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わかりやすさの罠 の商品レビュー

3.6

54件のお客様レビュー

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2026/03/25

私にはテレビを見る習慣がない。したがって、テレビの世界の“常識”というものが、どうにもよく分からない。 たとえば―― 最近はアナウンサーのことを「キャスター」と呼ぶのだろうか。いや、それともキャスターは司会者とも違う役割なのか。さらに言えば、小山慶一郎は芸能人ではなかったのか。...

私にはテレビを見る習慣がない。したがって、テレビの世界の“常識”というものが、どうにもよく分からない。 たとえば―― 最近はアナウンサーのことを「キャスター」と呼ぶのだろうか。いや、それともキャスターは司会者とも違う役割なのか。さらに言えば、小山慶一郎は芸能人ではなかったのか。ニュース番組に出ていても違和感がないのはなぜだろう。 こうした素朴な疑問に、本書で池上彰は実に明快に答えてくれる。読んでいて「ああ、そういうことか」と膝を打つ場面が何度もある。いわゆる「腑に落ちる」というやつだ。 確かに、池上さんの解説は分かりやすい。 ――だが、本書はその「わかりやすさ」を手放しで礼賛しない。 なにしろタイトルが『わかりやすさの罠』である。 では、その“罠”とは何か。 世の中の出来事というものは、たいてい一筋縄ではいかない。背景には複雑な事情が幾重にも絡み合っている。だから本来は「分かりにくい」のである。 それを「分かりやすく」説明できる人は、確かに称賛されるだろう。しかし、その分かりやすさが、複雑さを削ぎ落とし、都合のよい単純化の上に成り立っているとしたらどうか。 ここで思い浮かぶのが、ドナルド・トランプの語り口である。端的で、断定的で、誰にでも分かる。だがその裏側で、どれだけの要素が切り捨てられているのか――と考えると、少し居心地が悪くなる。 さらに問題なのは、受け手の側である。 いつも誰かが分かりやすく説明してくれる環境に慣れてしまうと、人は「分かったつもり」になる。そして、自分で考えるという手間を省き始める。 それはつまり、自らの判断を手放し、他人に委ねるということだ。 便利である一方で、これほど危ういこともない。 若い世代の政治的支持のあり方などを見ていると、この「わかりやすさへの依存」がどこかに影を落としているのではないか――そんなことまで、ふと考えさせられる一冊である

Posted byブクログ

2025/12/31

「知る力」がなぜ大切か、どうやったら「知る力」を身につけることができるのか、具体的に書かれていて、とても分かりやすかった。ただ、私が今知りたいのは具体的な方法ではないのだなぁと読みながら違和感を感じていた。それが何かといわれると答えに窮するけど…。これを読むと知る力について考える...

「知る力」がなぜ大切か、どうやったら「知る力」を身につけることができるのか、具体的に書かれていて、とても分かりやすかった。ただ、私が今知りたいのは具体的な方法ではないのだなぁと読みながら違和感を感じていた。それが何かといわれると答えに窮するけど…。これを読むと知る力について考えるより先に「そうだね、池上さんはすごいよね」っていう感想になってしまった。 本屋に足を運ぶ、というのはとても共感する。

Posted byブクログ

2025/12/05

「知る力」の鍛え方とは「気になるを調べてみること」であり、できれば「その現場に出向くこと」、で一番大切なのは「その情報を人に話してみる、アプトプットしてみること」である。最悪なことは「わかったつもり」でいることだ。「わかりやすさの罠」とは「分かったつもり、知っているつもり」になら...

「知る力」の鍛え方とは「気になるを調べてみること」であり、できれば「その現場に出向くこと」、で一番大切なのは「その情報を人に話してみる、アプトプットしてみること」である。最悪なことは「わかったつもり」でいることだ。「わかりやすさの罠」とは「分かったつもり、知っているつもり」にならないことであり、それを無くすこと。情報をしっかり自分自身で把握、理解、納得してこそ生きた情報になると言うことだ。近年多くのフェイク情報が飛び合い、詐欺的な被害も被る時代へと変わった。それは如何に自分が愚かで、無知だという事を知らしめる事であり、知らない事を知る・調べる能力を身につける事に返って来る。

Posted byブクログ

2025/10/16

情報と報道は違うこと 報道は情報を加工したもの、幾人もの人達100人以上でチェックして世に出している。マスゴミと呼ばれ、ネットの記事を報道しないじゃないかとは、裏をとる作業に時間をかけてるから。間違えては行けない。

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2025/10/13

表面的な情報のみで分かった気になってること、確かに多いなー。この本、分かりやすい。この本をきっかけに、いろいろ調べたり深掘ってみます

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2025/08/14

いつものように新聞の延長で読んだ。 今回学んだのはリアル書店の活用法、池上さんがほぼ毎日書店に足を運んでいるというのは初めて知った。自分も倣って本屋へ行きたいが最近ほとんど閉店してしまって無いのが現実。これも地方と都会の格差の一つ。

Posted byブクログ

2025/01/11

著者はわかりやすい説明を普段から意識しているが、逆に考える力を失わせてしまっているのではないかと危惧している。そして、人々に知る力を鍛えてもらう説明を常に模索している。 SNSは安易に情報を取得出来るが、校閲されていないものが多いため、新聞や本や書店を使いこなして欲しいと訴えかけ...

著者はわかりやすい説明を普段から意識しているが、逆に考える力を失わせてしまっているのではないかと危惧している。そして、人々に知る力を鍛えてもらう説明を常に模索している。 SNSは安易に情報を取得出来るが、校閲されていないものが多いため、新聞や本や書店を使いこなして欲しいと訴えかけている。 自分がわかったつもりになっていないかチェックする方法は、『誰かに教える』という事。そのためにはアウトプットを意識してインプットをするという事。

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2024/12/07

う~ん、ちょっと偏った思考に思えてしまった。 そりゃ、ネットとかSNSとかを過信しちゃだめなのは分かるけれど、マスコミが正しいわけでもないし。 どっちが良いなんてことは言えない気がする。 新聞とかそういうのが良くて、ネットもいいところはあるけれど、やっぱり…という意見が見て取れて...

う~ん、ちょっと偏った思考に思えてしまった。 そりゃ、ネットとかSNSとかを過信しちゃだめなのは分かるけれど、マスコミが正しいわけでもないし。 どっちが良いなんてことは言えない気がする。 新聞とかそういうのが良くて、ネットもいいところはあるけれど、やっぱり…という意見が見て取れて、なんだか少し嫌だったな。 池上さんだからこそ、中立な立場で語ってほしかったというのが正直な気持ち。 ただ、このわかりやすさの罠ってことはよくわかった。 あれ?これは、罠に陥っているのか?

Posted byブクログ

2024/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後の章がとても学びがあった 実際に色んな現場に行って実際に自分で見た事でしか得られない印象が書いてあるのが面白かった 本の読み方や新聞の読み方も書いてあり真似したくなった。本は迷ったら買った方がいいし積読している本もタイトルからアイデアが浮かんでくる 実際この本も古本市で買ってずっと積読してたけど読む本なくていざ読んだらとても興味深かった 積読、侮れない。っておもった 新しいことをしったら他の人に説明するのも大事だなっておもったどこがポイントでどこが面白いかを考えながら話すのが大事だと思った

Posted byブクログ

2024/10/16

 易しい解説にネットの要約やまとめ、酷い場合はネットニュースの見出しだけ読んでわかったつもりになっていませんか?と警鐘を鳴らす1冊。私自身、ずっと頭を使っていると疲れるので極力タスクを早々に片付けて基本余白を空けておきたい(ダラダラしていたい)タイプなので、もっと熟考すべきだった...

 易しい解説にネットの要約やまとめ、酷い場合はネットニュースの見出しだけ読んでわかったつもりになっていませんか?と警鐘を鳴らす1冊。私自身、ずっと頭を使っていると疲れるので極力タスクを早々に片付けて基本余白を空けておきたい(ダラダラしていたい)タイプなので、もっと熟考すべきだったと反省することも多々。スマホの時間浪費は本当に気をつけたい。産経新聞の誤報にはびっくり。国民総にわかジャーナリスト化に近づいている昨今、情報の精度に気を配らなければならない。新聞はずっと興味があるのだが、やはり取るべきか。

Posted byブクログ