文化人類学の思考法 の商品レビュー
様々な分野について、私たちが違和感を覚えるような事例を出すことによって、現代社会の歪みを呈示する モノを分類したがること、特定の原理に頼ることへの警告が強いように思えた 「あたりまえ」を疑う文化人類学は、日に日に変化する現代にピッタリだろう 柄谷さんの「資本=ネーション=国家」...
様々な分野について、私たちが違和感を覚えるような事例を出すことによって、現代社会の歪みを呈示する モノを分類したがること、特定の原理に頼ることへの警告が強いように思えた 「あたりまえ」を疑う文化人類学は、日に日に変化する現代にピッタリだろう 柄谷さんの「資本=ネーション=国家」が現代社会を支配している、というのが、本書における現代社会の「あたりまえ」はこの世界観においてのみ…という考えと繋がる気がした この社会が強いのは、交換様式ABCという3つの原理で構成されてるからなのかな?
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「かもしれない」の領域についての話が面白かった。調査者が完全にフィールドの人々に同化はできないが、自分の更新前の考えとその差異に戸惑いながら「かもしれない」を生きていくという話が印象に残った。また、フィールドの人たちにとっても呪術は「かもしれない」の領域だというのが面白かった。 ...
「かもしれない」の領域についての話が面白かった。調査者が完全にフィールドの人々に同化はできないが、自分の更新前の考えとその差異に戸惑いながら「かもしれない」を生きていくという話が印象に残った。また、フィールドの人たちにとっても呪術は「かもしれない」の領域だというのが面白かった。 また、戦争と平和の章で関係が「深まりすぎてしまうから」戦わざるを得ないということがある、という話が面白かった。 またいつか読み直したい。
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文化人類学とはどういう学問か、初心者にもわかりやすい言葉で書いてくれていて読みやすかった。考えるということの概念?幅?が広がったので個人的には面白くまた読み返したいと思った。 白黒つけず、どうすればいいか、読書が考える余白を持たせながら話が終わるので各章読み終わった後も余韻ととも...
文化人類学とはどういう学問か、初心者にもわかりやすい言葉で書いてくれていて読みやすかった。考えるということの概念?幅?が広がったので個人的には面白くまた読み返したいと思った。 白黒つけず、どうすればいいか、読書が考える余白を持たせながら話が終わるので各章読み終わった後も余韻とともにいろいろ考えを巡らせたりもした。 しっかりと学んでみたいと思ったしまた、他の本も読んでみたいと思った。
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自分、不器用なんで どれを読んでいいか絞れずに、 人類学とタイトルに入っている本をあれこれ 手にとってます。 この本は、広いテーマを立てて 人類学的な捉え方を紹介してくれます。 自分の関心に近いテーマもあれば、そうでないのも ありますが、ガイドブックというか パンフレット的な作...
自分、不器用なんで どれを読んでいいか絞れずに、 人類学とタイトルに入っている本をあれこれ 手にとってます。 この本は、広いテーマを立てて 人類学的な捉え方を紹介してくれます。 自分の関心に近いテーマもあれば、そうでないのも ありますが、ガイドブックというか パンフレット的な作りと評価すればよいのかもしれません。 著者も多数いるのですが、「学問」世界の方々なので、 引用文献の明示など書き方の匂いがアカデミック というか、シロートの読者を引き込む力が弱いかな。
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あまり印象に残らなかった。広く浅くテーマによって著者が違う。母についての話は「不道徳お母さん講座」で読んだやつだ!と思った。深掘りされていてあっちは楽しく読めたなぁ。
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文化人類学を専攻してた人におすすめしてもらった。この書籍は良くも悪くも各パートで筆者とテーマが分散しており、この分野に明るくない自分からすると本の展開として発散的で部分部分しか印象に残らなかった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
文化人類学の思考法とは、自文化と異文化を比較を通して「当たり前」を疑うこと。そのために、フィールドワークをして、実際に異文化に身を置き自分達の目で差異を確かめるということをしているのが文化人類学者たちです。 自分の当たり前を疑うという思考を身につけるために、言葉や道具・慣習などにおいて、他の人・外国・地方など自分とは違う使い方をされていないか、確認してみる癖をつけるといいかもしれないと思いました。
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文化人類学という学問をラジオで知り、詳しく知りたいと思い、手に取った一冊。文化人類学の考え方やアプローチ方法などはとても興味深いが、自分の理解力が乏しいためか、本書の内容は多々難解に感じてしまった。ただ、自分たちが「当たり前」だと思っていた多くの事柄は、別の地方や地域、国、民族、...
文化人類学という学問をラジオで知り、詳しく知りたいと思い、手に取った一冊。文化人類学の考え方やアプローチ方法などはとても興味深いが、自分の理解力が乏しいためか、本書の内容は多々難解に感じてしまった。ただ、自分たちが「当たり前」だと思っていた多くの事柄は、別の地方や地域、国、民族、時代が異なれば、全く「当たり前」ではなく、そう言ったことなる文化を経験するからこそ、その差異に気がつくことができる。こういう文化人類学の考え方の一部を学べたことだけでも収穫だと思う。
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https://kinoden.kinokuniya.co.jp/shizuoka_university/bookdetail/p/KP00026327/
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全てのテーマを理解できた訳ではない(特に前半のテーマが難しかった)が、貨幣の話は面白かった。貨幣そのものに信用を置く現代の紙幣と、人に信用を置く石貨、どちらが進んでいるということはないのだなと。 仮想通貨が、ブロックチェーンという人の信用を担保にした仕組みを取り入れてることも興味...
全てのテーマを理解できた訳ではない(特に前半のテーマが難しかった)が、貨幣の話は面白かった。貨幣そのものに信用を置く現代の紙幣と、人に信用を置く石貨、どちらが進んでいるということはないのだなと。 仮想通貨が、ブロックチェーンという人の信用を担保にした仕組みを取り入れてることも興味深い。 呪術や人工知能の話は、もう一度読み返してみる。
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