うちのレシピ の商品レビュー
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町のレストランが舞台の連作短編。 それぞれ時代がバラバラなので、読みながらなんとなくこのお店とみんなの人生が紡がれていくような感覚になりました。 こういうレストランあったらいいなぁ近所に。 羨ましい。 味や匂いや景色は、思い出とリンクすることが多いですよね。 みんなそれぞれ、この料理を食べると思い出すエピソードになっていくんだろうなとしみじみ思いました。 癒される一冊です。
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街のレストランのシェフ家族と若いコックの家族のエピソード。それぞれの家族の親や子どもの立場から、年代も主人公もバラバラに描かれる。 それぞれの家族の個性が描かれ、何か食べ物が関連してくる。最後まで若いコックの母親が理解できなかった。そこがこの本の魅力の一つなんだろうけど、私には無...
街のレストランのシェフ家族と若いコックの家族のエピソード。それぞれの家族の親や子どもの立場から、年代も主人公もバラバラに描かれる。 それぞれの家族の個性が描かれ、何か食べ物が関連してくる。最後まで若いコックの母親が理解できなかった。そこがこの本の魅力の一つなんだろうけど、私には無理だった。仕事のできる人なら、プライベートでもちゃんと断りの電話なりメールなりするだろう。後日休みを承知で突然挨拶に来るなんて、おかしい。気になって仕方なかった。
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瀧羽さんの食べ物小説は「女神のサラダ」に続いて二作目ですが、こちらも良かった。 じんわりと温かく心に響いてきます♪ 啓太、真依、それぞれの両親と視点を変えながらの六編の短編。 言葉はなくても、傷ついた心をなぐさめ安らぎを与えてくれる思いのこもった料理。 どの短編も家族への愛情に...
瀧羽さんの食べ物小説は「女神のサラダ」に続いて二作目ですが、こちらも良かった。 じんわりと温かく心に響いてきます♪ 啓太、真依、それぞれの両親と視点を変えながらの六編の短編。 言葉はなくても、傷ついた心をなぐさめ安らぎを与えてくれる思いのこもった料理。 どの短編も家族への愛情に溢れていて、優しい気持ちに包まれます。 読後感も良い。 心がポッと温かくなる短編集でした。
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どのお話の料理もおいしそう。珍しい料理じゃなくて、普段の家庭料理なのがいい。 人それぞれいろんな事情があって、でもそんな人たちがつながって家族になっていくんだよな。
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『ファミーユ・ド・トロワ』は、「三人家族」を表すフランス語。 啓太(けいた)が働くレストランの名前であり、真衣(まい)の実家でもある。 啓太、父・雪生(ゆきお)、母・美奈子(みなこ) 真衣、父・正造(しょうぞう)、母・芳江(よしえ) 二つの「三人家族」が結びついて広がっていく...
『ファミーユ・ド・トロワ』は、「三人家族」を表すフランス語。 啓太(けいた)が働くレストランの名前であり、真衣(まい)の実家でもある。 啓太、父・雪生(ゆきお)、母・美奈子(みなこ) 真衣、父・正造(しょうぞう)、母・芳江(よしえ) 二つの「三人家族」が結びついて広がっていくお話。 正造は、お店の名前から「ド・トロワ」を取った。 『午前四時のチョコレートケーキ』 (啓太の視点) 両家の顔合わせの日、約束の時間に母は現れなかった。いつだって仕事優先。 チョコレートケーキは美奈子の好物。 『真夏のすきやき』 (芳江の視点) お嬢様だった芳江は、母親に束縛されていた。 若い恋を応援してくれたのはお料理の先生。 おめでたい日はすきやきにするのだ。 『雨あがりのミートソース』 (雪生の視点) ちょっと変わった啓太の家族は、いかにして出来上がったか。 ミートソースは美奈子の唯一の得意料理。 『花婿のおにぎり』 (美奈子の視点) 美奈子、絶対に遅刻できない日に、海外出張帰りの飛行機が遅れた。 『コンソメスープとマーブルクッキー』 (正造の視点) 「ファミーユ」がどうやって出来上がったか。そして繋がってきたか。 正造さんの若い頃のお話は、朝ドラ「ひよっこ」を思い出す。 『ハンバーグの日』 (真衣の視点) 真衣は、大手の食品会社に就職して挫折した過去を持ち、まだ自分に自信が持てない。 ハンバーグは真衣の好物。 正造のハンバーグはどんなに辛い時も、心とお腹を満たしてくれた。 あたしのうちは、あたしたちのうちは、とてもおいしそうなにおいがする。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー おじいちゃんと孫娘が可愛すぎました。
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ひとつの家族経営のレストランが舞台の、二家族の話。各章毎に主人公が変わる。 花婿のおにぎり、ラスト堪らなかった。仕事優先な母だけど、生まれてしばらくはその情熱(愛情)は紛れもなく息子に注がれていて、お互い違う一個人として考え方の違いで衝突したり分かり合えない部分もあったりするけど、家族として成り立っている。もうひと家族(レストラン経営側)も、こちらはこちらで素敵な家族で、そんな二家族が子供たちの結婚で繋がって…とにかく良かったです◎
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啓太のお母さんの美奈子さんにイライラさせられる話かと思ったが、それぞれの立場で、料理を通して心が通い合う短編連作でした。ま、でも、最後まで美奈子さんの性格、苦手だったな。約束を守れなかったのに開き直るの…親だからいいのか??何だろう、総合的にちょっとモヤモヤの読了感。
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食べ物に纏わる短編集。 主人公は夫婦になろうとしている真衣と啓太、その両親たち。 夫婦になる前、母親父親になってから、と時系列もいったりきたり。両親たちも結婚前の話が出て来たりして、登場人物の歴史を少し覗けて楽しかったです^^ 次はどの視点から語られるかなーってワクワク楽しませてもらいました♪ 最後のハンバーグの話、親心が感じられて涙。。 どの話も心があたたまるステキなストーリーばかりでした^^
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食べ物に絡めた家族小説。連作短編ですが、毎話誰の話か、背景、人間関係がどうなってのかを掴むのに時間を取りました。そこが分かりにくい話があって全体が今ひとつと感じました。好きな部類の話なんですけどね。
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街の小さなレストランで働く啓太とレストランオーナーシェフの一人娘真衣とお互いの両親の顔合わせではじまり、それぞれの視点から描かれている連作短編集。食の記憶というのは、視覚、嗅覚、味覚を伴っているから鮮明なのだろう。それぞれの節目、できごとに食べ物の記憶がありほっこりと話が進むところがよかった。
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