夫の墓には入りません の商品レビュー
高瀬夏葉子は、夫を亡くした。四十六歳で脳溢血で急死した。葬儀ホール内に読経の声が響く。しかし、悲しくないし、涙一つこぼれないのだ。夫と自分はどんな夫婦だったのだろうか?子供もいないし、それほど深く話したこともなかったし…。いつも仕事で遅くなった、休日には接待で出かける、と家にいた...
高瀬夏葉子は、夫を亡くした。四十六歳で脳溢血で急死した。葬儀ホール内に読経の声が響く。しかし、悲しくないし、涙一つこぼれないのだ。夫と自分はどんな夫婦だったのだろうか?子供もいないし、それほど深く話したこともなかったし…。いつも仕事で遅くなった、休日には接待で出かける、と家にいたことがない。これで自分は自由になったのかな?いやいや、それから夏葉子は、嫁の立場とはどういうものかを嫌と言うほど知ることになる。男の立場でも、なんだか読んでいて身につまされる。
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夫を亡くした夏葉子は、次第に義両親との関係に息苦しさを感じ始める。やがて彼女が下した決断は――? 「嫁」の立場に悩む女性たちに贈る、人生大逆転ストーリー。(e-honより)
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嫁をやめる日の改題か! あれ 読んだと思いつつ パラパラと読み返した。なるほど こうだったと思い出しながら 途中まででした
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面白かった。垣谷さん作品は色々よんでいるが、いつもラストにまさかの展開が待っていて、最後まで飽きずに楽しませてくれる。 四十九日までは、お線香をあげにいろんな人が家に訪問してくるとか、婚族関係終了届とか知らないことも多く勉強になりました。 心が通じ合わないまま亡くなった旦那さんの本心を死後に知ることになるけど、生前に教えてほしかったなぁ。 旦那さん側の目線から描いた作品も読んでみたい。 自分も含め命には限りあり、今日は元気でも、事故、病気、災害に巻き込まれて、明日が必ずやってくるとは限らない。人生の中で出会える人は一握りだし、関係が続く人も年々絞られていく一方だし、縁がある周りの人たちを大切にして悔いの残らないように生きたいなぁ。 そんなことを読み終わった後に考えさせられました。
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老後の資金が〜のイメージで読んだが、こちらのほうがずっと面白くてためになると感じた。舅、姑の良い家柄や義理の妹が引きこもりである設定が絶妙だし、実家の父母の設定も読者を不安にさせながらも最後は…となるところも無理なく納得。あと、元夫か振込していたサオリの存在も終盤で謎が溶けるなど...
老後の資金が〜のイメージで読んだが、こちらのほうがずっと面白くてためになると感じた。舅、姑の良い家柄や義理の妹が引きこもりである設定が絶妙だし、実家の父母の設定も読者を不安にさせながらも最後は…となるところも無理なく納得。あと、元夫か振込していたサオリの存在も終盤で謎が溶けるなど、話の話の筋立てや設定画面が絶妙なうえ、読了感がよい。願わくば、最初から怪しい匂いの工藤とサオリの両名にお仕置きシーンを加える事、と、義理の妹が社会に馴染み始めるシーンも読みたかった。また、姻族関係終了届なるものの存在についても勉強になりました。 義理の家族は潰してもいい人間と考える心理のはゾッとするが、しがらみを一度捨ててフラットな関係でもう一度良好な関係を築くこともできると思わせてくれ、暖かな気持ちになった。
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それにしても生存中に奥さんに配慮した生活を送るべきだったと思うよ。 結果的に手帳の5つ星の意味が分かっても、それはただの星印、過去のその時の感情が記されているだけ。 とても興味深く一気に読みました。
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最後に出てくる父親の真の力と世渡りの上手さ、心の広さ、人を知り尽くしている経験、判断 実行力に嬉しい気持ちになった。そして、未亡人になった時の勉強になった。いい人はだめなんだなあ。私もいい人タイプ。したたかさと知恵と聞く事は大事なんだなあ。
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前半は単調な展開だったが、後半、主人公の父親が話のメインになってきてから、ストーリーに引き込まれました。
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夫婦、親子、姑舅、姉妹、親戚・・・など色んな人間関係がぐちゃぐちゃに絡まった糸が、ある人のサポートにより解け、人間って面白いと思えた。 何か問題が生じた時、相手を批判することなく素直な自分の気持ちを伝えることが大切。
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「〇〇だから」と社会的役割にしばられることなく「自分らしく」生きていくこと。まだまだ難しいけど、選択肢はある!と思える展開です。断ち切るのではなく、つながりながら自立しあって生きていこうという夏葉子の選択に拍手!
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