BURN 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子(下) の商品レビュー
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本作はSF作品である! 波瑠さん主演のドラマを観て、『ストロベリーナイト』的な匂いを感じて読み始め、10作目のこの作品をもってシリーズ完結という事で細やかな達成感とともに読了。 正直、1作目から『cut』くらいまでが個人的にはピークだった。その後は『乗りかかった舟』気分で半ば惰性で読んだ様に思う。 結構なハイペースで出版されたシリーズなので充分に手を掛けられなかった故なのだろうか? 日本の出版事情はかなり深刻らしいから致し方ないのかも知れないが、これがトマスハリスだったら30年くらい掛けられる所。 インターバルが有れば良い作品が出来るかと言えば、全てではないが肯定したい。 『HUNTER×HUNTER』や『ベルセルク』、休載の多さが許されているのは設定などがよく練られており単に『待てるほど』面白いからで、それには十二分な時間が背景に裏打ちされていると思う。 ただブラックな環境の中でも休載せず面白い作品を送り出している人たちも大いに肯定し、且つ応援したい! 激しく脱線した…。 ただ、惰性を前提としながらも最後まで読めたのは設定の良さ、登場人物個々の魅力、情景描写の上手さだと思う。 と…結構な評価をしてしまったが、それでも今作下巻、後半4分の1からはシリーズの幕に名残り惜しさを感じつつ、涙腺を緩ませながら楽しませて頂いた。
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201901/上下巻まとめて。 寂しいことに今回が本編完結編(ということはスピンオフに期待!)。 全作通して楽しませてもらった愛着補正かかった点数ですが 完結編ということで、レギュラー陣それぞれの描写も多く 多少無理くり感はあるものの、不満のない展開・結末。 読み始めた頃は強引なキャラ設定だなと思いつつも、登場人物達の 成長や関係性の変化も楽しめて、とても良いシリーズでした。 偏った煽りを感じさせる女性の写真を使ってるのは好みではなかったが いつも新作が出ると書店ですぐに目につく表紙デザインだったのも良い。 今回作者あとがきで、経緯を知ったけど、それでこのクオリティ・ 刊行スピードを保ってきたのはすごいなあ。 お疲れ様&ありがとうございました、そして他作にも期待です。
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