あちらにいる鬼 の商品レビュー
愛しか無い ってな事で、井上荒野の『あちらにいる鬼』 いや、久々に痺れる1冊じゃった。 長内みはる(瀬戸内寂聴)と作家の白木篤郎(井上光晴)の不倫、篤郎の妻 白木笙子はみはると篤郎の不倫関係を知りながら黙認と言うよりも二人の不貞の愛を育てている様な… 不倫を越えて不倫敵ま...
愛しか無い ってな事で、井上荒野の『あちらにいる鬼』 いや、久々に痺れる1冊じゃった。 長内みはる(瀬戸内寂聴)と作家の白木篤郎(井上光晴)の不倫、篤郎の妻 白木笙子はみはると篤郎の不倫関係を知りながら黙認と言うよりも二人の不貞の愛を育てている様な… 不倫を越えて不倫敵までをも愛したと言うのか、友情と言うのか理想の愛の形じゃないかなっとわしは感じました。 お互いをリスペクトしてるから成り立つ関係じゃないかなっと。 笙子の感性って言うのか生き様が格好良すぎる。 篤郎のクズっぷりもクズ過ぎてどうしょうもないけど、クズも突き抜け切ると魔力な魅力が溢れ出るんじゃろなぁと。 そして圧巻なのがこの3人の実話的な小説を篤郎と笙子の娘 海里(井上荒野)が書いてる事に衝撃を受けたわ~‼️ 何て言ったらええか言葉に出来ないけど、この作品は本当に痺れた‼️ 寂聴さんの晴光との不倫関係を描いた小説も読みた過ぎる これ映画にもなってたんじゃね。笙子役に広末涼子とか最高過ぎるんでこれも観なきゃ‼️ 2025年28冊目
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白木のどこがどう魅力的なのか、もっと描写が欲しかった。見た目もイマイチ、性格もクズだけど、口は上手くて何故かモテる、、、そんな人が現実にもいるのはなんとなく分かるけれど。 世の中、色んな愛の形があるんだなと思いました。
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すごく面白くて深夜に一気読み。瀬戸内寂聴を源氏物語に詳しい作家、人生相談とかに乗る尼さんとしか長いこと認識してなかったので、何も知らずに読んだら、参考文献見ても特に気が付かず普通に面白かったで終わったんだろう。井上荒野も元々好きだし。笙子はもちろんみはるも嫌いになれないところが良...
すごく面白くて深夜に一気読み。瀬戸内寂聴を源氏物語に詳しい作家、人生相談とかに乗る尼さんとしか長いこと認識してなかったので、何も知らずに読んだら、参考文献見ても特に気が付かず普通に面白かったで終わったんだろう。井上荒野も元々好きだし。笙子はもちろんみはるも嫌いになれないところが良い。 吉川トリコ『裸足でかけてくおかしな妻さん』もあわせて読みたい。同じように女関係に奔放な作家だけれど、昭和と令和で違う倫理観に晒されるのが面白い。妻と愛人の関係性もなんか時代を反映してるように思っちゃったな。
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最初は映画で寂聴ならぬ寂光を演じた寺島しのぶさんと伯山先生の対談から作品の存在を知り、え?そんな話を実の娘が書いたの?という驚きと、映画は見てないけど寺島さんっぽい!との思いで読んでみた。ついでに本を読む前に、作者の荒野さんと寂聴さんの対談も読んだのだが、いやあ、本当に母親が苦し...
最初は映画で寂聴ならぬ寂光を演じた寺島しのぶさんと伯山先生の対談から作品の存在を知り、え?そんな話を実の娘が書いたの?という驚きと、映画は見てないけど寺島さんっぽい!との思いで読んでみた。ついでに本を読む前に、作者の荒野さんと寂聴さんの対談も読んだのだが、いやあ、本当に母親が苦しんでいなかったからか苦しんでいる姿を全く家族に見せなかったから、こうやって踏み込めるんだろうなあと感心せざるを得ない。が、一場面だけ、母親が井上(父)に声を荒げる場面がある。それを別室で聞いていた荒野さんは、もしかしてその時垣間見た母の怒りの蓄積を軸に、この作品を書けたのかもなあ。しかし死人に口なし、だから真実はなんとも。 寂聴さんは物心ついたときすでに出家していたが、幼心に、彼女の経歴やなぜこの人が出家したのかについて語る親の口調に引っかかるものを感じ、今の今まで作品を読んでこなかった。普段は芋づる式の読書が好きなので、関連する作品を次々読むのだが…うーん、今回はやっぱり寂聴さんの(出家前の)作品には惹かれないなあ。多分、世の中を大雑把に分けるとすれば、私は捨てられる4歳女の方であり、4歳児を育てる方であり、反対側の世界に全く惹かれないからだろう。そうなると荒野さんの母親は、その二分された世界を上から眺めている感じだったのか。
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人間とは愚かで、ずるい。 しかし、同時に尊く、儚く、 愛おしい生き物である。 そのような内容が赤裸々に綴られた一冊。
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これを娘が書いたのがすごいなー。というか、娘が書いたと思いながら読む体験がおもしろかった。私にとっては井上光晴自体が、破天荒なカルト作家のような存在だったから、それを内側から知れるのもおもしろかった。瀬戸内寂聴については、お悩み相談の尼さんというイメージしかなかった。小説もおもし...
これを娘が書いたのがすごいなー。というか、娘が書いたと思いながら読む体験がおもしろかった。私にとっては井上光晴自体が、破天荒なカルト作家のような存在だったから、それを内側から知れるのもおもしろかった。瀬戸内寂聴については、お悩み相談の尼さんというイメージしかなかった。小説もおもしろいのかな。読んでみたいような、面倒なような。(帯見たら、瀬戸内寂聴が書いてるやん!このノンフィクション感。胆力あるなぁ。) しかし、井上荒野うまいなー。最強遺伝子だもんな。
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途中何度も挫折しかけ、読み終わるまで時間がかかった。 難しい文章でもないし、意味がわからないわけでもないのに。 後半、長内みはるが出家してからすーっと読めた。もしかして私は不倫を是としない割と道徳的な人なのかな?と言う発見をした本。
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井上荒野さんの作品にはなんだか惹かれる。 はっきりしていなくて、何だったんだろう?なんて思うことも多々あるのだけれど。 それでも読みたいと思い、読んでしまう何かがある。 さてこの作品。 あちらはどちら?鬼は誰?…なんて考えつつ読む。 フィクションとノンフィクションの境目を描ききっ...
井上荒野さんの作品にはなんだか惹かれる。 はっきりしていなくて、何だったんだろう?なんて思うことも多々あるのだけれど。 それでも読みたいと思い、読んでしまう何かがある。 さてこの作品。 あちらはどちら?鬼は誰?…なんて考えつつ読む。 フィクションとノンフィクションの境目を描ききった話。 「事実は小説より奇なり」 でもこれは小説で…なんて思ったりも。 でも骨組みはやはり実話で… 人間って深い。計り知れない。 井上光晴と瀬戸内晴美(寂聴)と井上夫人の関係に思いを馳せては深く息をつく。 瀬戸内寂聴と井上ファミリーの関係を思いまた深く息をつく。 すごいな。 井上夫人の強さに魅力を感じ、怖さを感じ、何故か脆さも感じた。
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タイトルをそのまま想像してたから 1人の男を取り合う女の狂気がバーンと出てくるのかと思いきや ずいぶんサラリとしたお話だった。 (この本の前に読んでいたナイルパーチの女子会の方がよっぽど吐き気がする女同士の話だった) 奥さまは思慮深く決して傷ついてないわけじゃないだろうけど、...
タイトルをそのまま想像してたから 1人の男を取り合う女の狂気がバーンと出てくるのかと思いきや ずいぶんサラリとしたお話だった。 (この本の前に読んでいたナイルパーチの女子会の方がよっぽど吐き気がする女同士の話だった) 奥さまは思慮深く決して傷ついてないわけじゃないだろうけど、表に出す感情と閉まっておく感情をはっきり線引きしていたからドロドロした不倫ものにはならなかったのかなと思う 私の知ってる「普通」と比べるならば、 たしかにふたりの鬼がいたように感じた。
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瀬戸内寂聴と井上光晴がモデルになっているお話し。 そうとは知らず読み始めたので、最初はフィクションとして、途中からはノンフィクションとして読んでいましたが、どちらにしても心の機微の描き方が上手く、最後まで楽しく読めました。 淡々と事実を描くだけというわけでもなく、過度に物語へ舵を...
瀬戸内寂聴と井上光晴がモデルになっているお話し。 そうとは知らず読み始めたので、最初はフィクションとして、途中からはノンフィクションとして読んでいましたが、どちらにしても心の機微の描き方が上手く、最後まで楽しく読めました。 淡々と事実を描くだけというわけでもなく、過度に物語へ舵を切るわけでもない絶妙な具合でした。
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