつけて攻撃的で、一晩中愚痴が続く。娘は可愛かったが離婚した。鎌倉の女と再婚した。すると悦子から連絡があり、娘が精神を病んだ、境界性人格障害だと診断されたと言う・・・ うーむ。とってもスリリングだった。 グロテスクな表現が多いのだけれど、ギリギリ過剰にならない程度に収まってる。自分範囲の者たちのバトル+悲しい者たちの悲劇だった。
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人生は、その人間が属する社会の "copy". 場当たり的な"杭” では、社会の津波に抗うことなど叶わない。ただ、避難する術は目の前にある。それは、ごくごくありきたりのことを愚直に続けることだ。しかし、社会の煌めきは瞬く間に闇を薄れさせてしまう。そし...
人生は、その人間が属する社会の "copy". 場当たり的な"杭” では、社会の津波に抗うことなど叶わない。ただ、避難する術は目の前にある。それは、ごくごくありきたりのことを愚直に続けることだ。しかし、社会の煌めきは瞬く間に闇を薄れさせてしまう。そしてまた、ひとは光を求めて彷徨い続ける。
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バブル期に年収2000万円を稼いだ実業家、大西浩平。カネも女も不自由せず、結婚と離婚を繰り返してきた人生で、初めて手に入れた「愛」が娘だった。が、彼女はボーダーと呼ばれる精神障害を患い、周囲からボダ子と呼ばれ、リストカットや安易な性行為を繰り返す。 しかも、東日本大震災をきっか...
バブル期に年収2000万円を稼いだ実業家、大西浩平。カネも女も不自由せず、結婚と離婚を繰り返してきた人生で、初めて手に入れた「愛」が娘だった。が、彼女はボーダーと呼ばれる精神障害を患い、周囲からボダ子と呼ばれ、リストカットや安易な性行為を繰り返す。 しかも、東日本大震災をきっかけに大西の事業は破綻。彼は新たなカネを求めて、娘を残して震災地へ向かう。 「金か!金なのか!」と叫びながらも愛人との変態プレーは欠かさない作者の分身、大西は太宰治以上に人間失格だ。そんな彼を含めてクズな人間しか出てこない私小説作品。ボランティアも含めて震災復興に携わる人々や娘「ボダ子」もクズだ。 結局、大西は人とのつながりやカネも全て放り出し、上京。ホームレスを経て、作家、赤松利市となる。本作品がどこまで事実なのかはわからないが、震災復興を利用する人々の醜態と、それに巻き込まれるボダ子を見てしまった著者の人生経験はあまりに壮絶。作家デビュー後、作品を発表しまくるエネルギーの元は、この経験があるからなのか。
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「どえらい本」 ラストに圧倒され思わず出た言葉。 著者の私小説らしく リアリティがあるのもうなずける。 凄い経験をされてるのねぇ。 東北の震災の知られざる裏側 ボランティアの実情 とにかくグロテスクな登場人物たち。 ヘビーな内容を面白く読ませる文章力。 是非、他の作品も読み...
「どえらい本」 ラストに圧倒され思わず出た言葉。 著者の私小説らしく リアリティがあるのもうなずける。 凄い経験をされてるのねぇ。 東北の震災の知られざる裏側 ボランティアの実情 とにかくグロテスクな登場人物たち。 ヘビーな内容を面白く読ませる文章力。 是非、他の作品も読みたい。
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