FACTFULNESS の商品レビュー
冒頭の質問で、自分がいかに重要なデータを正しく知らないか分かり、本の内容への好奇心が一段と高められた。 他の本などで、世界が昔に比べると格段に安全で暮らしやすくなっていることは知ってはいたが、実際にデータを用いてどれくらい良くなっているかは知らなかった。 限られた時間の中で、実...
冒頭の質問で、自分がいかに重要なデータを正しく知らないか分かり、本の内容への好奇心が一段と高められた。 他の本などで、世界が昔に比べると格段に安全で暮らしやすくなっていることは知ってはいたが、実際にデータを用いてどれくらい良くなっているかは知らなかった。 限られた時間の中で、実際にデータを自分で調べて正しく判断することには限界があるが、メディアがドラマティックな内容を報道しやすいだとか、ネガティブな情報は拡散しやすいといった人間の本能的な部分は常に気を付けながら情報を捉えるようにしていきたい。
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自身の思い込みがどれだけ世界を正しく見ていないかよく理解できた。本書でとりあげてあるのは社会問題だが、ビジネスでも生活でも同様なことが言える。データを基にしっかりと世界を見ることの大切さを改めて痛感した。
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世界はそれほど悪くない、むしろずっと良くなっているという事実を様々なデータで表している本 ただ、事実を並べても誰もが10の本能によって誤解していることを説明する それぞれの解説から気づかされることも多く、周りに流されず普段から本質を見るようにしたいと思った
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知識不足による偏った見方や考え方をしていた事は、間違いない。偏見を無くす、一歩引いてモノの見方をしなければならない
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号泣。本でこんなに泣いたのは「アルジャーノンに花束を」と「その日の前に」以来か。このオヤジ熱すぎる。そしてその熱が伝わってきてこっちも熱くなってくる。 世界は捨てたもんじゃない。でもやるべきことはある。という事がよくわかる本。ずっと探していた答えをこんなにもわかりやすく整然...
号泣。本でこんなに泣いたのは「アルジャーノンに花束を」と「その日の前に」以来か。このオヤジ熱すぎる。そしてその熱が伝わってきてこっちも熱くなってくる。 世界は捨てたもんじゃない。でもやるべきことはある。という事がよくわかる本。ずっと探していた答えをこんなにもわかりやすく整然と見せてくれたことに心から感謝。旧時代に、生き残るために人類が備えた数々の本能。そのうちのいくつかは現代では理性をもって抑え込む必要がある。それによってメディアに踊らされず、事実の一側面のみに捉われず、全体を観て行動できるようになること。FACTFULNESS。いつも出来るかは自信がないけれど実践しますよオヤジさん。 他人とは涙腺スイッチのポイントがズレていることは自分でも認識しているが、泣くかどうかは別にしてとにかく名著。ぜひ手にとってみて頂きたい。もしかしたらこの本から世界は変わり始めるのかもしれない。 ちなみにこのオヤジ、本の完成を待たずに逝ってしまっている。スウェーデンに行く機会にはぜひ墓参りしたい。
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この本の初めには13個の質問があります、普段から読書をしていると思っていた私は、答え合わせをして「1つ」しか正解できていない現実にショックを受けました。3拓問題なのですが、正解と最も遠い選択枝を選んでいた事実にも落胆しました。私の知識(思い込み)は、それを学んだ20年一上前のもの...
この本の初めには13個の質問があります、普段から読書をしていると思っていた私は、答え合わせをして「1つ」しか正解できていない現実にショックを受けました。3拓問題なのですが、正解と最も遠い選択枝を選んでいた事実にも落胆しました。私の知識(思い込み)は、それを学んだ20年一上前のものを忠実に記憶していて、アップデートされていなかったのです。 唯一救われたのは、このような現象は世界のどこでも見られるとのことでした。10の思い込みによって生じることを、この本では詳細に解説しています。自分を見つめなおす良い機会を与えていただいた記憶に残る本となりました。 以下は気になったポイントです。 ・世界が分断されていたのは過去の話、世界のほとんどの人は中間にいる、西洋諸国と、そのほかの国々・先進国と途上国、にあった分断はもはや存在しない(p38) ・レベル1(10憶人)とレベル2(30憶人)の所得レベルの境界線は、1日2ドル、レベル3(20憶人)との境界線は8ドル、レベル4(10憶人)との差は32ドルである、レベルアップするたびに一日当たりの所得は倍増する(p45,125) ・分断本能を抑えるには、平均の比較(分布に気を付ける)・極端な数字の比較(分布やその経時変化)・上からの景色、がポイントとる。大半の人がどこにいるか(p51、54、59) ・バブルチャート作成は、無料で使用可能、www.gapminder.org/tools(76) ・頭の中に、悪い・良くなっている、という2つの考え方を同時に持つようにする、良い出来事・ゆっくりとした進歩はニュースになりにくい(p90、94) ・1800年までは、女性は一人当たり6人産んでいたが、平均4人は若くして亡くなったので人口は増えなかった、現在は2人産んで2人とも大人になるので増えない(p112) ・自然災害で亡くなる人が減った理由は、自然が変わったからではなく、ほとんどの人がレベル1の生活から脱出したから、懐が豊かでないと災害には備えられない(p139) ・2015年のネパール地震では、10日間に9000人が亡くなっているが、同じ10日間に汚染された飲み水による下痢が原因で、同じく9000人の子供が世界中で亡くなっている、巨大地震のほうが下痢よりもニュースになりやすい(p143,152) ・恐ろしいと思うことは、リスクがあるように「見える」だけ、危険なことには確実にリスクがある。恐怖と危険は異なる(p158) ・過大視本能を抑えるには、ひとつの数字だけに注目しないこと、比較できるようなほかの数字を探す、割合(一人当たり)のほうが数字の意味を理解しやすい(p169,180,186) ・宗教と女性一人当たりの子供の数は、それほど関係ない、あるのは所得のほう(p226) ・宿命本能を抑えるには、ゆっくりとした変化(小さな進歩)でも変わっていることに意識する、自分の祖父たちの価値観と自分の違いを知る(p237) ・梅毒の呼び名、ロシアではポーランド病、ポーランドではドイツ病、ドイツではフランス病、フランスではイタリア病、イタリアではフランス病(p275) ・スペイン風邪の流行により、世界の平均寿命は33歳から23歳へと、10年も縮まった(p302) 2019年3月17日作成
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世界は一貫して良くなり続けている。 読み進める毎に、人類は決して停滞していたわけではないのだと 気持ちがどんどん軽くなっていた。 一方で、古いスキームに囚われ、知識のアップデートを怠っている人間の一人であったと反省した。 少し、世界の行く末が楽しみになった。
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本書を読んでみて、自分の知識のアップデートされていなさに驚いた。著者も書いているように、「レベル4」にいる人はレベル1とレベル2.3の違いが見えない。それ故に、1→2,3に進む国や人々がいることを気にも留めなくなってしまっていることが、根源的な「無知」に繋がっていると感じた。デー...
本書を読んでみて、自分の知識のアップデートされていなさに驚いた。著者も書いているように、「レベル4」にいる人はレベル1とレベル2.3の違いが見えない。それ故に、1→2,3に進む国や人々がいることを気にも留めなくなってしまっていることが、根源的な「無知」に繋がっていると感じた。データを扱って仕事をする身として、データの切り取り方やデータの鮮度にはアンテナを高くしないといけないと再認識した。
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大絶賛したい。☆6以上。すべての人が必ず読むべき1冊。 世界中の1歳児でなんらかの予防接種をうけているのは何%か? A20% B50% C80%。正解のCを迷わず選べた人は正しく世界を理解して、本書は不要かもしれない。日本での正解率は6%。3択で確率的は33%あるはずなのに。「事...
大絶賛したい。☆6以上。すべての人が必ず読むべき1冊。 世界中の1歳児でなんらかの予防接種をうけているのは何%か? A20% B50% C80%。正解のCを迷わず選べた人は正しく世界を理解して、本書は不要かもしれない。日本での正解率は6%。3択で確率的は33%あるはずなのに。「事実に基づいて考えよう」という当たり前のことができていないことを明確に教えてくれる。わかりやすいデータ事例と、著者の豊富な経験談で読み物としても面白い。さらにネタバレだが、 巻末で、著者がこの本を執筆した直後に亡くなられていることを知ると、この本に人生の最後のすべてを投入したのだと、感動を覚えた。素晴らしい本。
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自分が物事を「どれだけ知らないか」を思い知らされる本。 人がもつ本能で、どれだけ勘違いや間違った認識をしてるかがわかるから、これを読んだあとのニュース、本とかのインプットの質上がりそう。
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