君と漕ぐ の商品レビュー
カヌー競技については全く知識がない、これは主人公の舞奈と同じ。両親の離婚で父親の実家で高校生活を開始した主人公は、川で偶然知り合った女性と友達になり、一緒にカヌー部に入り、新生活を始めていく。1巻では、県予選が終わり、部員がインターハイに進むことになった。2巻でどう展開するのか、...
カヌー競技については全く知識がない、これは主人公の舞奈と同じ。両親の離婚で父親の実家で高校生活を開始した主人公は、川で偶然知り合った女性と友達になり、一緒にカヌー部に入り、新生活を始めていく。1巻では、県予選が終わり、部員がインターハイに進むことになった。2巻でどう展開するのか、楽しみです。
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カヌー競技に挑む高校生たちの爽やかな青春ストーリーです。 物語は、春から高校一年生になる舞奈が、川で颯爽とカヌーを操る恵梨香に出会ったところから動き出す。ボートとカヌーの違いもわからなかった舞奈だけれど、偶然にも同じ高校に通うという恵梨香と友達になったことがきっかけで、高校...
カヌー競技に挑む高校生たちの爽やかな青春ストーリーです。 物語は、春から高校一年生になる舞奈が、川で颯爽とカヌーを操る恵梨香に出会ったところから動き出す。ボートとカヌーの違いもわからなかった舞奈だけれど、偶然にも同じ高校に通うという恵梨香と友達になったことがきっかけで、高校ではカヌー部に入ろうと決意する。ながとろ高校のカヌー部は、昨年できたばかりで部員は二人。舞奈と恵梨香を合わせて四人。カヌーを通じて衝突したり、お互いを理解したりしながら成長していく彼女たちの、煌めく水しぶきのような眩しい物語。 カヌー競技というと、ここ数年でオリンピックなどでも放送されるようになった『スラローム』しか知らなかったのですが、この物語でその他にもたくさんの競技があるのだと知りました。スラロームはいわゆる障害物レースで、その他にも短距離、長距離、二人で乗るペア、四人で乗るフォースなどたくさんの競技が行われているようです。主人公の舞奈と同じく、ボートとカヌーとカヤックの違いなどまるで知らなかった私は、時々通る川沿いの道で高校生の子たちがボートに乗っているのを「おお、やってるなあ」くらいにしか思っていなかったのですが、あれがボートだったのかカヌーだったのか、次からはもう少しちゃんと見てみようと思ったりしました。 題材が知らない世界だったこともありますが、とてもわくわくしながら読める一冊でした。 高校生の、若さと情熱に燃える子どもたちというのは、こんなにもキラキラした世界を持っているものなのか、と改めて思うほど、描写が繊細で美しく、生き生きとしていました。空気の色、身体に伝わる音、風に混じる匂い。目の前に迫るような勢いがあるかと思えば、不意にふっと視界に飛び込んできたようなさりげなさで差し出される表現が新鮮で、感性の細やかさに驚きました。とても素敵な一冊でした。 シリーズものということで、今後の彼女たちの行く先を楽しみに続きを読むことができそうです。またゆっくり読み進めていきたいと思います。
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カヌーについて全く知らなかったけど、体感鍛えられそうな競技であることは理解できた。 武田さんの紡ぐ青春部活小説は爽やかだ。私は部活に打ち込んだ人間ではないけれど、めちゃくちゃ感情移入したし、読み終わりは目頭が熱くなった。
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響け!ユーフォニアムシリーズでお馴染みの武田綾乃が2019年からスタートした「君と漕ぐシリーズ」の第1弾。本作ではながとろ高校カヌー部を舞台に、高校一年生の舞奈、恵梨香、高校二年生の希衣と千帆の4人の活躍と成長を描く部活小説です。カヌーという競技をそもそも知らないので、作中できち...
響け!ユーフォニアムシリーズでお馴染みの武田綾乃が2019年からスタートした「君と漕ぐシリーズ」の第1弾。本作ではながとろ高校カヌー部を舞台に、高校一年生の舞奈、恵梨香、高校二年生の希衣と千帆の4人の活躍と成長を描く部活小説です。カヌーという競技をそもそも知らないので、作中できちんと説明があって良かったです。著者が思春期の学生を描いた時のリアリティの感じられ方はやはり凄い。実際に長瀞に行ったら、4人がそこにいて、日常を積み重ねている感じがします。
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読書記録 2023.6 #君と漕ぐ #武田綾乃 高校、カヌー、長瀞。それだけですでに爽やか。作者は、青春が輝く舞台を作り出すのが本当に上手。 明確な主人公格はいないカヌー部の4人が、これからどう成長するのか本当に楽しみ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了
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積んでた子達、やっと全巻揃えたので読んであげられました! 切磋琢磨して時々険悪な雰囲気になったり、そしてお互いを受け入れて力を出し切る 良い青春だー!って叫びたくなる 武田先生の描く女の子たちが本当に好きだなって思う ちょっとした嫉妬心に似た感情といった心の機微がいつも繊細だな...
積んでた子達、やっと全巻揃えたので読んであげられました! 切磋琢磨して時々険悪な雰囲気になったり、そしてお互いを受け入れて力を出し切る 良い青春だー!って叫びたくなる 武田先生の描く女の子たちが本当に好きだなって思う ちょっとした嫉妬心に似た感情といった心の機微がいつも繊細だなぁって感じられる その、若さというか『女の子』独特の感性の描き方に凄く魅力があるなって 今作は4人の女の子たちが主人公 初心者の子、経験者の子、誰かと漕ぐのが初めての子 色んな子が集まってカヌーについて教えてくれる 1巻ということでカヌーについて教えてくれるような1冊だった 舞奈ちゃんが大会で漕ぐ姿も読めたら良いな! 夏のような暑さと、水のひんやりさが伝わる素敵な青春小説 カヌーのこと全く知らなかったが、初心者には乗るのすら難しいのか… そして、カヌーが部活動としてあることにも驚いた 実際に切磋琢磨している子達がいるんだなって 知らない分野であるカヌーについて知る機会に、そして興味を持つ機会になって良かったな
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武田さんはやはり高校生の描き方が上手い! 一気読みでした 登場人物、一人一人の人柄も良かった。 続きも絶対に読みます!
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小学校6年生向けの本を探して読んでいる本の中の一冊。女子高生部活動シリーズの第1作め。 評価で★が少ないのは、私が現代作家がすっごく苦手だからということと、続き物の1巻で登場人物紹介のような感じの巻で今は高評価しづらいということで、本が悪いわけではありません。 両親の離婚で父...
小学校6年生向けの本を探して読んでいる本の中の一冊。女子高生部活動シリーズの第1作め。 評価で★が少ないのは、私が現代作家がすっごく苦手だからということと、続き物の1巻で登場人物紹介のような感じの巻で今は高評価しづらいということで、本が悪いわけではありません。 両親の離婚で父親の実家、埼玉県寄居町に引っ越してきた黒部舞奈(くろべまいな)は、荒川でカヌーを漕ぐ同年代の湧別恵梨香(ゆうべつえりか)と知り合う。二人は新学期から同じながとろ高校に進学することがわかり、友だちになる。 二人はクラブ体験で、カヌー部を訪れる。そこにいたのは2年生の鶴見希衣(つるみきえ)と天神千帆(てんじんちほ)。カヌー部は去年この二人が立ち上げた小さなクラブだった。 まったくの素人のマイナだが(漢字変換が面倒なのでカタカナでいきます)、エリカに川からでないと見られない光景を見せてもらって入部を決意する。 先輩のチホとキエは小学校の時からずっとコンビを組んできていた。だが二人のカヌーへの向き合い方は徐々に変化していた。 ああ、なぜこんな硬いレビューにorz 本当はもっと現代 等身大 青春真っ只中物で、口調も現代的です。しかしわたしはそういうのが非常に読みづらいというか、頭に入ってこないorz お話としては群像劇なのか?最初にマイカ中心で家庭事情も書かれているので主人公かと思いきや、実際にカヌーの話になるとキエが主人公らしくなり、でも才能と葛藤があり今後活躍するであろうのはエリカであり…。群像劇という感じでもなく、中心人物の移動がスムーズな感じもせずというのが正直なところ。 まあ私が現代小説に慣れていないので読み取れないだけだかもしれませんか。 シリーズで今は4巻まで出ているようです。 1巻は登場人物紹介のようなものかな。他の登場人物は、孤高の天才少女(なんだが大阪弁で面白い)利根蘭子(とねらんこ)や、ながとろ高校カヌー部顧問の檜原(ひのはら)先生、中学を不登校だったエリナにカヌーを教えた芦田さんなど。 それぞれが目標を持ったり、道を共にしたり別れたり、過去や現在に色々あったりしています。 スポーツへの向き合い方も、楽しみたい、勝つという結果を出したい、上達する喜び、などなど”方向性の違い”もありますが、「君と漕ぐ」ことも、「君とはもう漕がない」ことも、それぞれが悩み決断していきます。 1巻の冒頭では、エリカがオリンピックに複数競技でオリンピック代表に選ばれていることが明らかにされます。1巻の最後では地区予選で勝負がついたところまでです。続きの巻でオリンピックに行くまでの道のりになるのでしょう。初心者マイカは大会に出られるのか?オリンピックでエリカが組む相手は誰なのか?それぞれの家庭環境はどうなるのか? 爽やか精一杯青春物語。
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悪くはないのだけれど、「才能のある人」と「ふつうの人」の間の葛藤というのは、「響け」で追求したテーマの焼き直しに見える。
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※このレビューにはネタバレを含みます
好きだ―青春もの!!さわやか。水しぶき、青空、川の流れ、なびく髪、すべてが美しい(と想像する)。女子だけ、部活だけってのがまたいいなぁ。競技のカヌーがこんなに難しいとは。長瀞のラフティングを、細長い船に変えて・・・なんて想像して読んでいったけれど、当然競技となれば恐ろしく過酷そう。カヌーに乗り込むことも、スタートラインにとどまることも難しいし、500メートル全速力がどんなに苦しいか、武田さんの表現の中でこの競技を知って、魅力的にも感じました。良く知らないからこそ、美しくかっこいい姿が思い浮かびました。 部活動に対する思いはひとそれぞれで、どれが正しいわけでもなく、誰が悪いわけでもない。しかし、それぞれの考えが影響し合うのもまた確かで、4者4様のの在り方に、共感したり、違うなと思ったりしながら、応援するような気持ちで読み進めました。終わりも爽やかです。細かいことは説明いらない!っていう気持ちよさがあります。しかし、この本は序章。4人の部活動生活はまだ始まったばかり。彼女たちの戦いを見守っていきたいと思います。
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