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落陽 の商品レビュー

3.8

22件のお客様レビュー

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2026/02/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

明治節を前に読了。先日初めて明治神宮を訪ねてみて、そこから興味を持ち読んでみた。 明治大帝崩御に伴う明治神宮建設の話。天皇の徳を懐い、天皇の恩を憶い慎んで建設されたのが明治神宮であるそう。 神社には社殿よりも何よりも樹林が必要とされる。神社なるものは樹林、森そのものを指すらしい。元々日本人は森林を崇拝の対象としてきた。そのためか、明治神宮には種々の威厳を携えた樹林が広大に並ぶ。 明治大帝はかつて無い変革期を迎えた日本に生まれ合わせ、人として実体のある近代国家の君主にならねばならなかった。何を許容し何を守るべきか、裁断を絶え間なく求められながらも、己の為すべきことから逃げるわけにはいかなかった。 いかなる場にあっても威厳を保つ君主として成長しなければならなかった。その双肩に国の運命が懸かっていた。生まれとしては然るべき道かもしれぬが、一個の生涯としてみれば恐るべき道を歩んだ事になる。 臣民よ、朕はここにあり。 神宮林はその思いで自我を没し、君主としての生を貫いた青年への郷愁であり、感謝の念である。そして己の為すべきことを全うしてくれた人を、神にお戻ししようという営為でもあるとの事。 落陽は沈みながら、天地を照らす。そして美しい夕陽は翌日が好天になる兆しであるとされる。 沈みながらも落陽の様に天地を照らす。日本という素晴らしい国の未来の好天を予感させてくれる。明治という時代を生きた人々にとって、明治大帝とはそんな存在だったのでは無いだろうか。 改めて明治神宮を訪ねたいと思った。天皇とはなにものか?日本人にとっての根幹であるべきでありながら、誰しもが容易に答えることの出来ないこの問いに対する考察を深める事が出来た本だった。

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2025/09/13

明治神宮の創建をテーマにした本。杜や社殿をつくる話が中心かと思ったが、そうではなく日本人にとっての明治という時代とは何か、そして明治天皇や昭憲皇太后の人物像について迫るストーリーに引き込まれる。

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2025/01/17

やっぱり読んでよかった。読み進めていくうちにどんどんその時代に近づいていくような感覚が出てきて、登場人物たちがいまの時代を知ったらどんな感情を持つのだろうかと、、、たぶん想像を超えているのだろうな。 激動の時代を支えてくれたのは神なんだろうなと思った。

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2024/11/06

若い時に故郷を離れた人でした。今までにいない唯一になるため。何百年と続いてきた中で。忘れてはならないのは感謝の思い。日本がひとつだったと思うために。

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2024/09/12

大正時代の日本人の心情を明治神宮建立プロジェクトを通して描いた作品。国として自立し始めるための国際化の風潮と、幕府の支配から解放された喜びより戸惑いと、古来から受け継がれてきた日本人としての価値観が入り乱れた混乱がとても上手く表現されています。 加えて明治天皇の新たな天皇像を作り...

大正時代の日本人の心情を明治神宮建立プロジェクトを通して描いた作品。国として自立し始めるための国際化の風潮と、幕府の支配から解放された喜びより戸惑いと、古来から受け継がれてきた日本人としての価値観が入り乱れた混乱がとても上手く表現されています。 加えて明治天皇の新たな天皇像を作り上げる途轍もない努力と、その天皇を本能的に敬う日本人の心も素晴らしく、日本人としての原点に触れた気がします。 改めて明治神宮を訪れてみようと思いました。

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2024/08/22

明治神宮外苑内苑は人工の杜である。この事業のとてつもない苦労は想像できました。それだけでも、興味深いのですが、更に明治天皇の人柄にもスポットライトが当てられ、あっと言う間に読み進んでしまいました。明治から大正、昭和と時代は移り変わり、杜も豊かに育っている。そして、現代は令和、明治...

明治神宮外苑内苑は人工の杜である。この事業のとてつもない苦労は想像できました。それだけでも、興味深いのですが、更に明治天皇の人柄にもスポットライトが当てられ、あっと言う間に読み進んでしまいました。明治から大正、昭和と時代は移り変わり、杜も豊かに育っている。そして、現代は令和、明治天皇のお人柄と今上天皇のお人柄、共通する所が多く、変わらない皇室の姿勢に胸が熱くなりました。世界一歴史のある天皇と言う存在を守り続ける日本。私はなんと素晴らしい国に生まれて来たのか、今、とても感動しています。日本人の在り方を今一度考え、忘れてはいけないと思いました。

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2024/02/26

明治神宮の鎮座祭からちょうど100年。 あの立派な明治神宮の森が、元が原野でほとんどが全国からの献木によるものとは知らなかったです 江戸から明治を帝として生きるとは。 明治天皇について多く語られるわけではないのに、国民への明治天皇の思い、明治天皇への人々の思い、が伝わってきます...

明治神宮の鎮座祭からちょうど100年。 あの立派な明治神宮の森が、元が原野でほとんどが全国からの献木によるものとは知らなかったです 江戸から明治を帝として生きるとは。 明治天皇について多く語られるわけではないのに、国民への明治天皇の思い、明治天皇への人々の思い、が伝わってきます。 時代が変わるということ。 令和は2年目にして新型コロナという大きな試練に立ち向かっていますが、いつか振り返った時に令和が良い時代でありますように。

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2023/03/21

明治神宮造営の物語。 あの神宮の森が、実は人工の森で、しかも大正に作られたとは、にわかには信じられないような、そんな事実のお話。 造園にも、明治大正の新聞記者にも、思い入れがなかったので、読み通すのに少し苦戦した。

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2022/12/25

明治神宮鎮座百年というちょうど一年前の今頃、初めて明治神宮を参拝しました。原宿の喧騒が嘘のように、一歩足を踏み入れた瞬間に空気が変わるのを体感しました。この本に出会い、明治神宮創建のきっかけを知り、またあの素晴らしい森が自然ではなく、全国からの献木であったというのは驚きでしかない...

明治神宮鎮座百年というちょうど一年前の今頃、初めて明治神宮を参拝しました。原宿の喧騒が嘘のように、一歩足を踏み入れた瞬間に空気が変わるのを体感しました。この本に出会い、明治神宮創建のきっかけを知り、またあの素晴らしい森が自然ではなく、全国からの献木であったというのは驚きでしかない。もう一度、じっくり明治神宮を、神宮の森を歩いてみたい。そして、伏見桃山陵へも…。

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2022/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

明治神宮の成り立ちを三流紙の記者から描いた!若くして京都を離れ天皇として頑張ってきた明治天皇を描いた! 2022年4月にもう一度借りてしまった!でも、面白かった

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