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灰の月(下) の商品レビュー

4.3

12件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2025/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

涙と震えが止まらない。 木原先生が「覚悟」と評していた意味が、下巻でわかった。 相手が理想の姿をしていなくても、共にいるという愛……。 山平の、嘉藤と惣一を表現した言葉にすごく共感した。 あと、上と下の終わり方がめちゃくちゃ対になってて泣きました。 やっぱり、下巻の惣一が本当にしんどい。

Posted byブクログ

2025/08/25

衝撃度指数。 最大100%のうち、500%… 上巻に引き続き、お股がヒュンってなって危うく消えそうになりました(何がってナニが…) 灰の月は総じてどんな物語か。私には説明が不可能なので木原さんのあとがきの言葉を引用させて頂きます。 「殺伐とした、ある意味狂った人たちの胸焼けす...

衝撃度指数。 最大100%のうち、500%… 上巻に引き続き、お股がヒュンってなって危うく消えそうになりました(何がってナニが…) 灰の月は総じてどんな物語か。私には説明が不可能なので木原さんのあとがきの言葉を引用させて頂きます。 「殺伐とした、ある意味狂った人たちの胸焼けする話を最後までお読みいただき、ありがとうございました。」 個人的には胸焼けと言うよりもガツンとやられて読み終えた今も放心状態ですが、このテンションのまま感想を書いた方が500%が伝わるかなと思ったのですが… そもそもどう感想を書けば良いか分からない事に気付く。 ですが星は勿論5です。 ネタバレになるので詳しくは言えないのですが、インテリ美人ヤクザの聡一さん、下巻の方が、特に最後の聡一さんが1番好きでした。 一見、変態の私が驚愕する程の変態MAXな聡一さんだけど、下巻で、いや聡一さんは実はピュア過ぎるのでは…?と思い直す。 既読の方の中では賛否両論あると思うのですが、私は下巻の聡一さんがめちゃくちゃ好きだった。 なんという純粋な想い…報われるか分からないのにここまでするとは…。いっそ泣けていた、私は。 秘書兼ボディーガードの嘉藤も、拒絶し複雑な想いを抱えながらも全く見捨てないし、それを人は愛と呼ぶのだぜ?!と何度も心で語りかけてしまった。 なので、エンディングも物凄く良かった。良かったよ、本当に!! 今まで読んだBLの中で実は1番の純愛なんじゃないのか、これ…。 そう思ってしまう私も狂ってるのか…? それでも良いわ、深淵を覗く時、深淵もこちらを覗いてるんだから。(ニーチェもビックリだわ) 下巻はヤクザの抗争も丁寧に描かれていて、そっち方面でもハラハラ出来るのですが、途中とその後の衝撃で全部吹っ飛ぶ。ヒュンってなる。 色んな方面でエグいのに耐性がある私でも吹っ飛んだ。 BLを読み始めてまだ浅いのですが、木原さんのは相変わらずジャンルを超越して来てる。それは私にも伝わる。 一番強烈だったのは、やっぱり惣一がピュアを煮詰め過ぎてとある物をアレする所(壮大なネタバレなので伏せますが、アレコレ想像してみて下さい) ふぁあ?!となったけど、読み進めつつ考えてみるとあの場面はただの衝撃描写では無く、惣一の孤独や渇望が凝縮されていて、哀しさが押し寄せて来る。そして驚愕と哀しみと純度500%の純愛に、読み手の心をめちゃくちゃにしてくる。 更に嘉藤との関係も真っ直ぐにはならず、捻れた愛や依存に満ちてて苦しいのに、どうしても目を逸らせない! ページを閉じてもずっと余韻が残って、今放心状態…と言うわけです。 簡単に「よかった」とか「面白かった」とは言えない作品です。 でも間違いなく、読んでしまったら忘れられない一冊。 『箱の中』よりも衝撃度は上。まあ別物ですけども。 そして私は好き。でもここでは素直に言えるけど、安易に「好きだった」と紹介すると私のイメージがどえらいことになる作品なのも事実…。 BL文学と言うジャンルと照らし合わせて思った事も少し。 基本的にハッピーエンドが多いと言われるジャンルですが、本作も私的にはハッピーエンドです。 私が読んできたBL文学はどれも美しく、性別を越えた先にある純愛に恍惚とする方が多い理由が分かりました。 そんな中で木原さんの作品は生々しい問題も盛り込まれている印象です。ずっと恍惚としたい方からすると、綺麗なステンドグラスを全力で回し蹴りされた上に、バールのようなものでこれでもかと叩き割られる感覚になるかも知れません。 けれど、木原さんの作品には割った先に一つだけ野花が綺麗に咲いているイメージ。 その美しさに激しく心を揺さぶられる。 ヒュンってなるけど。 本作は『月に笑う』のスピンオフらしいので、また本編も読んでみたいと思います。みんみんさんが仰るにはヒュンってしないそうです。 みんみんさん、お勧めしにくい作品をご紹介下さりありがとうございます!木原さんが益々好きになりました!木原さんには変わらずにステンドグラスを叩き割って欲しいです。 さて、放心したまま夕飯の食材の買い出しに行こうと思います。 ずっとヤクザの抗争に揉まれていたので肩で風切って歩いてしまいそう(昭和のヤクザ寄り) 次のBLはおびのりさんの推しのお褌を堪能する予定です(凄く誤解されそうな書き方…)

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2024/08/19

月に笑うのスピンオフシリーズ。月に笑うを読んでそのままこの作品を読んだので、テンションの違いに吐きそうになりました。でも、ただのBL作品ではないドスンとくる重たさがあるのが木原先生。「箱の中」でファンになった私ですが、また違う角度で心を掴まれた感じがします。 ハッピーエンドなのか...

月に笑うのスピンオフシリーズ。月に笑うを読んでそのままこの作品を読んだので、テンションの違いに吐きそうになりました。でも、ただのBL作品ではないドスンとくる重たさがあるのが木原先生。「箱の中」でファンになった私ですが、また違う角度で心を掴まれた感じがします。 ハッピーエンドなのか、もはや私には分からない。でも先生の作品ではいつも、何もかもを失って残ったものを大事にする主人公が描かれているので、そういう点ではこの2人はハッピーエンドだったのかなと思いました。好きな作品は何度も読み返す私ですが、先生の作品は胸焼けするくらい苦いので、この作品も2度目を読む日は遠くなりそうです。でも、1度読んだだけでここまで何かを抉られる経験はそうそうないので、やはり先生の紡ぐ物語は、文体は好きだなといつも思ってしまいます。

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2021/07/04
  • ネタバレ

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暗くて辛くてしんどくて眉をひそめながらも先を読まずにはいられなくて一気読み。ある意味ハッピーエンドなんだろうけど、読後感はどんよりと重い。「箱の中」もたいがい暗くて悲惨だと思ってたけどこっちの方がさらに暗かった。でもどちらも最後まで引っ張られるように読まずにはいられないから、またこの作家の本を探して読むんだろうな。

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2020/10/25

ヤクザ社会の中のBLのお話。組長が若頭を好きになる。組長の惣一は、若頭の嘉藤ひとすじで、愛と性があれば何もいらない状態なのは映画「ベティ・ブルー」に通じるものがあった。男同士というせつなさが伝わってきた。 星を減らしたのは性的描写が具体的すぎて多すぎるところです。そういう描写に嫌...

ヤクザ社会の中のBLのお話。組長が若頭を好きになる。組長の惣一は、若頭の嘉藤ひとすじで、愛と性があれば何もいらない状態なのは映画「ベティ・ブルー」に通じるものがあった。男同士というせつなさが伝わってきた。 星を減らしたのは性的描写が具体的すぎて多すぎるところです。そういう描写に嫌悪感はないのですが、純粋にお話を楽しみたいときに長すぎて不要でした。

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2020/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上下巻一気読み。 手放しでよかったね、とは言えません。 でも、どれだけこころもからだも変貌してしまったとしても、「愛する人のそばにいられる」ただその一点だけで惣一にとっては幸せな結末、なのでしょうね・・・。 痛すぎて二度と読み返すことはできません。予測できない展開続きで衝撃だったししんどかったし、愛が重すぎて、怖かった。それでも、上巻の感想にも書いたけれど、ひと握りも共感できないのに、次の展開が気になって読み進めずにはいられない、とんでもないパワーに溢れた作品でした。

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2020/09/20

悩んで星2。 ある意味ハッピーなんかな。いや、そうではないのかな、とか。 惣一的にはこれがベストなのかもしれないけど、 でもーでもーと言いたくなる。 落とし所はここしかなかったのかな、だけど、 痛々しくて。 あと、読み進めるのに時間がかかりすぎたのは 展開にクラクラしすぎたから。...

悩んで星2。 ある意味ハッピーなんかな。いや、そうではないのかな、とか。 惣一的にはこれがベストなのかもしれないけど、 でもーでもーと言いたくなる。 落とし所はここしかなかったのかな、だけど、 痛々しくて。 あと、読み進めるのに時間がかかりすぎたのは 展開にクラクラしすぎたから。

Posted byブクログ

2020/01/14

上下巻一気読み。 「月に笑う」と同じテンションで読むとびっくりするかもしれません、、同作者様でいえば、コールドシリーズあたりと似たテイストです。 なんというか…もう、なんというか…質量がすごい。悲惨、残酷、究極の愛…どれも合っていてどれもしっくり来ない。 イージーでハッピーなBL...

上下巻一気読み。 「月に笑う」と同じテンションで読むとびっくりするかもしれません、、同作者様でいえば、コールドシリーズあたりと似たテイストです。 なんというか…もう、なんというか…質量がすごい。悲惨、残酷、究極の愛…どれも合っていてどれもしっくり来ない。 イージーでハッピーなBLが世に溢れる中(それはそれで好きだけど)、ひとつの恋を叶えるために、こんなにならなきゃいけないの?と、悲しくてつらくて、ぐるぐる考えてしまうけれど、この2人にとってはこの形しか無い。噛み砕いたあと、圧倒的な悲しみと共に、はじめてこの結末を受け入れたというか、理解できた気がします。 たぶん、ハッピーエンドなんでしょう。そう思うのに、思いきり感情移入してしまっているせいで、何とも言えないドスンとしたものが胸から離れません。 面白いというか、すごい。すごい作品。 また木原先生の作品に思いきり殴られた、、笑 きっとこの傷はしばらく治らないと思うのです。

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2019/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

はぁ…読み終わってしまった… この本は最高です。 ヤクザ、任侠物を読みつつBLも読めて痛い描写も読める。 私得でしかなかった…。 沢山の組もでてくるし大小様々な面倒事や事件もあって 下巻は特にほぼハラハラで進むのでページを捲る手が止まりません。 そんなことになるなんて、、、と胸は痛んだけど、一筋縄ではいかないよな、木原さんの本だもんなと何度も思い結末を見た時には、なんとも言葉にはできない気持ちになりました。(いい意味で! 悲しいやら切ないやら、でも良かった…とも思ったり本当に沢山の気持ちが綯交ぜになるけど、確実にあの2人には愛があるんだろな。 それでいいか、2人がどこかで暮らせていることを願おう…と感傷的になってます! 読む人を選ぶけど私には最高の本でした。

Posted byブクログ

2019/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わって残ったのは、無常の中の永遠。 恋愛、死生観、永遠性。創作物に描かれる普遍的なテーマではあれど、これほどまでに痛ましいのはなぜだろうなと本当不思議に思います。 惣一の元を離れて2年。惣一の父である本橋組組長から呼び戻され東京に戻った嘉藤は、組長の暗殺現場に遭遇。そして、苛烈な抗争へと飲み込まれていきます。 惣一は、亡くなった組長の予想を裏切り、組長としての才能を開花させていきました。長を失ったならず者たちを統率、孤高の存在として頂点に立つ姿を見た嘉藤は、再び彼を、自分の理想の世界に不可欠な存在と認めるようになります。 上刊がぶつかり合う純愛ならば、下刊は受け入れ許容する純愛であると言えるのではと感じました。 相手にこうあってほしい、と望むことは容易いですが、その願望と同じ形になることは、ほぼ100%あり得ません。意識や感性を共有する個体でないのだから当たり前のことですが、実際仕方ないと諦めるのはなかなか難しいのではないでしょうか。たとえば宿題をやらない子供とか、連絡をくれない恋人とか。人をコントロールするのは無理だと知っているのに、思い通りにならない相手に、苛立ち苦しみ失望する。そういう一種の自己中心性を超えていくのが、受け入れ許容する純愛に思います。 嘉藤の心と身体全てが欲しい惣一と、完全無欠で孤高の惣一が欲しい嘉藤。交わらない執着は、別れから2年経った今も変わらずそこにあります。しかし変わったのは「なぜわからないの?」という不満。理想の押し付け合いは、いつしか諦めへ、そしてその先へと変化していきます。 旅館での一幕は、一つのきっかけではないでしょうか。嘉藤の望みを叶えるため、一晩だけ閨を共にしてほしいと強請る惣一。最終的に非情な言葉をかけながらも、また、嘉藤はその身体を抱きます。再び肉体関係を持った、という事実だけではなく、その心の在りようが、特に頑なだった嘉藤の心が変化していくのが、情事の中、垣間見える気がします。 最終的に、惣一は大規模な抗争に巻き込まれ、拉致監禁、行方不明になります。生存も不明、絶望的な時が流れてもなお、嘉藤は諦めず、彼を探し続ける。しかしようやく見つけた惣一は、薬と壮絶な環境で精神が壊れ、取り返しがつかない状態になっていました。 嘉藤は、これまでの選択その全てを「惣一が理想の組長になること」へ捧げてきました。いつか元に戻ると信じて、二人だけ、惣一の療養の旅に出る。そして、「二度と戻らないと悟った理想の残骸を捨てるのか」これが嘉藤にとっての最後の選択だったと思います。精神を壊してもなお、嘉藤を求める惣一を見放すことも出来たはず。そうしなかったのは、惣一がトップにいない組に魅力を感じなかっただけでなく、嘉藤にとっての惣一が、理想のボスから別のものへと変化していたからかもしれません。それをどう表現するのかはわかりませんが、これが彼らの純愛の行き着いた先であるのでは、そう思いました。 最後、いつか嘉藤の名前も忘れるのではという問いに、「忘れたら教えて」と惣一は言います。忘却の儚さは痛ましいものだけれど、失われてもまた蘇る、そんな永遠への希望を、その言葉から受け取ったような気がしました。

Posted byブクログ