うちのレシピ の商品レビュー
父・正造と母・芳江と、娘・真衣と交際する従業員・啓太の父・雪生と母・美奈子の顔合わせランチ、なのに美奈子のまさかのドタキャン、というオープニング、いきなりハラハラさせられました。時間の流れそのままではなく、戻ったり進んだり、合間に美味しいものを味わい、という語りがいいなと思いまし...
父・正造と母・芳江と、娘・真衣と交際する従業員・啓太の父・雪生と母・美奈子の顔合わせランチ、なのに美奈子のまさかのドタキャン、というオープニング、いきなりハラハラさせられました。時間の流れそのままではなく、戻ったり進んだり、合間に美味しいものを味わい、という語りがいいなと思いました。
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取り立てて料理が魅力的に描写されているとかいうことはなかったけれど温かい家庭の象徴のように描かれていてそれが良かった。 家族の形はそれぞれだけど啓太の家のような真衣の家のような家族でありたいと思った。 特に最後の章が一番グッときた。
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「午前四時のチョコレートケーキ」「真夏のすきやき」「雨あがりのミートソース」 「花婿のおにぎり」「コンソメスープとマーブルクッキー」「ハンバーグの日」 6話収録の連作短編集。 小さなレストラン『ファミーユ』の一人娘・真衣と結婚した料理人の啓太とそれぞれの家族の物語。 登場人物...
「午前四時のチョコレートケーキ」「真夏のすきやき」「雨あがりのミートソース」 「花婿のおにぎり」「コンソメスープとマーブルクッキー」「ハンバーグの日」 6話収録の連作短編集。 小さなレストラン『ファミーユ』の一人娘・真衣と結婚した料理人の啓太とそれぞれの家族の物語。 登場人物がほぼ家族のみなので真衣、真衣の両親、啓太、啓太の両親の6人の姿が絶えず脳内映像で動いていた。 娘思いだが頑固な父、家庭より仕事第一の母親、どこにでもいそうなリアルな家族だ。 作中に出て来る料理はどれも美味しそう。 合間におやつを食べた事はナイショ。
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小さな洋食屋さんを舞台に描かれる短編連作。 家族経営の店の1人娘と、その店で働くシェフの卵とが結婚することになり、ふたりとその両親たちそれぞれの視点からみた家族にまつわるお話が描かれています。描かれている時代はバラバラですが、そのすべてで料理が登場するのがおもしろい! 文章も柔ら...
小さな洋食屋さんを舞台に描かれる短編連作。 家族経営の店の1人娘と、その店で働くシェフの卵とが結婚することになり、ふたりとその両親たちそれぞれの視点からみた家族にまつわるお話が描かれています。描かれている時代はバラバラですが、そのすべてで料理が登場するのがおもしろい! 文章も柔らかくて読みやすく、読んだあと心がじんわり温かくなるような本でした。
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街の小さなフレンチレストランで働く一人娘と従業員である青年が結婚することにより二つの家族の中で起こる色々。 まずは青年目線で二人の家族の顔合わせのお話。一番イライラ、こんな親あり得ん。あったとしても絶対許せん!あと、指切っただけで救急車はありません!タクシーなりなんなり使って下さ...
街の小さなフレンチレストランで働く一人娘と従業員である青年が結婚することにより二つの家族の中で起こる色々。 まずは青年目線で二人の家族の顔合わせのお話。一番イライラ、こんな親あり得ん。あったとしても絶対許せん!あと、指切っただけで救急車はありません!タクシーなりなんなり使って下さい。 娘の母の話は、ふーん母娘って大変。 三編目青年の父。美奈子キライ 次は青年の母、結局この人は自己管理出来てないし、リスクマネジメントが出来ない人なので仕事が出来る人では無い。 なんでか時間が過ぎて祖父になった娘の父と孫娘。あんな場にまで出張っていけるおじいさんは凄い。 最後、娘のお話で締めだが、青年の母、やはり常識無さ過ぎ。相手の都合も考えず、突然押し掛ける。自分中心に世界が回ってい過ぎ。家族ならまだしも他人様。あり得ん、仕事出来んでしょこういう人。
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ファミーユ。 啓太と真衣、両家の初顔合わせ・・・気まずいだろうなぁ。 読者もまず、この感触から。 決して長い小説でないが、6編の中に、50年以上の、ファミーユ(2家族とフレンチレストラン)の“とき“。 構成がよく、読みやすい。2家族6人の人がら、人生を垣間見た感じ。 好みとしては、⑤に出てくる4歳の“亜実ちゃん“がとてもかわいい。ほっこりする。 さてさてさん、本棚からピックアップさせていただき、楽しく読めました。ありがとうございました。 【あらすじ】(冒頭のみ) ①午前四時のチョコレートケーキ 柱時計が3時を告げる。正造さん、芳江さん、そして僕と真衣、横に座っている父は、3時間も待たされて、全員が時計を見つめる。 ②真夏のすきやき 午後3時。柱時計が鳴り、芳江が予測した通りに厨房のドアが開き、真衣が話しかけてきた。 ③雨あがりのミートソース 啓太は去年と違って振り向かなかった。雪生は息子の成長を感じながら、他の母親たちと教室を後にした。 ④花婿のおにぎり 一時間遅れで成田空港に着いた美奈子は急いで自宅に向かう。遅刻常習犯だが今日だけは遅れられない。なぜなら今日は・・・。 ⑤コンソメスープとマーブルクッキー 正造は孫の亜実を連れて、友だちのマリンちゃんのお誕生日会に行った。ところがその最中、亜実が泣き出してしまった。マリンの姉アクアちゃんに何か言われたらしいのだ。 ⑥ハンバーグの日 午後3時。テーブルに額が付くほど頭を下げて帰って行く、啓太の父と啓太を私は見送った。
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レストランを巡る連作短編。 短編ひとつずつが重なってそれぞれの視点から描かれるのが面白い。 それぞれの過去や想いや関係性が繋がっていく。 さわやかな読後感の1冊
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町のレストランが舞台の連作短編。 それぞれ時代がバラバラなので、読みながらなんとなくこのお店とみんなの人生が紡がれていくような感覚になりました。 こういうレストランあったらいいなぁ近所に。 羨ましい。 味や匂いや景色は、思い出とリンクすることが多いですよね。 みんなそれぞれ、この料理を食べると思い出すエピソードになっていくんだろうなとしみじみ思いました。 癒される一冊です。
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街のレストランのシェフ家族と若いコックの家族のエピソード。それぞれの家族の親や子どもの立場から、年代も主人公もバラバラに描かれる。 それぞれの家族の個性が描かれ、何か食べ物が関連してくる。最後まで若いコックの母親が理解できなかった。そこがこの本の魅力の一つなんだろうけど、私には無...
街のレストランのシェフ家族と若いコックの家族のエピソード。それぞれの家族の親や子どもの立場から、年代も主人公もバラバラに描かれる。 それぞれの家族の個性が描かれ、何か食べ物が関連してくる。最後まで若いコックの母親が理解できなかった。そこがこの本の魅力の一つなんだろうけど、私には無理だった。仕事のできる人なら、プライベートでもちゃんと断りの電話なりメールなりするだろう。後日休みを承知で突然挨拶に来るなんて、おかしい。気になって仕方なかった。
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瀧羽さんの食べ物小説は「女神のサラダ」に続いて二作目ですが、こちらも良かった。 じんわりと温かく心に響いてきます♪ 啓太、真依、それぞれの両親と視点を変えながらの六編の短編。 言葉はなくても、傷ついた心をなぐさめ安らぎを与えてくれる思いのこもった料理。 どの短編も家族への愛情に...
瀧羽さんの食べ物小説は「女神のサラダ」に続いて二作目ですが、こちらも良かった。 じんわりと温かく心に響いてきます♪ 啓太、真依、それぞれの両親と視点を変えながらの六編の短編。 言葉はなくても、傷ついた心をなぐさめ安らぎを与えてくれる思いのこもった料理。 どの短編も家族への愛情に溢れていて、優しい気持ちに包まれます。 読後感も良い。 心がポッと温かくなる短編集でした。
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