検事の信義 の商品レビュー
検事時代の佐方貞人。相変わらず、ちょっとした矛盾に気付き事件の本質を解明する。罪はまっとうに裁かれなければならないという信条に忠実な姿勢が爽快で読後が清々しい。 暴力団ネタ好きなんだね〜。
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2019.10.8.読了 好きな柚月裕子さんの作品。読みやすかった…が、佐方検事の引っかかるところが何故だかしっくりしない。特に最後の作品、認知症の母を殺した男が何を隠していたか…散々間を持たされてそれ?って思ってしまった。
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検事・佐方貞人シリーズ、短編集。 どれも派手さはないけれど。問題判決になろうとも、「罪はまっとうに裁かれなければならない」、「事実と真実は違う」と自分を折り曲げずにつき進みんだ佐方に酔い痴れました。佐方の人柄だけでなく、事務官、上司、被害者・加害者抜かりなく描かれているのが読め...
検事・佐方貞人シリーズ、短編集。 どれも派手さはないけれど。問題判決になろうとも、「罪はまっとうに裁かれなければならない」、「事実と真実は違う」と自分を折り曲げずにつき進みんだ佐方に酔い痴れました。佐方の人柄だけでなく、事務官、上司、被害者・加害者抜かりなく描かれているのが読めます。おまけに、「正義を質す」は他作品でみられる方々のお名前が出てきて、むむむぅ〜とさらに深く深く読み入り楽しました。しかし短編よりも長編で読みたいものですね、佐方のある一時代、成長の過程の物語といえども。いやしかしそろそろ検事を辞める時かしら、周りに反感ばかり買われてしまってそれがどこまで持つやらです。自分の道を突き進む佐方のこれから、仕事面での成長等これからを読み続けたいなあです。
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検事佐方のシリーズ第四弾。四つの短編を収録している。 どんな雑音にも自らの信念を曲げず、ひたすら地道に検察としての仕事に取り組む主人公。そのまっすぐな姿勢が、周囲から浮くこともあれば強力な味方を引き寄せることもある。安心して読めるシリーズ。
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説明 内容紹介 (Amazonより) 累計40万部突破の「佐方貞人」シリーズ、6年ぶり最新刊! 作家デビュー10周年記念作品 映画化『孤狼の血』本屋大賞第2位『盤上の向日葵』の次は、これだ。 孤高の検事の男気と執念を描いた、心ふるわすリーガル・ミステリー! 任官5...
説明 内容紹介 (Amazonより) 累計40万部突破の「佐方貞人」シリーズ、6年ぶり最新刊! 作家デビュー10周年記念作品 映画化『孤狼の血』本屋大賞第2位『盤上の向日葵』の次は、これだ。 孤高の検事の男気と執念を描いた、心ふるわすリーガル・ミステリー! 任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。独自に聞き取りを進めると、やがて見えてきたのは昌平の意外な素顔だった……。(「信義を守る」) 佐方貞人シリーズ、6年ぶりなんですね! 私の頭の中では佐方貞人は上川隆也さんでした。 映像化されるといいなぁ... 日岡ってあの〝孤狼の血〟の日岡なのかな? 佐方貞人シリーズの続編が楽しみです♪
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佐方貞人シリーズの第4弾。一つひとつの話は短いながらも凝縮された内容で読み応えあり。「信義を守る」で人情的に締めくくるが、個人的には佐方が珍しく清濁併吞する「正義を質す」の方がお気に入り。日岡巡査も登場。「狐狼の血」は読んだが、「凶犬の眼」が未読だったことに今さら気づく...。 「裁判は私のためにあるのではありません。罪をまっとうに裁くためにあるのです」 まっすぐに生きるのは大変だ。
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息子が母親を殺害し逮捕された。 息子も犯行を認めている。 後は司法により裁かれるのみ。 けれど検事・佐方貞人にかかるとそれだけでは済まされない。 事実の裏に隠された真実を突き止めるため。 「罪はまっとうに裁かれなければならない」という佐方の信義を貫くため。 そして人の、どんな逆境からも立ち直れる底力を信じているため。 今回も佐方の、ブレのない言動にスカッとした。 前々から感じていたことだけれど、柚月さんの文章はほんと男前。 見た目はとても上品で女らしい方なのに、そのギャップにも毎回驚かされる。 佐方の更なる続編にも期待したい。 そろそろ弁護士・佐方も見てみたい。
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佐方貞人シリーズ第4弾。「罪はまっとうに裁かれるべき」を心情に挑む4件の事案。 「裁きを望む」故人から生前に五百万円相当の腕時計を贈与されていたことを公判まで供述せず、窃盗及び住居侵入で逮捕起訴された非嫡出子男の真の目的は… 「恨みを刻む」前科のある幼馴染男のクスリ使用を証言し...
佐方貞人シリーズ第4弾。「罪はまっとうに裁かれるべき」を心情に挑む4件の事案。 「裁きを望む」故人から生前に五百万円相当の腕時計を贈与されていたことを公判まで供述せず、窃盗及び住居侵入で逮捕起訴された非嫡出子男の真の目的は… 「恨みを刻む」前科のある幼馴染男のクスリ使用を証言した女。その証言に齟齬を見出した佐方は… 「正義を質す」帰省した佐方を高級旅館の料理でもてなす同期の木浦の行動に違和感を感じ… 「信義を守る」認知症の母親を殺めた男。周りの証言とは裏腹に自分に不利な供述をする男の心底は… どれも骨太な捜査小説。
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+++ 任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。独自に聞き取りを進めると、や...
+++ 任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。独自に聞き取りを進めると、やがて見えてきたのは昌平の意外な素顔だった…。(「信義を守る」) +++ 「裁きを望む」 「恨みを刻む」 「正義を質す」 「信義を守る」 +++ 検事・佐方貞人の物語である。調書を読みながら、些細な違和感にこだわり、事実の向こう側にある真実をとことん調べ尽くして、正しい裁きが下されるように力を注ぐ。その姿勢が好ましい。時に周りから疎まれ、諭されても、自らの信義を貫く佐方を尊敬する。ただ、もう少し、プライベートで気が抜けることがあるといいのに、と他人事ながら心配になりもする。事務官・増田ともいいコンビで、ますます愉しみなシリーズである。
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佐方貞人は私の一番好きな主人公、 不動の一位なのだ。 検事時代の話が好きなので、 待ってましたの第4弾。 ようやく読めました。 どれも、佐方の検事としての生き方を現していた。 佐方のやり方は決して簡単じゃないし、 賢い生き方ではないのかもしれない。 決してぶれない佐方の行動に、 やっぱり今回も一位決定です。 日岡の登場は「読者が喜んでくれたら」 という柚月さんの粋なはからいだったようだ。 喜びました、私。 次は長編を読みたい、 けれど多分そろそろ検事辞めることになるのかなぁ。 いやぁ、でも、そこ知りたいしなぁ。
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