みかんとひよどり の商品レビュー
おもしろい気がするけど、題材が少し一筋縄ではいかないものだから、すっきりできない読後感? なぜか私は、主人公に一番魅力を感じなかったのもなんだか残念。 次作はあるかな?
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タルトタタンでダメだったのに一応期待して借りたのだけど、割と早めの途中で続きを期待できなくなった。読み終わったというのではなく放棄です。
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ジビエが食べたくなる一冊。 キャラは結構立ってたのですが特に大きな波乱があるわけでもなく、サクッと終わった。 オーナーとかもっと出てくれば面白そうなのになぁ。 最後のミステリー的な要素も要らないかも。 前半が好きな感じだっただけにちょっと後半は失速した感が否めない。
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狩猟、料理人、そしてジビエ。 個人的にこれだけ興味のある題材が並ぶだけで充分前のめりに読み進められるわけだが、著者に対する高い期待と比して、ダイアローグが雑だったり、ミステリーの要素もとってつけたようだったり、全体のヴォリュームが少ないので各キャラクターやエピソードの掘り下げが浅...
狩猟、料理人、そしてジビエ。 個人的にこれだけ興味のある題材が並ぶだけで充分前のめりに読み進められるわけだが、著者に対する高い期待と比して、ダイアローグが雑だったり、ミステリーの要素もとってつけたようだったり、全体のヴォリュームが少ないので各キャラクターやエピソードの掘り下げが浅かったり、といくつか不満に感じるところもあった。 物語のベースとしては大きな可能性を秘める世界だと思うので、続編やスピンアウトなど、シリーズ化にも期待したい。
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腕は悪くないのに今一つ流行らないフランス料理のシェフと 世の中のいろんなものを捨てたように見える猟師。 害獣駆除とジビエ料理。 フランス料理は苦手なのであんまり食べることはない。 けれど、このひよどりはいただいてみたいなと思った。 誰か連れてってくれないかなぁ。 食べて生きる...
腕は悪くないのに今一つ流行らないフランス料理のシェフと 世の中のいろんなものを捨てたように見える猟師。 害獣駆除とジビエ料理。 フランス料理は苦手なのであんまり食べることはない。 けれど、このひよどりはいただいてみたいなと思った。 誰か連れてってくれないかなぁ。 食べて生きること、 そのシンプルなことは 命を獲ってその命を無駄にしないこと。 大切なことだと思うし、 難しいことでもあると思った。 美味しい食べ物を美味しくいただくために きちんと知っておく必要あることなのだなぁと思った。 鳥獣保護の妄信する人達が怖かった。 怖いよ。 人が死ぬのはどうでもいいなんて!ありえない。 そんな中 マタベーとピリカがとっても可愛い。 二匹のシーンは登場人物たちも読者も 眼が三日月みたいになるようだった。
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害獣や害鳥を駆除するというのは、根気がいるし、周囲の反応も様々。 そこにレストランのシェフが絡んでくるというあたり、本当うまい。 相変わらずおいしそうなんだよな・・・
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サクリファイス以来よく読んでいる近藤さん。 出てくるジビエの料理がとっても美味しそうで、メモして真似する。
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読んで良かったと思った。山で遭難しかけ助けてもらった猟師大高との出会いで、シェフとして成長する。動物の生命の尊さを人間はどうすべきか、深く考えながら読んだ。マタベーとピリカが和ませてくれるのもいい。亮二と大高の距離が近づいていくのもいい。ジビエを料理する苦労や、狩猟のことなど、作...
読んで良かったと思った。山で遭難しかけ助けてもらった猟師大高との出会いで、シェフとして成長する。動物の生命の尊さを人間はどうすべきか、深く考えながら読んだ。マタベーとピリカが和ませてくれるのもいい。亮二と大高の距離が近づいていくのもいい。ジビエを料理する苦労や、狩猟のことなど、作家さんはものすごく調べて書かれているのだろうと深く感動した。
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ハンターとフランス料理シェフの話 ハンターのハンターたる苦悩 シェフの理想と現実の間での葛藤 里山に クマ、イノシシ、シカ、その他 小動物を 作物を荒らすという理由で、害獣などと呼ぶ 動物は ただ 生きるために食べて 子孫を残すべく日々 純粋に懸命に生きている でも それ...
ハンターとフランス料理シェフの話 ハンターのハンターたる苦悩 シェフの理想と現実の間での葛藤 里山に クマ、イノシシ、シカ、その他 小動物を 作物を荒らすという理由で、害獣などと呼ぶ 動物は ただ 生きるために食べて 子孫を残すべく日々 純粋に懸命に生きている でも それを駆除しなければ ニンゲンも困る とても難しいし すぐ解決つく問題じゃないけど 命をいただいて 私達は 生きている そのことを 忘れては いけない そして生きるのには ほんとうは ほんとうに 時間がかかるのだ て 思った シェフ潮田の成長が 好ましかった
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+++ はじめたばかりの猟で遭難してしまった潮田亮二、35歳。相棒の猟犬と途方に暮れていたところ、無愛想な猟師・大高に助けられる。かねてからジビエ料理を出したいと考えていた潮田は、大高の仕留めた獲物を店で出せるよう交渉する。しかし、あっさり断られてしまい―。夢を諦め、ひっそりと...
+++ はじめたばかりの猟で遭難してしまった潮田亮二、35歳。相棒の猟犬と途方に暮れていたところ、無愛想な猟師・大高に助けられる。かねてからジビエ料理を出したいと考えていた潮田は、大高の仕留めた獲物を店で出せるよう交渉する。しかし、あっさり断られてしまい―。夢を諦め、ひっそりと生きる猟師。自由奔放でジビエへの愛情を持つオーナー。謎の趣味を持つ敏腕サービス係。ふつうと少し違うけど自分に正直な人たちの中で、潮田は一歩ずつ変わっていく。人生のゆるやかな変化を、きめ細やかに描く、大人の成長物語。 +++ ジビエ料理にスポットを当てた物語は珍しいのではないだろうか。獣を狩る者とそれを料理する者、そして犬たち。著者ならではの題材という気がする。獣を狩る者、それを料理して提供する者。店を維持していくことも考えなければならないというジレンマ。さまざまな事々が相まって、日々何かに追われているようでもある。自然を相手にし、自然と共に生きることの過酷さと覚悟や、人間社会で生きていく上で避けて通れない難題が、物語を通して伝わってくるような気がする。立場の違う大高と潮田だが、互いの存在が、より深く考えるきっかけになり、互いの視野を広げたことは確かだろう。それぞれの今後と、犬たちの成長をもっと見たいと思わされる一冊だった。ぜひ続編を読みたいものである。
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