女子的生活 の商品レビュー
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生まれ変わっても女子がいい。そう思っていますが、おしゃれには縁遠く、こんなファッション用語がバンバン飛び交う女子の話はチョー苦手。あかん無理やわと思ったのは束の間。主人公がトランスジェンダーであることがすぐに明かされて、こっちの気持ちも変わる。 映画『ある少年の告白』を観たところだったから、意地の悪い兄のせいで両親が知るくだり、こんな親ばかりならば、友達が後藤みたいな奴ばかりならば、どれほど楽だろうと考える。 生きづらいよね。普通に接しようと思う時点で特別視しているのだから。著者の性別、もうどっちでもいっか。
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なるほど。 私はドラマも観ていなかっただけでなく この本がドラマの原作であることも知らぬまま 敬愛する作家さんの新作文庫として購入したのだが。 男性の立ち位置から 女子の視点でものを見ることって 難しいことだと感じていたのに さらっとやってのけたのは さすが坂木司さん。 男性が女性の内側からものを視ている感が全くない。 だからといって 男性の中の女子が必死で 自己主張しているような痛々しさもない。 主人公の輪郭も内面も 男性と女性が統合されようとしている。 少なくともそうあろうとしている。 男であるとか女であるとかの価値ではなく 自分が男であるべき時と女であるべき時を 自分自身の価値観で選び 生き 輝いている。 大げさな書き方になってしまったが 実はつい最近 あるメディアが「LGBTの問題…」と 発言しているのに触れて その言葉が持つ偏見… というか「普通の人々」の優越意識のようなものに 辟易したからで。 LGBTが問題なのではないですよ。 ジェンダーを古い物差しでしか計れない人に 大切な報道原稿など作らせちゃいけませんて。 あなたたちの中に「問題」があるのだとすら 気づかないのですよね。呆れます。 やはり坂木さんは正しく社会を視ていますね。
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トランスジェンダー、という現代的なテーマを扱ったお話。 でも難しいことを言うわけではなく、1冊を通してずっと楽しくて、明るくて、可愛い空気感で、さらさらっと読める。 読み終わったあとはみきちゃんと後藤くんのことがとても好きになる。
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東京での生活を謳歌するかわいい女子のお話…かと思いきや、トランスジェンダーの男の子の話だった。女の子になりたいけど、女の子と付き合いたい。そういうパターンもあるんだ。 そしてドラマ化されていたとは知らなかった。この文庫を読んだ後でドラマ化されていたら、絶対見たのに。 みきは強い女の子が好きで、単純な男子が嫌いっていう、私とは全然違うタイプ。だからなのか、みきがうらやましい。気持ちが強いところとか、欲しいものを欲しいと言えるところとか。 あとみきは「無理」って腹立ててたけど、ラストの後藤がモラハラ男に怒るところ、個人的に超好き。というかカッコいいやん!と思った。後藤の単純で真っ直ぐなとこもいいわ〜。
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うん,単純に面白いっていえる作品.後味もイイ. え,そんなことにムカつくの? 女子ってやっぱり理解不能というシーンがいくつかあったけど,それってやっぱり世間の常識ってヤツにドクされているのかな?(単にニブイだけか….) 後藤がちょっとカッコ良すぎるかも.
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