マルドゥック・アノニマス(4) の商品レビュー
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マルドゥックシリーズは何度読んでも楽しい。 アノニマス4で特に好きなシーンやフレーズなど 再びバロットの手に握られ、共に戦うウフコック。 ウフコックと同じ高揚感を読んでいて感じる。 バロットvs.ハンター(キャンパスでのディスカッション) スクランブルのカジノ戦のような心理戦たが、バロットの成長を感じる。1人で、新たに得た知識で戦うバロット。 これは、バジルとの交渉にも通じる。 その人のバックグラウンドがその人の思想を作る。 バロットにとってそれは、スラムからはじまり、イースターオフィス、ハイスクール、大学、家族、友人、なによりウフコック 「経験主義に裏づけられた原理的な法律家」≒煮え切らないネズミ これはこの巻では、様々な登場人物の描写に用いられる。 COA(センターオブアテンション) カジノで自分の勝ちをアピールするもの。チップを見せびらかし、講釈たれる。こういう者はいずれトラブルを起こす。 自分の成果を見せびらかし、講釈をたれるのに、相手に与えようとしない。 アビーやトゥイードルディに対する態度をライムに諌められるバロット。
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4巻目にしてバロットが主人公として帰ってきた。話自体はバロットが卒業旅行に行ってからウフコックを奪還するまでの話。前巻の最後でウフコックを奪還していたのでその間の話を補完する感じ。 奪還してたから脱出するまでのストーリーと奪還するための道筋を描く二方向のストーリー展開で面白かった。場面的には安全なところまで離脱できていない状況で今作は終わっているので次巻も楽しみ。
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3巻も読んだのですがド派手に味方陣営が負ける話、というイメージで4巻。ようやく、ようやくバロット登場。 ウフコックや博士はバロットを巻き込みたくなかったのは分かるけど、読者としては彼女と彼女のパートナーとしてのウフコックの活躍を期待していたので巻き返しの展開が楽しい。 というか...
3巻も読んだのですがド派手に味方陣営が負ける話、というイメージで4巻。ようやく、ようやくバロット登場。 ウフコックや博士はバロットを巻き込みたくなかったのは分かるけど、読者としては彼女と彼女のパートナーとしてのウフコックの活躍を期待していたので巻き返しの展開が楽しい。 というかイースター側がずっとクインテットにくっついていたのが今一つ理解できなかったというか。ホスピタルの巡回バスが来たらそっちを追跡・調査対象に変更した方が黒幕がわかってよかったんじゃないかなぁと個人的には思ったり。あの時点ではハンター達も踊らされていたゲームの駒の一つだったわけだし。 随分オカネかけてエンハンサーを大量生産して何がしたかったんだってのを暴く方が解決に近づくような気がしたんだけどまぁそれはそれ。 個人的にはサムはハンターと組んだ方が本懐を遂げられたのかもと皮肉に思わなくもない。やり方には心を痛めるだろうけど。
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少しずつ明らかになって行く様々な謎、成長を続けるバロット。 いよいよ次が最終巻! さあ、どうなる?どうなるんだ?!
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前作までのウフコックの葛藤の裏側での、バロットの成長と葛藤を読んで、再会のやり取りに胸が熱くなりました。早くに続きが読みたいです。
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購入してしばらく積んでいたけどようやく読了。 しばらく積んでいたのは、ひとえに習慣の問題。 通勤時間が読書タイムだったのだけど、スマートフォンでゲームするようになって、その時間が奪われちゃったのよね。 現代のエンタメは、まさに時間の奪い合いであるなあ、と。 これ前にも書いた気がす...
購入してしばらく積んでいたけどようやく読了。 しばらく積んでいたのは、ひとえに習慣の問題。 通勤時間が読書タイムだったのだけど、スマートフォンでゲームするようになって、その時間が奪われちゃったのよね。 現代のエンタメは、まさに時間の奪い合いであるなあ、と。 これ前にも書いた気がするな。 まあ、このシリーズは読み始めるのに気合が要るのは確か。 とはいえ、シリーズを重ねるたび、軽くはなっていると思う。 マルドゥック・スクランブルのイメージが強すぎるのだよな。 アノニマスのシリーズも4巻目。 前巻、ものすごい引きで終わったので、直後だったら息つく間もなく読んだと思う。 読み始めて、そうそうそうだった、と思い出す。 アノニマスシリーズは、一貫して独特の構造を持つ。 本巻もこれまでと同じ構造を踏襲している。 短いシーンを語りながら、回想や「ここ」に至る背景が挟まれていく。 読み手に結構な読書スキルが要る構成ではないかと。 いや、別にそこまで大仰なものではないけど、読書慣れしてないと読み進めるのが厳しいような。 でも、この構造、慣れてくるととても読みやすい。 小説のテクニックとしてすごいと思う。 「いま」は最後まであまり進まないのだけど、物語としての厚みとか深さが読み進むにつれて見えてくる感じ。 結構斬新な手法ではないのかな。そういう評、あまり見かけないけど。観測範囲の問題か。 ようやく収まるべきところにすべてが収まって、いよいよ全貌が紐解かれ始めていく感じ。 それでもまだ、序章という感じかなあ。 序章というか、第2幕への助走という感じ。 なんとなく終わりも見えてきた気もするけれど、きっとそう簡単な終わりではないんだろうと期待も込めて。
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不安、ストレス、超ストレス、そして訪れるカタルシス。 すっかり売れて色々な引き出しを見せる作者だが、やはりこのシリーズはたまらない。
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ルーン・バロットとウフコックのコンビがこれでもかっていうくらい活躍する胸のすくような本作。まさに『マルドゥック・スクランブル』を彷彿とさせるアクションの数々。 アノニマス・シリーズになってからルーン・バロットが学業に専念してしまい、その活躍が見られなかったことにちょっと欲求不満...
ルーン・バロットとウフコックのコンビがこれでもかっていうくらい活躍する胸のすくような本作。まさに『マルドゥック・スクランブル』を彷彿とさせるアクションの数々。 アノニマス・シリーズになってからルーン・バロットが学業に専念してしまい、その活躍が見られなかったことにちょっと欲求不満になっていた読者にとって溜飲が下がる一冊。 20歳になったバロットの成長ぶりがほほえましくもあり、頼もしく感じられる本作。 本シリーズは4巻で終わるのかと思ったが、本作では3巻の終わりからストーリー的にはほとんど進んでいないので(笑)、さらに続巻に続きます。 バロットとウフコックの活躍をまだまだ楽しめるということですね!
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ついにバロット参戦! ウフコックの窮地(ほぼ詰んでる)にスタスタ歩いて救出しに来るシーンから鳥肌モノだし、その後の戦闘でも圧倒的。 前作の冒頭、爆発に巻き込まれ大火傷を負ったバロットの全身の皮膚はライタイトと呼ばれる人工皮膚(代謝性の金属繊維)に置き換えられている。 空間把握、...
ついにバロット参戦! ウフコックの窮地(ほぼ詰んでる)にスタスタ歩いて救出しに来るシーンから鳥肌モノだし、その後の戦闘でも圧倒的。 前作の冒頭、爆発に巻き込まれ大火傷を負ったバロットの全身の皮膚はライタイトと呼ばれる人工皮膚(代謝性の金属繊維)に置き換えられている。 空間把握、感覚的時間の加速、電子機器へのハッキング、肉体の操作などチート能力がたくさん。 学業のためウフコック達とは距離を取っていたが、ついに来たねー 感動して鼻がツンとしちゃった (泣いているわけじゃない) 早く続きが読みたい
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