盤上に死を描く の商品レビュー
読みやすい作品です。 詰め将棋に絡めた殺人の謎解きのスピードが早すぎ? もう少し考察したかったかな。
Posted by
詰将棋が物語の重要な要素として終始登場しますが、知識が無くても楽しめます。 また、名古屋が舞台で、目撃者などがかなり濃いめの名古屋弁を使ってきます。そこは地元民で無いと少し分かりづらい、馴染みにくい表現があるかもしれません。 他の皆様も評されて居るように、主人公の相棒キャラが少し...
詰将棋が物語の重要な要素として終始登場しますが、知識が無くても楽しめます。 また、名古屋が舞台で、目撃者などがかなり濃いめの名古屋弁を使ってきます。そこは地元民で無いと少し分かりづらい、馴染みにくい表現があるかもしれません。 他の皆様も評されて居るように、主人公の相棒キャラが少し空気気味かなと思うところはありましたが、ストーリーとしては分かりやすく読んでいて楽しかったです。
Posted by
ミステリーではあるが、 分かりやすいトリックだった 詰将棋は駒が揃わないと動き始めない。 並べ始める工程と捜査をもう少しリンクさせてほしかったな
Posted by
ストーリーより詰将棋の奥の深さが印象に残ったかも。パズル好きだからハマると面白いんだろうけどな。 このくらい突飛な見立ての方がフィクションとしてのミステリ楽しめるかもと。実際には絶対起こり得ないだろうしね。 名古屋住みにとっては、舞台が想像できるのが良き。
Posted by
将棋の駒が現場に残される殺人事件。果たしてその結末やいかに。 なるほど、犯人が何を意図して駒を被害者のポケットに忍ばせたのか。それが明らかになる所は唸ったが、この作品の面白さはそこがピークだった。その後にも盛り上がりや見せ場もあるが大して盛り上がらず終わってしまった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
名古屋市内で相次いで老人が殺される事件が起こる。現場には将棋の駒が残されていることから同一犯と目されるが、被害者の共通点は一向に浮かび上がってこない。捜査一課の女性刑事『水科』は所轄の『佐田』とペアを組み難航する事件の捜査に当たるが、やがて意外な可能性に気付く。 第17回『このミステリーがすごい』大賞の優秀賞を受賞したデビュー作。 詰将棋がミステリーの核となるストーリーです。将棋は駒の動かし方すら知らないので、そこは「ふむふむ」という感じで読み流してましたが。 被害者の年齢と性別で棋譜を表して詰将棋をするという、人間将棋ならぬ詰将棋殺人というのがターゲットの選び方なのですが、犯行も身勝手なら動機も身勝手極まりなく。まあ最後は自己顕示欲に負けて破滅するわけですが。ちょっとしっくりこないラストでした。
Posted by
自分があまり詰将棋に詳しくないからかもしれないけど、将棋ミステリーとしては少し残念。 基本的にほとんどの被害者は将棋の盤面を作るために殺害されていきます。特に被害者の背景を深掘りするわけでもなく、また犯人が盤面を作るためなので、読者としては関連性がわからず、ただ淡々と殺害される...
自分があまり詰将棋に詳しくないからかもしれないけど、将棋ミステリーとしては少し残念。 基本的にほとんどの被害者は将棋の盤面を作るために殺害されていきます。特に被害者の背景を深掘りするわけでもなく、また犯人が盤面を作るためなので、読者としては関連性がわからず、ただ淡々と殺害されるのを読むだけの作業。 プロ棋士(この場合は詰将棋作者)の心情を深掘りするわけでもなく、ただ殺人を詰将棋に当てはめただけという印象なのが残念でした。 あと、佐田刑事のキャラ付けがよくわからなかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
詰将棋が裏に隠されている連続殺人という突飛な設定。被害者たちの意外な共通点。やや強引な話の展開にも思えたが、二部まではテンポよく面白く読めた。ただ、殺人者の登場のさせ方が不自然ですぐに犯人だとわかってしまったのは否めない。また、第三部の黒幕が明らかになるところは蛇足感がすごい。黒幕の正体に全く面白さはないし、短く終わりすぎて無理やり伸ばしているのかと思えるほど、つまらなかった。この三部がなければ大賞とれたのでは。
Posted by
詰将棋は深い世界だということがよくわかったが、ここまでこだわることや執着するものなのかと疑問だらけでラストまできてしまった。殺人や自殺が軽々しく扱われて何ともやるせなさばかりが募った。犯人にも水科さんにも共感できなかったのがとても残念。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
名古屋市内で連続する高齢者殺人事件。現場には将棋の駒が残され、更に被害者たちも詰将棋の図式に沿って選ばれていたことが判明し、どっぷり詰将棋のディープな世界に入っていく。 詰将棋の知識があればもっとおもしろく読めただろうな。 盤上勝負の世界は才能が大きく関わってくるイメージだから、黒幕の狂気めいた動機も有り得そう。 事件を追う水科・佐田両刑事も片や詰将棋に詳しい女刑事、片や風変わりだけど頼りになる先輩でこれからの活躍も見てみたいところ。 サクサク進んで読みやすいけれど終盤はちょっと雑な印象。
Posted by