落陽 の商品レビュー
若い時に故郷を離れた人でした。今までにいない唯一になるため。何百年と続いてきた中で。忘れてはならないのは感謝の思い。日本がひとつだったと思うために。
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大正時代の日本人の心情を明治神宮建立プロジェクトを通して描いた作品。国として自立し始めるための国際化の風潮と、幕府の支配から解放された喜びより戸惑いと、古来から受け継がれてきた日本人としての価値観が入り乱れた混乱がとても上手く表現されています。 加えて明治天皇の新たな天皇像を作り...
大正時代の日本人の心情を明治神宮建立プロジェクトを通して描いた作品。国として自立し始めるための国際化の風潮と、幕府の支配から解放された喜びより戸惑いと、古来から受け継がれてきた日本人としての価値観が入り乱れた混乱がとても上手く表現されています。 加えて明治天皇の新たな天皇像を作り上げる途轍もない努力と、その天皇を本能的に敬う日本人の心も素晴らしく、日本人としての原点に触れた気がします。 改めて明治神宮を訪れてみようと思いました。
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明治神宮外苑内苑は人工の杜である。この事業のとてつもない苦労は想像できました。それだけでも、興味深いのですが、更に明治天皇の人柄にもスポットライトが当てられ、あっと言う間に読み進んでしまいました。明治から大正、昭和と時代は移り変わり、杜も豊かに育っている。そして、現代は令和、明治...
明治神宮外苑内苑は人工の杜である。この事業のとてつもない苦労は想像できました。それだけでも、興味深いのですが、更に明治天皇の人柄にもスポットライトが当てられ、あっと言う間に読み進んでしまいました。明治から大正、昭和と時代は移り変わり、杜も豊かに育っている。そして、現代は令和、明治天皇のお人柄と今上天皇のお人柄、共通する所が多く、変わらない皇室の姿勢に胸が熱くなりました。世界一歴史のある天皇と言う存在を守り続ける日本。私はなんと素晴らしい国に生まれて来たのか、今、とても感動しています。日本人の在り方を今一度考え、忘れてはいけないと思いました。
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明治神宮の鎮座祭からちょうど100年。 あの立派な明治神宮の森が、元が原野でほとんどが全国からの献木によるものとは知らなかったです 江戸から明治を帝として生きるとは。 明治天皇について多く語られるわけではないのに、国民への明治天皇の思い、明治天皇への人々の思い、が伝わってきます...
明治神宮の鎮座祭からちょうど100年。 あの立派な明治神宮の森が、元が原野でほとんどが全国からの献木によるものとは知らなかったです 江戸から明治を帝として生きるとは。 明治天皇について多く語られるわけではないのに、国民への明治天皇の思い、明治天皇への人々の思い、が伝わってきます。 時代が変わるということ。 令和は2年目にして新型コロナという大きな試練に立ち向かっていますが、いつか振り返った時に令和が良い時代でありますように。
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明治神宮造営の物語。 あの神宮の森が、実は人工の森で、しかも大正に作られたとは、にわかには信じられないような、そんな事実のお話。 造園にも、明治大正の新聞記者にも、思い入れがなかったので、読み通すのに少し苦戦した。
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読み始めこそ中々進まず途中別の本を何冊もはさんでやっと読了。 面白かった! 明治天皇の崩御と明治神宮創建にまつわる物語。 何度も訪ねてる明治神宮。 献木で造られた人工の森であったこと、祀られている天皇への当時の人々の思い、天皇自身の思い。 明治という時代、明治天皇というひとりの人...
読み始めこそ中々進まず途中別の本を何冊もはさんでやっと読了。 面白かった! 明治天皇の崩御と明治神宮創建にまつわる物語。 何度も訪ねてる明治神宮。 献木で造られた人工の森であったこと、祀られている天皇への当時の人々の思い、天皇自身の思い。 明治という時代、明治天皇というひとりの人間、知らなかったことが多すぎた。 知識を得てから改めて参拝したい。
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明治神宮鎮座百年というちょうど一年前の今頃、初めて明治神宮を参拝しました。原宿の喧騒が嘘のように、一歩足を踏み入れた瞬間に空気が変わるのを体感しました。この本に出会い、明治神宮創建のきっかけを知り、またあの素晴らしい森が自然ではなく、全国からの献木であったというのは驚きでしかない...
明治神宮鎮座百年というちょうど一年前の今頃、初めて明治神宮を参拝しました。原宿の喧騒が嘘のように、一歩足を踏み入れた瞬間に空気が変わるのを体感しました。この本に出会い、明治神宮創建のきっかけを知り、またあの素晴らしい森が自然ではなく、全国からの献木であったというのは驚きでしかない。もう一度、じっくり明治神宮を、神宮の森を歩いてみたい。そして、伏見桃山陵へも…。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
明治神宮の成り立ちを三流紙の記者から描いた!若くして京都を離れ天皇として頑張ってきた明治天皇を描いた! 2022年4月にもう一度借りてしまった!でも、面白かった
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明治天皇の崩御後 その「御霊」を祀るために東京に作られた「神宮」 150年後の「杜」のために尽力する人々。 それを見守る新聞記者 武士の時代であった江戸時代から、文明開化の明治へ。 明治とはどんな時代だったのか そして明治天皇はどんな思いで時代を過ごしたのか 今まで考えてみ...
明治天皇の崩御後 その「御霊」を祀るために東京に作られた「神宮」 150年後の「杜」のために尽力する人々。 それを見守る新聞記者 武士の時代であった江戸時代から、文明開化の明治へ。 明治とはどんな時代だったのか そして明治天皇はどんな思いで時代を過ごしたのか 今まで考えてみたこともなかった内容で いろいろ調べてみたくなりました。
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明治天皇崩御に際し、渋沢栄一ら政財界人は神宮を帝都に創建すべしと主張するが、林学者の本郷高徳らは風土の適さぬ土地に森を造るのは不可能と反論し、大激論となる。 大衆紙の記者瀬尾亮一は神宮造営を調べる同僚に助力するうち、取材にのめり込んでいく・・・。 明治神宮造営という観点から明治...
明治天皇崩御に際し、渋沢栄一ら政財界人は神宮を帝都に創建すべしと主張するが、林学者の本郷高徳らは風土の適さぬ土地に森を造るのは不可能と反論し、大激論となる。 大衆紙の記者瀬尾亮一は神宮造営を調べる同僚に助力するうち、取材にのめり込んでいく・・・。 明治神宮造営という観点から明治時代がどのような時代だったかを紐解いていく物語。 かなり堅苦しい主題ですが、さすがは朝井まかてさん。 一般市民の記者という神宮造営の「外」の視点から専門的なことも噛み砕いてやわらかく語られていくので、読み手も興味をつないでどんどん読み進めていくことができます。 しかもこの主人公の亮一という男、記者という立場を利用して、醜聞をネタに金持ちから金を巻き上げるチンピラみたいな奴なのです。 帝大を中退し大手新聞社をトラブルで辞め三流紙に落ちぶれたという経歴のせいか、仕事のモチベも失い何だかやさぐれている。 そんな亮一が、同僚の活発な女性記者に触発され、神宮造営を取材していくうちに記者魂が目覚めていく。 次第に激動期の日本を支えた明治天皇の生涯に思いを馳せ、独自取材を進めていくようになります。 このへんの描写が非常に巧みで、亮一の心情変化には違和感なく自然に納得できました。 天皇を精神的支柱として敬い親しんできた民衆の思い。 そして、近代国家へと変貌する時代の流れに添い、前例のない天皇としての役割を課され、苦悩しながら模索していく明治天皇の姿。 天皇とは何か、日本人にとって天皇の存在はどういうものなのかという、現代においても問いかけられる命題に真正面から取り組み、その正体をあらわにしていく作者の手腕には鳥肌が立ち、言葉にならないほどの感銘を受けました。 明治神宮という美しい森が歴代の人々の努力と熱意によって作り上げられた事と同じように、今の日本人の根幹も同じ経緯でを築かれたのだと、気づかされました。
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