新章 神様のカルテ の商品レビュー
勇気とは、重圧の中での気高さである。ヘミングウェイ 何もかもが違う。最初はよほど自信をなくしかけましたが、そういうことではないんです。自分にとって新しい事柄、学んだ経験のない事柄に、挑んでいるから戸惑うんです。環境が変わってもなにも困ることがないのなら、最初から変わる意味もあり...
勇気とは、重圧の中での気高さである。ヘミングウェイ 何もかもが違う。最初はよほど自信をなくしかけましたが、そういうことではないんです。自分にとって新しい事柄、学んだ経験のない事柄に、挑んでいるから戸惑うんです。環境が変わってもなにも困ることがないのなら、最初から変わる意味もありません。戸惑ってこそ、成長があるんですよ。 重圧があるってことは、それだけ重いとを背負ってるってことさ。誰かを支えて一生懸命に立っている。立派な仕事をしてるってことなんだから、胸を張ればいいのさ。 真面目とはね、真剣勝負の意味だよ。 禍は福のよるところ。福は禍の伏すところ。 大丈夫です。大丈夫ではないことはたくさんあると思いますが、それも含めて大丈夫です。 ひとつの哲学のもとに一丸となった医局であるよりも、様々な医者を抱えたいびつな集団である方が、より優れた医療を提供できると信じている。多彩な医者による、ゆるやかなチームワーク。それこそが、第四内科の最大の武器だ。 聞いても良いですが、慌てて尋ねるほどのことではありません。 興味はありますが、心配はありません。 めちゃめちゃ良かった。退院カンファレンスは名シーン過ぎる。教授もやるやん・・・また次回作でえへんかな・・・
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やはりこのシリーズは好き 一止の周りには奥さんを始めいい人ばかりで落ち着いて読める 周りの人達とのやりとりで一止の良さがでてくる 医師はその周りのスタッフや看護師さん達との普段のやり取りで仕事がやりやすくなったり気持ちの面でも救われたりは大きいんだろうなと思う みんな会話...
やはりこのシリーズは好き 一止の周りには奥さんを始めいい人ばかりで落ち着いて読める 周りの人達とのやりとりで一止の良さがでてくる 医師はその周りのスタッフや看護師さん達との普段のやり取りで仕事がやりやすくなったり気持ちの面でも救われたりは大きいんだろうなと思う みんな会話の返しがうますぎる 笑
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シリーズ5作目。 一止は信州の本庄病院から信濃大学病院へ。 今回は29歳の膵癌患者の治療に携わる。 末期と診断された膵癌患者はまだ小さい子供のいる母親。大学教授と対立もしながら、一止は患者にとってより良い方法を懸命に模索する。 小さい我が子を残して逝くのはどんなに辛いだろう。 ...
シリーズ5作目。 一止は信州の本庄病院から信濃大学病院へ。 今回は29歳の膵癌患者の治療に携わる。 末期と診断された膵癌患者はまだ小さい子供のいる母親。大学教授と対立もしながら、一止は患者にとってより良い方法を懸命に模索する。 小さい我が子を残して逝くのはどんなに辛いだろう。 ずっと温かい筆致で、景色の美しさも印象的だった。
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夏目漱石を敬愛してやまない主人公の変人医師こと栗原一止は二年前、勤務先を長野の市中の一般病院から大学病院へと変わった。 そして一止と細君との間に小さな天使がやってきた。 この小説の著者は、歴然とした現役の医師で、勿論フィクションと書いているけれど、医療の現場であからさまにな...
夏目漱石を敬愛してやまない主人公の変人医師こと栗原一止は二年前、勤務先を長野の市中の一般病院から大学病院へと変わった。 そして一止と細君との間に小さな天使がやってきた。 この小説の著者は、歴然とした現役の医師で、勿論フィクションと書いているけれど、医療の現場であからさまになっている社会問題を取り上げています。 物語は、外科から内科勤務の一止に患者を引き継ぎたいとの要望があり、既に手術不能と診断されている膵癌患者(ステージⅣ)との生死にかかわる論争場面が圧巻だ(些か強引かもしれないが)そして患者の七歳になる子供との約束は読み落としてはならないポイントではなかろうか。 患者の子供(理沙)との会話は以下の通り 理沙『ママ、治るの?』 束の間逡巡し、何とか口を開いていた。 一止『お医者さんは、魔法使いではない。だから絶対に治すと約束することは出来ない』 『しかし治すために全力を尽くす。それだけは約束する』 「子ども相手の応答として(中略)模範解答のあるはずもない。」 この作品の医師の言葉は、患者のみならず読者の心を動かすのではないかと思います。 読書は楽しい。
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松本に住む内科医、院生として研究の傍ら大学病院の救急部で診療にあたる。難病から回復した2歳の娘、写真家の妻。大学病院という特別な施設におけるベッド問題、各分野のエキスパートの先生たち、若くして膵臓癌、7歳の娘の母親、治療効果が見えず。 薄給から学費を支払う院生、きつい仕事、信念...
松本に住む内科医、院生として研究の傍ら大学病院の救急部で診療にあたる。難病から回復した2歳の娘、写真家の妻。大学病院という特別な施設におけるベッド問題、各分野のエキスパートの先生たち、若くして膵臓癌、7歳の娘の母親、治療効果が見えず。 薄給から学費を支払う院生、きつい仕事、信念を持った医者。一昔前の状況じゃなく、今もなんでしょうか。
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医療に関わるたくさんの人間ドラマが心を打ちます。そして美しい風景描写にも癒されます。疲れて色々なことが嫌になることも多い日々ですが、こういう本のおかげでまたやっていけそうな自分を再発掘できます。 いつもこのシリーズを昼休みに読んで涙をこらえるのに大変な思いをしてきていましたが、今...
医療に関わるたくさんの人間ドラマが心を打ちます。そして美しい風景描写にも癒されます。疲れて色々なことが嫌になることも多い日々ですが、こういう本のおかげでまたやっていけそうな自分を再発掘できます。 いつもこのシリーズを昼休みに読んで涙をこらえるのに大変な思いをしてきていましたが、今回は休日一人でじっくり浸って読みました。感涙。
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大好きなシリーズの最新刊。 この物語には、悪人は登場しない。地方の町に暮らす、どこにでもいるような普通の、しかし良心的な人々である。良心的な彼らではあるが、人間である以上、病、死は情け容赦なく訪れるし、少子高齢化、地方の疲弊といった社会状況もまた重くのしかかる。主人公たちが携わる...
大好きなシリーズの最新刊。 この物語には、悪人は登場しない。地方の町に暮らす、どこにでもいるような普通の、しかし良心的な人々である。良心的な彼らではあるが、人間である以上、病、死は情け容赦なく訪れるし、少子高齢化、地方の疲弊といった社会状況もまた重くのしかかる。主人公たちが携わる医療の世界でも、人手不足などにより現場は疲弊しているし、主人公が勤める大学病院では、大組織ならではの様々な規則、しがらみが存在する。 それでも、彼らの生き様はどうだ。実に潔いではないか。物語の中の世界、メルヘンの世界といえばそれまでだが、読むものにささやかな勇気を与えてくれる。小説というものが持つ大きな力を感じさせてくれる。 医療現場におけるコロナの話題を避けては通れないようにも思うので、次作が出るまでしばらく時間がかかるような気もするが、気長に、楽しみに待っています。
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進み続ける勇気をもらえた1冊 大学という大きな組織の「ルール」と「守るべきもの」の狭間で悩みながらも歩をとめない一止。 一止を陰ながら支えるハル。 技術的に足りないところを補い合う医者の仲間(?)たち 社会人2年目になって、責任も大きくなって、会社のルールにがんじがらめになっ...
進み続ける勇気をもらえた1冊 大学という大きな組織の「ルール」と「守るべきもの」の狭間で悩みながらも歩をとめない一止。 一止を陰ながら支えるハル。 技術的に足りないところを補い合う医者の仲間(?)たち 社会人2年目になって、責任も大きくなって、会社のルールにがんじがらめになって、何がしたくて今の会社を選んだのか分からなくなってた。 でもそんな中だからこそ自分の「芯」が大事なんだって改めて思わせてくれた作品。 一止やハルちゃんの生き方に感動。 あらためて、日本の医療を支えて下さっている医療関係者の方たちに感謝します。 本当にありがとうございます!
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「人の死が哀しいのは、それが日常を揺るがす大事件であるからではない。あっけないほど簡単に命が消えていくから哀しいのである。 ドラマも奇跡もそこにはない。 死は、過ぎいく景色に過ぎない。」 この言葉に出会い涙が出ました。父を送り、母を送り、それぞれの別れの時を思い出しました。 ...
「人の死が哀しいのは、それが日常を揺るがす大事件であるからではない。あっけないほど簡単に命が消えていくから哀しいのである。 ドラマも奇跡もそこにはない。 死は、過ぎいく景色に過ぎない。」 この言葉に出会い涙が出ました。父を送り、母を送り、それぞれの別れの時を思い出しました。 新章になりまだまだ続いて欲しい物語。
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大学病院に行った話でした 突然病気になって大事な人を失うかもしれないと なったときの事をよく考えさせられました 大事な事を見逃してることが多いので、 この本で気づかされました。
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