私がオバさんになったよ の商品レビュー
タイトルの勝利。 コラムニスト、ラジオ・パーソナリティーとしてあっという間にブレイクしたジェーン・スーさん、旧知の仲の宇多丸さんの深夜ラジオ時代にゲスト出演した時から面白かったが、TBSラジオはいい人を見つけて来て抜擢したもんだ。文化放送でレギュラーを持つ光浦靖子が入ると他局にも...
タイトルの勝利。 コラムニスト、ラジオ・パーソナリティーとしてあっという間にブレイクしたジェーン・スーさん、旧知の仲の宇多丸さんの深夜ラジオ時代にゲスト出演した時から面白かったが、TBSラジオはいい人を見つけて来て抜擢したもんだ。文化放送でレギュラーを持つ光浦靖子が入ると他局にも目配りしているみたい(邪推か?)。 テーマを決めない8人との雑談ぽい対談集ということで、スルスル読めてしまった。作詞家としてよりも、本人が前に出た方がウケてしまったというのは内心どう思っているのだろう。作詞した曲、1曲も知らないや。 能町みね子さんとスーさん、同居人が居るのに婚姻届を出さないのは「独身のプロ」というスタンスで物書きが出来なくなるからなのかなぁ、と男性側目線で同情してしまった。能町さんの同居人のサムソン高橋さん、私ファンです。ライターのお仕事も主夫業の傍ら続けて欲しい。 スーさん自身は次世代の阿川佐和子になれるかも(この本の中でも言われているけど)。
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コラムニスト「ジェーン・スー」が同年代の男女八人と特にテーマを儲けずに話をした対談集。「宇多丸」、「酒井順子」との話が面白かった。
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8人との対談を書き起こした本。 中野さん、田中さん、海野さんとの対談が特に面白かった。 中野さんとの対談では、科学的なお話が面白かった。中野さんの本を読んでみたいと思った。海野さんは新しい家族形態のことを考える機会にもなった。田中さんの“男性学”も興味深い。ジェンダー問題は男女...
8人との対談を書き起こした本。 中野さん、田中さん、海野さんとの対談が特に面白かった。 中野さんとの対談では、科学的なお話が面白かった。中野さんの本を読んでみたいと思った。海野さんは新しい家族形態のことを考える機会にもなった。田中さんの“男性学”も興味深い。ジェンダー問題は男女セットで考えるべきというのは勉強になった。 宇多丸さんとの対談はただ読んで面白かった。やっぱ若い頃から突き抜けてるところがあったんだなぁ。
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宇多丸さんとの対談が好き。 ジェーン・スーになる前の彼女の方が興味ある。 無職の家事やってくれる彼氏とはなんで籍入れないのか本当に疑問。相手の方が立場的にキツいだろうなと。似たような意識高い知識層とかじゃなくて、彼氏さんみたいな人とか寧ろヒールブッ刺して歩いてる側の女子とかとの...
宇多丸さんとの対談が好き。 ジェーン・スーになる前の彼女の方が興味ある。 無職の家事やってくれる彼氏とはなんで籍入れないのか本当に疑問。相手の方が立場的にキツいだろうなと。似たような意識高い知識層とかじゃなくて、彼氏さんみたいな人とか寧ろヒールブッ刺して歩いてる側の女子とかとの対談が読んでみたい。いや、その人達が語るジェーン・スーを読みたいかな。そっちの方が面白いだろうなと。
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最初の光浦さんとの対談を読んだときは、つまんなくて失敗かとおもったけど、中野信子さん、酒井順子さん、能町みね子さんとのお話は特に面白かった。 自分もほぼ同世代なのに、こんな会話のキャッチボール出来ないなーと思ったり、すごく共感出来る部分があったり、そういうパターンもあるんだと思っ...
最初の光浦さんとの対談を読んだときは、つまんなくて失敗かとおもったけど、中野信子さん、酒井順子さん、能町みね子さんとのお話は特に面白かった。 自分もほぼ同世代なのに、こんな会話のキャッチボール出来ないなーと思ったり、すごく共感出来る部分があったり、そういうパターンもあるんだと思ったり、、確かに人生折り返してからの方が楽しいかも!(自分次第で!)
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エッセイや対談本は雑誌で読むのは好きだけど、1冊にまとまっていると途中で飽きてしまうことが多く、この本も途中でやめてしまった。
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図書館で目に止まって。ジェーン•スーさん、お名前聞いたことあったけど、ご著書を読むのは初めて。 私の頭じゃとても紐解けそうにない、うまく言語化できそうにないけど、東京に生きる独身女性として、そういうことが言いたかった、と腑に落ちる部分がたくさんあった。 心に刺さったワード 山...
図書館で目に止まって。ジェーン•スーさん、お名前聞いたことあったけど、ご著書を読むのは初めて。 私の頭じゃとても紐解けそうにない、うまく言語化できそうにないけど、東京に生きる独身女性として、そういうことが言いたかった、と腑に落ちる部分がたくさんあった。 心に刺さったワード 山内マリコ回 「イケてる奴は地元に残る」人は自分が勝ち続けられる場所にいるもの 女性の地位は地域により差がある。そこで分断されてはいけない、システム、構造の問題であることに気づき、踏みとどまらないといけない。 田嶋陽子『愛という名の支配』 中野信子回 よく生きるためのものさしが、どんなものかわからなくなった。 自分で考えることを厭わない人じゃないと今の時代は生き延びていけない。 田中俊之回 多様な人が生きやすい社会、それを支える寛容さが必要。今の日本は一見すると優しい人、が増えているけど、その寛容さは無関心と表裏一体。 大切なのは他者への敬意と開放性をベースにした寛容。 仲良くする必要はない、尊重するだけでいい。それによって機械の均等は約束される。 今の自分にOKを出すのは私たちにとって大命題。 男女は繊細なところと雑なところがお互い違う。 最終的に男女が仲良くするためには思考のコアマッスルを鍛えること。考えることをやめない。変わることをおそれない。間違えた時にふてくされない。自分を刷新していく。 何歳になっても学び続けること。好奇心の有無が生死を分ける未来。 海野つなみ回 正しさは時代によって変わる。本当に正しいことなんでこの世にはない。 相談に応えるのは、喜ぶ人がいるから成立する話であって、わたしが何らかの武器なり力なりを持っていると勘違いしたら絶対ダメ。 こうしたらいいんじゃない?は言わないようにする。あなたが言ってることを整理するとこう聞こえるけど、どう?と伝える。 自分のことを知りたくないのは自己評価が低いから。理想の自分と現実の乖離に耐えられない。 男性は突き詰められるのが嫌い。諦めて投げる感じ。話し合いがしたいだけなのに。自分の知りたくない自分を見つけるのが怖いのでは? 男の人の呪いかわからないと、女性の呪いがセットで解けない。 宇多丸回 悩みのほとんどは我儘か暇 結局自分の我儘を通したいが通せないことを悩みと捉えている人が多い。 悩みとは、本質的に解決策がないようなもののこと。具体的な解決策が見出せるものは、問題、トラブル。悩みで留めているべきじゃないもの。 私はもっと辛辣でした。そしてもっと断罪してた。それをやってはいけない理由がようやくわかった。マナーとしてとかトラブルになるからじゃなく、自分が人を断罪する時に基準になるものと全く違う基準で生きてる人たちがいるから。まず相手の気持ちになるという、人としての大前提が私には欠けていたと思う。 私やっぱり自分の御し方がうまいんですよ、サラリーマンやってたから。人を怒らせないとか。別のものにたとえて納得してもらうとか。感情をぶちまけて相手を不快な気持ちにさせるとか、そういう状況を作らないことが比較的上手。 ガチの養子縁組とかだ子供が成人した時に65歳以下である夫婦が望ましいらしい。できれば養育経験もあった方がいいらしいし。44歳で保育士の資格がない未婚女ではかなり難しい。 酒井順子回 極悪人に石を投げない主義 “好き力”が強い人は”嫌い力”も強いので怖い。 心地よい友人は年月を経ないとできない。熟成が必要なもの。 多様性の容認、他者に対してさしたる意見を持たなくなる側面もある。 他者のためにならねば、という欲求は、こんな自分も存在していいのだ、と自分に納得させるために湧いてきたものだった 個人的に酒井順子さんはめちゃくちゃ自分が日々考えていることと同じようなことを言っている。 他者への過剰な期待、興味があまりないとことか。 優しくない人コンプレックス、劣等感とか。 ほかの著書も読んでみたい。 これから私が歩んでいく人生でぶつかるであろう岐路(ぜひあってほしい)で、その都度その時の年齢でこれを読み返すと、また違った感触をもつんだろうな、と思うと、「わたし」が成熟していく過程も、もっと楽しんで生きてみたいと思った。
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脳科学者の中野信子さんとの対談では、同調圧力や多様性の話題、「放置」と干渉についての話が面白かった。 自称漫画家の能町みね子さんとの話では、役割と立場が発言を作る、と言うのに同感。
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ジェーンスーさんをこの作品で初めて知ったのだが、ファンになった。アラフォーの女子(自分をオバさんとは思ってない)の一人として大いに共感できるインタビューばかりだった。田舎暮らしも大変だけど都会暮らしもキツいこともあるよなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「小説幻冬」(2016年11月号~2018年8月号)の連載を加筆・修正したもの。 光浦靖子氏、②山内マリコ氏、③中野信子氏、④田中俊之氏、⑤海野つなみ氏、⑥宇多丸氏、⑦酒井順子氏、⑧能町みね子氏の8人各々とジェーン・スー氏との対談。 どの対話でも多様性というキーワードが使われていた。人それぞれ脳の特性は違う。機械にいいパフォーマンスをさせるために生きる。そしてその行為の産廃(垢)として意識が存在する。意識はボーナスゲームという中野氏。他人に対する干渉を減らす。だが、多様な生き方があることを知ることは大事と海野氏。他者へは仲良くする必要はなく、尊重するだけでいい、それが寛容と田中氏。人間一人では生きていけない。他者はある程度必要であり、社会そして意識が今後どう変化していくか。生き抜くためには、自分が一つのOSとし、本体能力を学び続けて高めていくことが大切。 「悩みのほとんどは我が儘(わがまま)か暇」結局自分のわがままを通したいが通せないことを悩みととらえている人が多いとジェーン・スー氏。好き力が強い人は嫌い力が強いように、こうすべきが強ければ自意識が強いような気がする。酒井氏対談でジェーン・スー氏が発言された半笑、半にやけで、半歩距離をとって事象を見るのがいいよねと。私もそうしたい。 宇多丸氏の言う本当に有意義な議論の場合、そこから見いだされるものもあるから、なあなあでいいときと、論破が必要なときの区別の力量も大切との話。 人間はルールや物語が大好きであり、理屈にも体温が必要。エンターテインメント・遊びの部分も大切。無理して型にはめこまない。そういう点も学びになった。
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