あたしたちよくやってる の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これでも昔は、「変わってるね」って言われることを、喜ぶような女の子だった。みんなと同じなのは我慢できないタチだった。“個性的”という言葉は勲章だった。その先に未来は無限に広がっていると信じていた。 「あたしは、“こんなはずじゃなかった”って後悔しながら生きたくないの!」 好きなように生きてるだけで、苦しい。 自分らしくあろうとするだけで、なにかと闘うことになる。男とも、女とも。 「勇気あるよね。すごく似合ってる」 うん、わたしもいまのわたしは好きよ。 だけど、誰かの期待に応えられていないことに、わたしはなんでこんなに、落ち込んでいるの? 三人集まればあれこれ夢を熱く語ったものだけど、もううまく思い出せない。 あたしたちは、なにになりたかったんだっけ? オシャレは、日常生活で自分にちゃんと自信を持たせてくれる、頼りになる手段。自分らしさをちょうどよく表現できていれば、それだけで勇気りんりん。 受ける批判が手厳しいものであれ、誰からもなにも言われない人生なんてつまらない。外国に飛び出した女の子たちの行き着く先がみんな結婚だなんてやるせない。ヨーコやヨーコのようなバッドガールたちは、その身をもって証明しつづけているのだ。この世界に、真の自由が存在することを。十代の少女が夢見たような世界は存在するってことを。夢を追いかけた先に、なにかをつかむことはできるんだってことを。 「少しでもやりたいって思えることをやらないと、もったいないから。若いんだから、自己中に生きてもいいよ」 そしてそのツケは、あとで返せばいい。 若いうちから人のために生きられる人のことが、わたしだってうらやましいです。もしかしたらその方が、生きるのが楽なのかもしれない。きっとそうです。自分の夢や欲望を追い求めようというガッツのある人は、実は少ないのかもしれないと、ようやく気づいてきたわたしです。 自分のために生きたいと思える、迷える若い女性に幸あれ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 誰かの期待に応えてられなくても、無理して笑うのは、もうやめよう。 さっきまであった自信なんて、いとも簡単に吹き飛んでしまう毎日を果敢に生きる女性へ贈る、「自分とは何か」を思索する短編+エッセイ33編。 私はまだ19だけど、この本を読みながら、ずっと見ないようにしていた不安や孤独感、自分への失望感が少し和らいでいくのを感じました。 そして読み終わったあと、一歩を踏み出す勇気をもらいました。私がこの前踏み出した一歩は、確実にこの本からもらった勇気のおかげです。はたから見たら、私がどれほどの勇気を振り絞って出した一歩なのかわからないだろうし、そもそもそれほど勇気のいる一歩だったのか、と思う人もいるかもしれない。でも私にとっては、私の未来を確実に変える、精一杯の一歩だったのです。 この本とこのタイミングで出会えたことに、感謝します。
Posted by
タイトルがなんか気になって、手にとった一冊。 気がついたら、周りから結婚は?と聞かれる年になった。 親からも微妙なプレッシャーがくる年にもなった。 それで辛くなるときもあったけど この本読んだら、 今のままでいっかと思える自分がいた。
Posted by