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今昔百鬼拾遺 鬼 の商品レビュー

3.8

95件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

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2019/08/25

そしてこのスピンオフ長編である。中禅寺も榎木津も関口も 木場も登場しないけれど、空気感はシリーズそのもの。 とても楽しく懐かしく、一日で読み終えてしまった。 オチはまぁ予想の範囲内ではあるけれど、それを上回る濃密 さで迫ってくる、決して軽いとは言えない重厚な内容。堪能 いたしまし...

そしてこのスピンオフ長編である。中禅寺も榎木津も関口も 木場も登場しないけれど、空気感はシリーズそのもの。 とても楽しく懐かしく、一日で読み終えてしまった。 オチはまぁ予想の範囲内ではあるけれど、それを上回る濃密 さで迫ってくる、決して軽いとは言えない重厚な内容。堪能 いたしました。引き続き「河童」に進みます。

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2019/08/15

昭和29年3月、記者の中禅寺敦子の元に、女学院の生徒で14歳の呉美由紀から「どう考えてもおかしい昭和の辻斬り殺人事件」が持ち込まれた。 美由紀の先輩の女学生片倉ハル子が連続猟奇殺人事件の七人目の被害者となって斬り殺されたのが、おかしいのだという美由紀。 ハル子は日頃から「鬼に祟ら...

昭和29年3月、記者の中禅寺敦子の元に、女学院の生徒で14歳の呉美由紀から「どう考えてもおかしい昭和の辻斬り殺人事件」が持ち込まれた。 美由紀の先輩の女学生片倉ハル子が連続猟奇殺人事件の七人目の被害者となって斬り殺されたのが、おかしいのだという美由紀。 ハル子は日頃から「鬼に祟られている。呪われている」とおびえていた、と言い、犯人はハル子と交際していた19歳の施盤工の男、宇野憲一、通報者はハル子の母親の片倉勢子。 三代続いた日本刀による同じ血筋、片倉家の女性殺害。 関連性はあるのか。三人目の犠牲者のハル子が口にしていた、祟り、呪い、鬼とは一体何なのか。 本当に鬼の祟り、呪いなのか。 研師の大垣喜一郎は言う。 「刀は人殺しの道具」「出来るから殺したくなるんだ」。 このお話は、勘のいい方なら、最初の数ページで、謎が解けたと思います。材料は全部出揃っています。 私は、最後の最後まで真相はわからなかったけど、読後感は悪いお話ではなかったです。

Posted byブクログ

2019/08/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

久々の百鬼夜行シリーズ。 分厚いのを覚悟していたけれど、意外にも読みやすそうな厚さ。 私はこれくらいで丁度いいです。 探偵役は京極堂の妹、敦子。 兄は登場しませんが、相棒役の呉美由紀と事件の真相に挑みます。 鬼の刀と聞いて髭切を想像したり、妖刀と聞けば村正を思い浮かべる私でした。

Posted byブクログ

2019/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

真犯人・片倉ハル子の動機が反社会的気質、俗に言うサイコパスってか。うーん。 でも面白かったのは、真犯人を庇うややこしい身内達の処遇。ミステリではあるあるだし、主人公は心得顔で見ない振り…はご法度ということになってるから、翻意させるのに言葉を尽くし、上手くいかなかったりいったりするけど、「アタシは子どもだから綺麗事を言うわよ!」って宣言して捲し立てる女子中学生ってのは初めて遭遇した。いやあ怖いもの知らずのお年頃ならではの突っ走り。その剣幕は説得力がありました(笑)

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2019/07/23

まず薄い!物足りないかしら?と、思いつつ手に取りましたが、要らぬ心配でした。 京極堂の憑き物落としと違い、厳戒は躍動感のある爽やか!?な憑き物落としでした。

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2019/07/20

順序を間違えて、「河童」を読んだ後にこの「鬼」を読みました。 まあ、あまり問題なかったみたいですね。 「人殺すために作られて、人殺すために使われる、刀ってのは人殺しの道具なんだ」「殺せる道具を持っているのに殺さねえという、そういう強い心がねえと」鬼になってしまうようだ。 現代は...

順序を間違えて、「河童」を読んだ後にこの「鬼」を読みました。 まあ、あまり問題なかったみたいですね。 「人殺すために作られて、人殺すために使われる、刀ってのは人殺しの道具なんだ」「殺せる道具を持っているのに殺さねえという、そういう強い心がねえと」鬼になってしまうようだ。 現代は、情報が行き渡って、人を殺す方法が増えている。そして、自由という名のもとに、自分を律する気持ちが少なくなったみたい。最近も大きな事件が起きている。 自分を律することを美徳とする世の中になってほしい。

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2019/07/19

京極堂シリーズのスピンオフ、「今昔百鬼拾遺」第一作目。 京極堂の妹・中禅寺敦子と、『絡新婦の理』に登場した呉美由紀の二人が、連続辻斬り事件の真相に迫ります。 久々の京極堂ワールドと、『ヒトごろし』とのリンクもあり、京極ファンには堪らない仕上がりとなっております。 敦子も美由紀も...

京極堂シリーズのスピンオフ、「今昔百鬼拾遺」第一作目。 京極堂の妹・中禅寺敦子と、『絡新婦の理』に登場した呉美由紀の二人が、連続辻斬り事件の真相に迫ります。 久々の京極堂ワールドと、『ヒトごろし』とのリンクもあり、京極ファンには堪らない仕上がりとなっております。 敦子も美由紀もcleverな女子なので、彼女達の言動は小気味良く、とくに本書ラストでの美由紀の啖呵(?)はカッコよかったです。 二作目と三作目も読むのが楽しみです。

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2019/07/19

百鬼夜行シリーズ・・・ですがスピンオフですね。京極堂の妹さんの敦子さんが主人公となってます。 一応シリーズ全部読んではいるんですが最後に読んだのがいつだったのか思い出せない。。。敦子さんってこんな人でしたっけ?なんかもっとこう、好感のもてる快活なイメージだったんですが。いつの間に...

百鬼夜行シリーズ・・・ですがスピンオフですね。京極堂の妹さんの敦子さんが主人公となってます。 一応シリーズ全部読んではいるんですが最後に読んだのがいつだったのか思い出せない。。。敦子さんってこんな人でしたっけ?なんかもっとこう、好感のもてる快活なイメージだったんですが。いつの間にかお兄さん譲りの理屈っぽさがでてきたような・・・どことなくイライラというかトゲトゲしてる感じ。 お話としても中編くらいのボリュームで今一つ読み応えがないかな、と。3作連続刊行ということらしいので次に期待。

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2019/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

京極堂の妹、あっちゃんが主役だ!(*゚Д゚*)ということで、京極堂ほど話は濃くはない(^-^;)でも刀が出て、お涼が出て「ヒトごろし」に繋がった時はゾクッとしたヽ(ill゚д゚)ノ最後はきっと京極堂のように、あっちゃんが決めてくれるに違いないと思っていたけれど、決めてくれたのは事件を持ち込んだ呉美由紀(^^;)それにしても、思い込みって怖いわー((゚□゚;))

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2019/07/09

京極夏彦さん「百鬼夜行」敦子&美由紀シリーズ第1弾「鬼」講談社→「河童」角川→「天狗」新潮社 まさかの3社3カ月連続発刊。流石 日本推理協会新会長さまの気配りです。呪われた一族の女性が斬り殺される。鬼の刀の仕業なのか久々の京極ワールド。

Posted byブクログ