FACTFULNESS の商品レビュー
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クリティカルシンキングの視点を久しぶりに学びたかった、そして世界で売れている本なので一読 ★4.0の4点 日頃からメディアの報道は偏ってる(ネガティブニュースばかり報道する)よなと人一倍感じていたつもりだが、全くもって世界のことを分かっていなかった。 生活レベルは国を超えて共通点を持つ。文化や国の違いではなくあくまでも所得の違いによる、これは個人的に一番身に染みた。 ・生活レベルと子供の数は負の相関 ・「悪い」と「良くなっている」は共存する。 ・専門知識も持つとトンカチとくぎのようにどうしても使いたくなる。 ・心配すべき5つのグローバルリスク 感染症の世界的な流行、金融危機 、世界大戦、地球温暖化、極度の貧困 ・ファクトフルネスのおおまかなルール①分断本能を抑える②ネガティブ本能を抑える③直線本能を抑える④恐怖本能を抑える⑤過大視本能を抑える⑥パターンが本能を抑えるには⑦宿命本能を抑える⑧単純化本能⑨犯人探し本能⑩急本能を抑える
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二極化やネガティブバイアスに捉われることなく、ファクトに基づいて考えるべきという主張。 ポジティブなこととネガティブなことは両立するというのは、確かに盲点かもしれない。 コロナ禍で流行していたが、確かにその時期には特に刺さる内容かと思う。
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10の項目の中で特に響いたこと。 昔からこうだったし、これは絶対に変わらないし、変わっちゃいかけないと、思いこんでいることがたくさんある。 例えば、自治会とか無くすのは良くない、伝統的に続いてきた団体を維持するのは難しいが、時代にそぐわないのであれば違うステージもありなのかなぁ...
10の項目の中で特に響いたこと。 昔からこうだったし、これは絶対に変わらないし、変わっちゃいかけないと、思いこんでいることがたくさんある。 例えば、自治会とか無くすのは良くない、伝統的に続いてきた団体を維持するのは難しいが、時代にそぐわないのであれば違うステージもありなのかなぁと個人的に考えた。存続ありき、じゃないし、解散ありきでもない。 それから、犯人じゃなく原因を探す。ヒーローじゃなく、仕組みに目を向けるってことも、感情論的なことじゃなく、改善や進化するために必要だ。 そう、複雑さを受け入れようって、ネガティブケイパビリティにも通じている。 なんでも、すぐに解決は難しい。
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自分は世界規模の仕事をする予定がなかったため、本書が全体的に壮大な視点に基づいたものだと感じられたが、最後に国内規模のファクトフルネスについても言及されていてこれからの自分の将来設計に役立った。世界の捉え方が変わる。だけど日本の人口構造などはちょっと当てはまらないかも? やはり大...
自分は世界規模の仕事をする予定がなかったため、本書が全体的に壮大な視点に基づいたものだと感じられたが、最後に国内規模のファクトフルネスについても言及されていてこれからの自分の将来設計に役立った。世界の捉え方が変わる。だけど日本の人口構造などはちょっと当てはまらないかも? やはり大事なのは常に考え続けること、世界を、情報を人間の本能のみで捉えないこと。何かを成し遂げようとするとき、どんなことにもおいても本書の内容が基本的に求められると思う。本書で得た学びや世界の捉え方はきっと時間が経つと忘れてしまう。世界の現状は変わっていくにしても、世界の捉え方を忘れない為に何年後かにまた読み直したい。
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ネガティヴ本能や、恐怖本能など、思考の傾向として枠組みを知っているものは幾つかあったが、今の世界の様子を知るために生かしきれていなかったことを感じた。 情報を受け取るときには受身的になりやすいと思うし、特に多読をしていると自分はその傾向になるので、しっかりと意識したい部分だと思っ...
ネガティヴ本能や、恐怖本能など、思考の傾向として枠組みを知っているものは幾つかあったが、今の世界の様子を知るために生かしきれていなかったことを感じた。 情報を受け取るときには受身的になりやすいと思うし、特に多読をしていると自分はその傾向になるので、しっかりと意識したい部分だと思った。
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日本にいると、本当に世界のことを理解できていない。特に日本は島国で、情報統制がされていることが再認識される。
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・自分の認識不足がが世界各国の認識も間違えている。悪いニュースばかりのメディア報道も一つ。ということに気付いた。
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小難しく書いてなく、とても分かりやすかった。読めて良かった。世界のこれまでの発展と、人間の本能や在り方が学べた。コロナが流行った時の、ハンス・ロスリングさんの見解がとても見てみたかった。コロナの前に亡くなっていて、とても残念だと思った。
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著名人や、マスコミのコメンテーター等が最もらしく話をしてて、そうなんだなって思っていたことも 自分の目で見て、情報を鵜呑みにせず 正確なデータ等からしっかり物事を見ていくべきと 肝に銘じたいと思った。 ただ、そのいろいろからは、各人それぞれの考えが あってもいいかなぁとも私は思い...
著名人や、マスコミのコメンテーター等が最もらしく話をしてて、そうなんだなって思っていたことも 自分の目で見て、情報を鵜呑みにせず 正確なデータ等からしっかり物事を見ていくべきと 肝に銘じたいと思った。 ただ、そのいろいろからは、各人それぞれの考えが あってもいいかなぁとも私は思いました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
【あきらめる必要はない世界】 そう、この本の初めには、10+の世界の現状についてのクイズが出される。 漠然と自分の考えに随って答えたところ、知識人でさえ正答率は1割とか、2割とか… なんでそうなるのか。著者はこの本で、データや数値を扱い、考えるときに私たちの持つバイアスや傾向を指摘する。そしてより的確な事実認識を持てるように導く。 … 個人的に、私もこの本の中で紹介される具体的なエピソードで登場していた一人と同じような考え方に、本当に今現在陥っていて、 それは、 自分が異国(他の人)とのかかわりの実体験から、それが短期間で一つの視点のみを通してであるにもかかわらず、宿命論的な、諦めのような思考を抱いてしまっていたこと。 世界は良くならない、どんどん悪くなっている、こんな状況だとどうしようもない… そんな心理状況に陥った時にも、この本は効く。 なぜなら、 この本は、とくにいわゆる先進国と言われる人が、発展途上国と言われるような、「他の人」を語る際に陥っているバイアスを暴く。 その二極的な考え方は、以前はあっていたともいえるけれど、今は時代遅れになっていて、実際中所得諸国に75%の人口が住んでいるという(分断本能)。そして、改善していることも、その変化のスピードがゆっくりであったりすると見えにくいし、物事は、全体として良くなっていきながらも、悪くなっている側面も両立している(ネガティブ本能)。 データについても、見えているのはどんなグラフ、どんな形のどの部分かに注意しないと、今見えている直前がそのまま伸びると勘違いしたり(直線本能)、物語形式の情報を通して、恐ろしさとは関係ないリスクに対する不必要な恐怖をあおられたり(恐怖本能)、一つの数値を全体的の割合から検討せずに過大評価してしまったり(過大視本能)、同集団の中の違いや例外、自分の当りまえ を疑わずに一般化した情報を飲み込んでしまったり(パターン本能)、行方がもう決まっていると思い込んでしまったり(宿命本能)、一つの視点だけでは世界は理解しえない解決できないことを忘れてしまったり(単純化本能)、社会のしくみや動きではなく、だれかを責めたり何か一つのことに因子を求めてしまったり(犯人捜し本能)、焦りによりデータの整理をおろそかにしてしまったり(焦り本能)、 そう、この10の本能を通して、ドラマチックすぎる世界の見方を修正する作業。 極端な考えを自分の知らないこと、未知なこと、そして他者に対して抱くことは、誰にでもある。 けれど、私たちの本能の傾向が、世界をより良くするために必要な希望や協調性を潰してしまうものとならないように、世界を的確に見るためのデータとの付き合い方、みたいなものを教えてくれる本。 たしかに、世界は良くなっている。それをいろいろなデータが示している。 ドンドン複雑化している世界で、単純には言えない側面もあるけれど、 完璧を求めたら終わりだ。 個々の悪くなっている部分を見ないのではなく、 全体として希望を失う必要はないこと、 そして、全体として希望を見るからこそ、 世界をより良くするために取り組み続ける力が生まれる。 ハンス・ロスリング氏は、この本の出版の前にこの世を去られてしまったらしい。 共著者の息子夫婦とともに、この本を通して世界に明示してくれた希望ある現実に感謝です。
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