作家の人たち の商品レビュー
出版業界の内幕を描いた作品。編集者や作家さんの苦労が、なかなかのブラックさとユーモアで伝わってくる。
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業界をカリカチュアライズしたドタバタ劇ということで昔読んだ筒井康隆「文学部唯野教授」を思い出しました。東野圭吾「黒笑小説」とか。 業界を、作家の業を、はたまた読み手を、批判しているのか揶揄しているのか、ただの悪ふざけなのか、けむにまくようなラストが倉知さんらしくて私は好きです。
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私が萌豚だったら、書いた原稿他社に持ち込むけど。それの対策はしてるのかな。 そういえば以前直木賞選考委員の大御所作家が候補作を読んでなくて、女性選考委員がその場で内容を説明してフォローしてるって噂を読んだことが。直木賞は大作が多いから、選考委員も大変だ。選考委員が紅一点って古いな...
私が萌豚だったら、書いた原稿他社に持ち込むけど。それの対策はしてるのかな。 そういえば以前直木賞選考委員の大御所作家が候補作を読んでなくて、女性選考委員がその場で内容を説明してフォローしてるって噂を読んだことが。直木賞は大作が多いから、選考委員も大変だ。選考委員が紅一点って古いな。今は女性は複数、男性と同数、あるいは男性より多くても当然。でもM-1は女一人か。それを意識してかな。 新潮社、講談社が最大手、KADOKAWA、文藝春秋は大手、東京創元社は中堅って認識なんですね、倉知さんは。あれ、倉知さん、東京創元社デビューじゃなかったっけ。いいのかな。 この手の内幕もの、特にミステリ作家は好きだよね。何でだろ。
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極端な展開だけどわりとありそうでなんとも。本が売れないから売れる本ばかり出る。似たような話ばかりになる。実際最近売れるのってグロい話か「〜しなさい」みたいな本ばっかで(´-﹏-`;)なんだかなあ、文章どころかマンガのセリフ読む程度の集中力も無いの、日本人。出版業界も心配だけど、日...
極端な展開だけどわりとありそうでなんとも。本が売れないから売れる本ばかり出る。似たような話ばかりになる。実際最近売れるのってグロい話か「〜しなさい」みたいな本ばっかで(´-﹏-`;)なんだかなあ、文章どころかマンガのセリフ読む程度の集中力も無いの、日本人。出版業界も心配だけど、日本人の知力も心配(@_@;)
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これはもうワハハと笑いながら読んで、あー面白かったで本を閉じるという作品ですな。 シャレにならないようなギリギリOKなような、そんな作家や出版業界の裏側を冗談たっぷりに描いた異色作。 するりとミステリ的仕掛けを仕込むところに、ニヤリとさせられますなあ。
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倉知淳は、こういう方面ではなく、純粋なミステリーで活動してほしいなと。 ちょっとテンプレート感が強い。本売れないテーマだと少々ひねっても。
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ミステリではなく出版業界の毒小説。 以前読んだ百田さんや中山さんの本を彷彿とさせる。 それにしても作家さんって大変なんだなと。特に「夢の印税生活」は新人賞を獲ってからの5年間の経緯が、収入金額とともに描かれるのが何とも言い難い…。 「らのべっ!」もラノベに対する毒っぷりが面白かっ...
ミステリではなく出版業界の毒小説。 以前読んだ百田さんや中山さんの本を彷彿とさせる。 それにしても作家さんって大変なんだなと。特に「夢の印税生活」は新人賞を獲ってからの5年間の経緯が、収入金額とともに描かれるのが何とも言い難い…。 「らのべっ!」もラノベに対する毒っぷりが面白かったです。こんな風にタイトル作ってたりして??
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出版業界・作家裏事情を悪意ある視点で描いた短編集。何十年も売れない作家が持ち込みしてきて対応に困る「押し売り作家」や新人賞を取った後の浮かれ振りが危うい「夢の印税生活」の時点ではあるある位だったけど、破綻した理論で作家を目指す人に翻弄される「持ち込み歓迎」某作家さんがディスられて...
出版業界・作家裏事情を悪意ある視点で描いた短編集。何十年も売れない作家が持ち込みしてきて対応に困る「押し売り作家」や新人賞を取った後の浮かれ振りが危うい「夢の印税生活」の時点ではあるある位だったけど、破綻した理論で作家を目指す人に翻弄される「持ち込み歓迎」某作家さんがディスられてるの大丈夫?さらに「文学賞選考会」までいくと虚構とはいえ毒が効き過ぎじゃないかと思う。しかし最後の「遺作」毒が自身に向けられていて作家でいらずにはいられない業に捕らえられたのは不幸なのか幸福なのか考えさせられる。倉知さん次はまたミステリ読みたいです。
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ブラックユーモア感が「笑ゥせぇるすまん」みたいなテイスト。「らのべっ!」が一番のヒット。「文学賞選考会」の選考の様子は実際にあってもおかしくなさそう(笑)。
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+++ 押し売り作家、夢の印税生活、書評の世界、ラノベ編集者、文学賞選考会、生涯初版作家の最期…。可笑しくて、やがて切ない出版稼業―!? +++ 出版業界の内幕暴露本である。とは言っても、多分に自虐的な要素を含むコメディ仕上げなので、遠慮なく笑えてしまうところもある。昨今の出...
+++ 押し売り作家、夢の印税生活、書評の世界、ラノベ編集者、文学賞選考会、生涯初版作家の最期…。可笑しくて、やがて切ない出版稼業―!? +++ 出版業界の内幕暴露本である。とは言っても、多分に自虐的な要素を含むコメディ仕上げなので、遠慮なく笑えてしまうところもある。昨今の出版業界を思えば、さもありなんということも多く、このまま手を拱いていれば、いずれこうなるかもしれない、と思わせることもあって、出版業界に身を置く人たちの苦悩をも想わされる。最終章で作家の倉ナントカさんが、この世の最期に書きたくて仕方がないと切望した小説を、ぜひ読んでみたいものである。ブラックながら愉しめる一冊である。
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