夫の墓には入りません の商品レビュー
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図書館で借りて。これは面白かった。めくるめく展開に、色々な人の色々な顔が描かれていて。うちの娘が結婚しないのでの次に好き。なんだろう?最近の作品が私の好みに合うのかな。 色々出てくる人との関係が怖いけど、タイトルから想像する義理の実家との関係よりも他の登場人物との関わりが興味深く面白かった。 そして、垣谷さんの後半うまいことハッピーエンドになってくれる展開も(って決まってるわけではないけど)安心して読める。夫に愛されてたみたいなオチは別に要らない気はしたけど… ・工藤の魅力、わかる気がする。こういう人いるよね。人たらしというのか。でも冷めるところでこっちも一緒にゾワッとした。一気に無理になる感じ。 ・そして旅館の女将の最後の発言も怖い!何故そんなこといちいち言うのー!悔しいのかなぁ ・鼈甲屋さんの商売っ気も印象的 ・妹との関係 ・お父さん頼りになりすぎで、ちょっと都合良い展開なんだけど、助かる。気持ち良い。 ・潰してもいい人間って表現こわい ・お父さんの的を射た発言にえっ全然そんなこと分かってなかった!ってなる主人公、なんか分かる 垣谷さんのこういうのもっと読みたいな。まだ読んでないのあるかな。
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わたしは アラフォーなのですが、 少し年上のお友達の話を 聞いているような 錯覚になる ワクワクとドキドキとハラハラと どうなる?どうなるの? と言うおもいで スラスラと読んでしまいました。 あ〜 面白かった〜。
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とてもリアルで、将来について強く意識させられる。未だ気づいていない起こりうる問題やそれにどう対応していけば良いのか、本作は救済の物語のようにも感じる。 がんじがらめな夏葉子が、父の頼もしい援軍によって未来を切り開いていく。 お父さん素敵だったなぁ♪ 私も臭いものに蓋をして知らな...
とてもリアルで、将来について強く意識させられる。未だ気づいていない起こりうる問題やそれにどう対応していけば良いのか、本作は救済の物語のようにも感じる。 がんじがらめな夏葉子が、父の頼もしい援軍によって未来を切り開いていく。 お父さん素敵だったなぁ♪ 私も臭いものに蓋をして知らないですませるのは嫌だなぁ。向き合って気持ちの決着をつけたい。一生疑心暗鬼なんてむなしいしゾッとする。 個人的に「つぶしてもいい人間」というのが耳の痛い話でした。 『自分がどう感じたか、どんなに嫌な思いをしてきたか、何が悲しかったか、そういうのを淡々と正直に言えばいいんだ。 大げさに言うなよ。かといって、遠慮して話を小さくする必要もない。 相手のテリトリーには入らずに、自分の世界の中で話すんだ』 『要はさ、相手を非難することを言っちゃいけないんだよ。ただ単に、自分の苦しい気持ちを吐き出すんだ。』
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面白かったなぁ。 人との関わりの中で、自分の本当の気持ちを優先すると相手を傷つけたり不快にさせてしまいそうだと気付いている瞬間って、どうしても自分の気持ちを押し込むことがその瞬間の「正義」であり、そういう「優しい」人でいられることを自分自身も望んでいると考えてしまいがち。だけど、やっぱり自分の人生に最後まで付き合うのは自分なんだし、長い目で見て、自分のことを大事にできるのは自分しかいないんだなぁと、改めて思った。 「あなたのために私は我慢した」と言っても、「そんなに嫌なら断ればよかったじゃない」ときっと言われるのだろう。無理強いしたわけじゃないと。 東京でのお父さんとの会話は一言一言が沁みた。最後の電話も。父の偉大さと、心から味方となり守ってくれる親の姿に目の奥がじーんとなった。 高瀬家のお義母さんの今後を思うと、善し悪しは置いといても、これからの未来が不安すぎて夏葉子を繋ぎ止めたくなる気持ちはとてもよく理解できる。けど、途中はやっぱり従順な夏葉子を甘く見て軽んじてた節あったし、認知症を隠すあたりちょっと卑怯だったんじゃなかったっけ?などと思い出し、読み終わってから頭を抱える。とんでもない!と思う気持ちと、(でも冷たく見捨てたいわけじゃなかった)という気持ち。いや、とんでもないけども。 やっぱり、どこかで線引きをして、理性的に自分で自分を守るという意識を持たないと、気づいたら無限に搾取されてしまいそうだ。 まぁ、なんだかんだといっても最後は心があったかくなる終わり方で、そこに至る道のりでグサグサと刺さっていた心のトゲが少しとれたのでよかった。
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半分近くまで読んで、再読に気付く(単行本は「嫁をやめる日」)。ある晩、夫が46歳で早世。舅姑や謎の女、愛人送金(謎解きはイマイチ)、墓、介護重圧。実父の応援、姻族関係終了届とやはり面白かった。
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面白かったが、結婚したら家に入るとか、少し古い価値観の話だと思った。今後はこういった女性の生きづらさも軽減されていくと思う。
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垣谷さんの共感できる人間描写にはいつも引き込まれていき、片づけます系の本のように軽くポップに読み進めていくことが出来る。 ただ、今回の本では本質を突く、学びもあった。 未亡人となり姑舅を始めとした旦那側の親戚に便利扱いされ、未来の介護の想い悩み息苦しさを感じている娘を救うため...
垣谷さんの共感できる人間描写にはいつも引き込まれていき、片づけます系の本のように軽くポップに読み進めていくことが出来る。 ただ、今回の本では本質を突く、学びもあった。 未亡人となり姑舅を始めとした旦那側の親戚に便利扱いされ、未来の介護の想い悩み息苦しさを感じている娘を救うために登場する父親だ。 自分の娘に、お前は潰されても良い人間だと思われている。そんなのは許せないと。怒りを露わにしながらも、娘には絶対に相手を批判してはダメだと説く。 相手は批判せず、自分の感情を訴える。相手のテリトリーには入らずに、自分だけの世界の中で話す。 これはコミュニケーションを行う上で最も必要なスキルだと思う。
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老後の資金がありませんがとでおもしろかったので、続けてこの作品を読みました。 面白いのですが、ぜんさくのような爽快感はなく、なんだか重く気持ちが落ち込んでしまいました。
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40代半ばの夏葉子。夫が急死して、姑が嫁として介護等を匂わせ、留守中に自宅に上がり込むなど干渉するようになる。嫁の責任や立場など悩み、辟易してくるのだけど優しさ余り言い出せない。結局、夏葉子の実父が乗りだし、「姻族関係終了届」と「復氏届」を盾に縁を切ることに。嫁ってなんだろう、家...
40代半ばの夏葉子。夫が急死して、姑が嫁として介護等を匂わせ、留守中に自宅に上がり込むなど干渉するようになる。嫁の責任や立場など悩み、辟易してくるのだけど優しさ余り言い出せない。結局、夏葉子の実父が乗りだし、「姻族関係終了届」と「復氏届」を盾に縁を切ることに。嫁ってなんだろう、家ってなんだろうと考えさせられた。一人の人間としてもっと尊重されるべきなんだろうと思った。40代となるとまだまだ先もあるのだし、もっと自由にしてあげるべきだろうと考える。
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夏葉子の夫が急死した。 だけど、平日も残金、休日はゴルフと一緒にいる時間も少なかったし、全く悲しみが湧いてこない。 ただ、姑たちには憧れを抱いていたし、良くしてもらっていたから、この先もお世話に…と思っていたが、何やら老後の世話役にとか、都合良く扱われそうな雰囲気が漂う。 これは...
夏葉子の夫が急死した。 だけど、平日も残金、休日はゴルフと一緒にいる時間も少なかったし、全く悲しみが湧いてこない。 ただ、姑たちには憧れを抱いていたし、良くしてもらっていたから、この先もお世話に…と思っていたが、何やら老後の世話役にとか、都合良く扱われそうな雰囲気が漂う。 これは何か違うと、夫の実家とは縁を切ることを誓う。 しかし、亡くなってからの方が夫のことを考えることが増える日々に違和感。 夫婦って、生きてるうちに遠慮してたらダメですね。 2020.05.08
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