サンデル教授、中国哲学に出会う の商品レビュー
書籍の内容としては、儒教を西洋哲学、特にリベラルコミュニタリアン論争からどのように描くかというテーマで面白いが、タイトルの付け方がものすごい悪い。 というのも、サンデル先生の登場は最初のみ。 あとは別の著者の論文集なので。 シンポジウムを元にしているので内容構成はしょうがないにせ...
書籍の内容としては、儒教を西洋哲学、特にリベラルコミュニタリアン論争からどのように描くかというテーマで面白いが、タイトルの付け方がものすごい悪い。 というのも、サンデル先生の登場は最初のみ。 あとは別の著者の論文集なので。 シンポジウムを元にしているので内容構成はしょうがないにせよ、題名がこれではミスリードすぎる。 サンデル先生の部分は面白い。「負荷なき自我」よりもアジアの儒教的価値観は、さらに前提となる部分が"厚い"ため、この概念の一般性を高めるために引き出された問いが面白かった。 農作物が少ないより多い方が良いということに価値中立的な観念をリベラリズム的伝統にはあるが、儒教的には足るを知るという概念があり、それすらも価値中立的ではない点。この議論がデザイナーベイビーなどにも繋がる点など。 サンデル先生の部分は面白いんだが、他が難解なものもあったり、タイトルの付け方が残念なものもあり、こんな点数といったところ。
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サンデルの書いている部分は、ほんの少しで、大半はサンデルの考えに対する儒教的論考である。 また、サンデルお得意の身近な例から哲学的、正義的何かを考えていく手法ではなく、論文的なものなので、それを念頭に本書を手に取るといい。
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中国の儒家とサンデル哲学の出会いをまとめた本。 中国の新経済体制での富裕層の躍進は、その背景に儒家思想での家族主義が暗に正当化され、ある意味、無節操に共産党一党体制のもとで一部の体制に近い国民の間で、助長されているのではないかと思ってしまう。 一方、新自由主義経済で躍進する...
中国の儒家とサンデル哲学の出会いをまとめた本。 中国の新経済体制での富裕層の躍進は、その背景に儒家思想での家族主義が暗に正当化され、ある意味、無節操に共産党一党体制のもとで一部の体制に近い国民の間で、助長されているのではないかと思ってしまう。 一方、新自由主義経済で躍進する国、あるいは、自国ファーストが叫ばれる保護主義に傾斜する国でも、あるべき姿が失いつつある。 異文化哲学の比較を通して、あるべき姿を、人々の生のあり方を考えるのは大切であり、サンデル教授のそのような姿勢に共感する。
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