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KGBスパイ式記憶術 の商品レビュー

3.7

15件のお客様レビュー

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2022/10/25

この本の読み物として面白いところは、主人公が何気ない生活からスパイ候補になり、普通の生活を送りながらスパイとして訓練され成長していくストーリーと合間に出される記憶術のテクニックのバランスだと思う。 記憶術の本としては、『ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理...

この本の読み物として面白いところは、主人公が何気ない生活からスパイ候補になり、普通の生活を送りながらスパイとして訓練され成長していくストーリーと合間に出される記憶術のテクニックのバランスだと思う。 記憶術の本としては、『ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由』とか『ヘレンニウスへ』を読んだ事があるが、記憶の宮殿(場所記憶法)がメインだったと思う。 この本では、脳のトレーニングとして、シュルテ・テーブル(5✖️5)の数字の羅列を視線を固定して周辺視野だけで数字を探したり、マッチの散らばった写真を見て記憶したり。 記憶術としては、関連付け、視覚的にイメージ、感情を伴わせると言った原則が示され、これらを組み合わせたストーリー記憶法が展開される。後半では、場所記憶法もこの原則に当てはめて展開される。 個人的には、数字を視覚的にイメージするとか匂いや味として記憶すると言われても… 記憶するのが苦手で、昔から歴史の年表とか全く頭に残らない、というか残さないというか。 この3つの原則は、後段では以下の様に説明されている箇所があった。 1関連付けー良く知っている場所に物を関連付けている。物同士を関連付けている部分もある。 2イメージーすべての単語が、動く物、音を立てる物、重さや色、味、匂い、手触りのある物として、はっきりと感覚的にイメージされている。 3感情ー花火で火傷をしないかと心配になる。オレンジジュースは飲みたいが、酸っぱい味や、飾り棚の壁面にこびりついているところを想像すると顔をしかめたくなる。錆びていく車を見て可哀想になる〜。 これまでは、場所記憶法は頭の中に空間を作ってその配置と記憶したい物を関連付けて行くという事程度の認識だったが、そこに、匂いとか音とか感情的な物をマッピングしていくのが良いのかと言う発見があったが、なんかまどろっこしいなとも… 記憶するための付加情報を自分で大量に作らないと行けないなんて… ぐーたらな自分が求めているのはそこじゃ無い感。この本自体はそういう人でも先に読み進める様に作られている点においても良いと思う。 あと、未来記憶というワードも気になった。 構造としては、「記憶する部分」と「然るべきタイミングで思い出す部分」という事で、思い出す部分でミスが起きやすいと。その時が来たら思い出すのに役に立つのはスケジュール帳やToDoリストと言ったお馴染みのものから、ミスが起きない様にするための気が散ってしまったら、一呼吸おいて、中途半端になったことをはっきりと認識しておく等が示されつつ、スパイは紙に残さず記憶だけで対象するらしい。 記憶が完璧では無いという前提から複数の情報を突き合わせることや、逆に記憶を操作する方法なんていうのも少しだが載っている。 ロシア出版の本を日本語で読めるのはありがたいし、 内容的にも面白い。同時に『CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる』を読んでいたが、こちらの本の方が、読み物としては面白かった。

Posted byブクログ

2022/01/23

図書館でふと目にしたので読んでみた。 記憶法はいくつかあって日常生活で役に立ちそうなものばかりだったが、訓練が必要で頑張ることには変わりないのだと実感。 ストーリーもそれなりに面白かった。 またこの本を読んで記憶法を思い出すか...そのために本を買おうか、なんて思ったけど、記...

図書館でふと目にしたので読んでみた。 記憶法はいくつかあって日常生活で役に立ちそうなものばかりだったが、訓練が必要で頑張ることには変わりないのだと実感。 ストーリーもそれなりに面白かった。 またこの本を読んで記憶法を思い出すか...そのために本を買おうか、なんて思ったけど、記憶すること自体を後回しにしたんじゃ本を新しく買っても記憶法を頑張れない気がするのでやめようかな...

Posted byブクログ

2021/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

10代20代で読んだら人生変わると思う。 ビジネス書なのかもしれないがタイトルに惹かれて読んでみた。 諜報小説好きで、ビジネス書を普段全く読まないのですが、楽しめました。

Posted byブクログ

2020/12/14

ストーリー式に訓練できるようになっており、またそのストーリーも面白く読み応えがある。ただ、訓練自体は最後の方になるとかなり難しい。

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2020/05/30

スパイ養成をテーマに、記憶力をメインにスパイ力を高める方法が学べる。 ある人物がスパイになり、一つの事件を題材に成長していくストーリーの途中に細かく演習が入り込んでくる感じのやや特殊な構成になっている。 演習は簡単なものから難しいものまであり、全て行うのはかなり難しい。(というか...

スパイ養成をテーマに、記憶力をメインにスパイ力を高める方法が学べる。 ある人物がスパイになり、一つの事件を題材に成長していくストーリーの途中に細かく演習が入り込んでくる感じのやや特殊な構成になっている。 演習は簡単なものから難しいものまであり、全て行うのはかなり難しい。(というか、常人はそこまでやる必要がないだろう。) 記憶力を高めるためのコツが散りばめられているので面白く読めた。

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2020/03/28

ロシアで一流の諜報部員(スパイ)の養成に使われているという記憶術を解説した著書。難易度が低い手法から始まり、最後は難易度最大と、、、さまざまな記憶法が紹介される。短期記憶から長期記憶への移行方法から始まり、いわゆる記憶の宮殿(場所法)・ストーリー法といった記憶術ではメジャーな手法...

ロシアで一流の諜報部員(スパイ)の養成に使われているという記憶術を解説した著書。難易度が低い手法から始まり、最後は難易度最大と、、、さまざまな記憶法が紹介される。短期記憶から長期記憶への移行方法から始まり、いわゆる記憶の宮殿(場所法)・ストーリー法といった記憶術ではメジャーな手法を中心に解説、記憶力テスト・脳のトレーニング法を挟みつつ展開するので、練習しながら読み進めることができる。他の記憶系の書籍にはない手法も紹介されており、内容満足できた。

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2020/02/09

KGBのスパイが使う記憶術を、ある事案を解決するするストーリーを使って説明したもの。 記憶術やストーリーは中々面白く、読みやすかった。 とは言え、記憶術をマスターするのはかなり難しい。諦めず日々訓練する事と、更にスパイ並みのプレッシャー、モチベーションがあってこそ身につけられるよ...

KGBのスパイが使う記憶術を、ある事案を解決するするストーリーを使って説明したもの。 記憶術やストーリーは中々面白く、読みやすかった。 とは言え、記憶術をマスターするのはかなり難しい。諦めず日々訓練する事と、更にスパイ並みのプレッシャー、モチベーションがあってこそ身につけられるように感じた。 普段の生活において無意識で過ごしている時間を、少しでも意識して取り組む事で、記憶能力を少しでも改善していきたい。

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2020/01/11

演習は、少しやったが全部はできなかった。根気強くやっていこう。 ストーリーは、やっぱりロシアの話なので、人物名が覚えにくい。(そこも記憶術でカバーすべきか) 基本的には関連付け、視覚的イメージ、感情を伴わせる、という原則。練習を繰り返して、自分なりに型をつくるのが大事なんだろうと...

演習は、少しやったが全部はできなかった。根気強くやっていこう。 ストーリーは、やっぱりロシアの話なので、人物名が覚えにくい。(そこも記憶術でカバーすべきか) 基本的には関連付け、視覚的イメージ、感情を伴わせる、という原則。練習を繰り返して、自分なりに型をつくるのが大事なんだろうと思う。 規則正しい生活、食事、休息など、そういうことも大事だよ、と。KGBのエージェントはそうもいかんだろうが、普通の我々にはできることなので、この生活リズムを整え、そのうえで日々演習、練習するということなのでしょう。

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2019/11/17

記憶術に関するうんちく、手法、トレーニング法がいろいろ。法廷で他人の記憶を妨害する方法まで。気になるのは小説風の脚色。記憶術との結びつきが良く分からない。昔NHK紅白歌合戦で、マツコデラックスとタモリが番組を通して徘徊する意味不明な企画があったが、あれを彷彿とさせる。小説部分を読...

記憶術に関するうんちく、手法、トレーニング法がいろいろ。法廷で他人の記憶を妨害する方法まで。気になるのは小説風の脚色。記憶術との結びつきが良く分からない。昔NHK紅白歌合戦で、マツコデラックスとタモリが番組を通して徘徊する意味不明な企画があったが、あれを彷彿とさせる。小説部分を読み飛ばすのに無駄な「注意力」を使う。「スパイ」的な特徴を出すにはもっと別の方法もあるのでは?

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2019/11/07

  記憶術に関する本は色々とあるが、報告書、日記を通して展開する防諜作戦のストーリーを追いながら主人公と一緒に記憶力を高める訓練をするという形式をとっている。記憶術のテクニックとしては「ストーリー記憶法」や「場所記憶法」といった有名どころから、数字の覚え方、ツリー構造使う方法、マ...

  記憶術に関する本は色々とあるが、報告書、日記を通して展開する防諜作戦のストーリーを追いながら主人公と一緒に記憶力を高める訓練をするという形式をとっている。記憶術のテクニックとしては「ストーリー記憶法」や「場所記憶法」といった有名どころから、数字の覚え方、ツリー構造使う方法、マインドマップなどが紹介されている。また、相手を混乱させたり、注意をそらすことで記憶させないようにする方法も紹介されている。いかにも諜報員が使いそうなテクニックであるが、こうすると記憶できなくなってしまうという注意であり、そのようなことに惑わされてはいけないということでもある。  本書を特徴づけているのは演習、トレーニング、そしてストーリーに関連する記憶力テストだろう。多くの記憶術の本では、例えば「場所記憶法」を紹介したらその演習だけをするのに対して、本書では記憶術のテクニックの練習はもちろんのこと、それとは関係なく本当に記憶力、注意力を高めることを狙った演習が数多く掲載されている。例えば、机の上に置かれたものがどのように置かれていたかを再現する、ばらまいたマッチ棒の重なりを記憶して再現する、クロスワードパズルの黒いマスと白いマスのパターンを覚える、1日の出来事を夜から朝に向かって思い出していき、それを1週間前までさかのぼる、などかなり難易度の高い演習が揃っている。  面白そうなタイトルでしかも効果がありそうなのにそれほど話題になっていないように思う。やはりお手軽ではない、ということが理由なのかもしれない。演習、トレーニングは実際かなり難しく、腰を据えて取り組まないといけないのだが、そこが敬遠されてしまう要因になっているのかもしれない。

Posted byブクログ