わたしの幸せな結婚 の商品レビュー
コミックや映画の情報が先にあっての原作読み。シリーズ7冊をカミさんが貸してくれた。著者の苗字の読み方「あぎとぎ」を初めて知る。 異能の一族が名家となるような、明治大正あたりの時代の世界設定。 異能をもたない先妻の子として虐げられてきた主人公が 婚約先で過ごし始める中での変化と成り...
コミックや映画の情報が先にあっての原作読み。シリーズ7冊をカミさんが貸してくれた。著者の苗字の読み方「あぎとぎ」を初めて知る。 異能の一族が名家となるような、明治大正あたりの時代の世界設定。 異能をもたない先妻の子として虐げられてきた主人公が 婚約先で過ごし始める中での変化と成り行き。 虐待を自覚していないであろう それぞれの家の事情も思う。 24-21
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映画を見る前にと予習を兼ねて読んで、一気に読み進めてしまった1冊。 すぐに2冊目を購入しました。 お互いの存在を少しずつ確実に大切なものになっていく過程が素敵でした。
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お腹が痛くなってしまうほどのつらい境遇から、お砂糖何杯入れますか?あ、それとも、砂糖の箱ごとご利用ですか?ってほどに甘々になれちゃうお話です♡♡ 以下、ネタバレを含みます。 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 歴史に詳し...
お腹が痛くなってしまうほどのつらい境遇から、お砂糖何杯入れますか?あ、それとも、砂糖の箱ごとご利用ですか?ってほどに甘々になれちゃうお話です♡♡ 以下、ネタバレを含みます。 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 歴史に詳しくはないと、筆者のあくみさんはおっしゃいますけれども、『反・東大の思想史』尾原広之 を読んだあとですと、本作の「異能」を、実在した帝大の「特権」に置き換えれば、なるほど驚くほどしっくり来ます。特権欲しさに政略結婚させたり、そのために家の中の確執があったこともおそらくは史実に限りなく近い出来事でしょう。 廃藩置県によって生活を追い込まれた者たちは、その多くは、日本の誇るべき精神性によって、慎ましくも立派に努めていらっしゃいましたが、当然、人間ですから、徳高く目指す人もいれば、落ちぶれば僻み卑しくなる人もいます。本作の斎森家、辰石家はそうした人たちだったのでしょう。 そんな中でも、自分の臆病さを自覚し、恋した人が愛する誰かを妬むよりも、より望ましい自分でありたいと目指した幸次さんは立派だと思えました。いえ、きっと、本当は羨ましいですよね……その気持ちはあるはずです。それでもその、「自分本位“しかない”感情」の醜さを、彼は斎森と辰石の家で、そして自分の臆病さのために、何度も見てきたはずです。だからこそ、変わりたいと望むなら、心から羨ましいと思いながらも、その自分本位に依存し、愛した人に禍根は残さないと決めたのでしょう。 「神無月の巫女」の大神ソウマくんが好きだからか、愛した人の恋路を助ける間男くんにはどうしても感情移入してしまいます……彼の名の意味が、己の幸せは二の次、というものではなく、幸せへの次(みちすがら)という、やまとことばの于多-うた-であって欲しいと願います。 それにしても、清霞さん、ツンデレかと思わせて、惚れたら露骨に好意しか見せないし、好きな人に酷い目合わせる人には激おこですし、美世さんが体当たりしても壊さなかった立派な建物をあっさり落雷でぶち壊しますし、何もかも、爽快というか、読者の心を揺さぶる気持ちよさですね/// これはひょっとすると男性の読者でも「なにこの人かわいい、かっこいい」と好きになること間違いなしでしょう。笑 美世さんのお母さんの血筋が大層なものだと扱われているのも、人の心や記憶に作用できる能力だとされているからと記されてありました。 形見の桜に彼女が手を触れたとき、少しの痛みと「何か」が脳裏をよぎったとのことでしたが、果たして彼女に悪夢を見せているのは誰なのでしょうか。恐れている自分自身が、母から受け継いだ力を無意識に使ってしまっているのか、それとも実は母は生きていて、その力を悪用させられているのか。はたまたその悪夢の存在によって、自分が利用させられていることを伝えようとしているのか……あるいはもっと違う、他の誰かの仕業なのか。 一瞬の伏線でしたが、さまざまな予想が立ちました。どのような展開となっていくのか、これからが楽しみです。 また、近しい時代を扱い、かつ異能の名家の歴史という視点においても重なる作品として、「暁からすの嫁探し」という作品があります。本作を気に入ってもらった人にはこちらも併せてお楽しみ頂ければ幸いです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
たまたま図書館で見かけ、有名な作品ということもあり読んでみました。 表紙の絵がとても綺麗で見惚れてしまいます…! 内容も特に難しい部分はなく、さっくり読める和風シンデレラストーリーです。 私は1日で読み終えることができました。 重厚なストーリーをお求めの方には向いていませんが、普段小説を読まない方や気軽に恋愛モノを読みたい方にはぴったりだと思います! 私としてはどハマりはしなかったものの、普通に楽しめたので2巻は読んでみるつもりです。
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異能を受け継ぐ名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、義母と義妹に虐げられて育った。 そんなある日、嫁入りを命じられた相手は、冷酷無慈悲で大勢の婚約者候補が三日と持たず逃げ出したというと噂の若き軍人、久堂清霞。 初対面で辛く当たられた美世だったが、実家に帰る事も出来ず過ごすう...
異能を受け継ぐ名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、義母と義妹に虐げられて育った。 そんなある日、嫁入りを命じられた相手は、冷酷無慈悲で大勢の婚約者候補が三日と持たず逃げ出したというと噂の若き軍人、久堂清霞。 初対面で辛く当たられた美世だったが、実家に帰る事も出来ず過ごすうち、少しずつ清霞と心を通わせていく。 漫画化、アニメ化、実写映画化もされた、人気和風恋愛ファンタジー。 作者の顎木あくみさんのデビュー作です。 家族に愛されず育った少女が、縁談の相手との交流を通じて心を癒し、自分を取り戻していくお話。 確か和風シンデレラストーリーとかのキャッチコピーで売り出されていたような気がしますが、主人公が義母や義理の姉妹に虐げられているというシチュエーションは同じでも、主人公が大人しく控えめ……言い換えると臆病で従順というだけでここまで痛々しさが違うものかと……。特に序盤可哀そうすぎて見ていられないです……。 中盤、清霞と交流が増えてきたくらいからは少しずつ優しい雰囲気になっていくんですけど。 恋愛ものとしては、スローペースでほんのり甘い程度です。かなり続刊も出ているのですが、7巻あたりが発売された際にストーリー紹介で「ついに結婚の日を迎え~」的な事が書いてあったのを見て『わたしの幸せな結婚』というタイトルなのにまだ結婚してなかったんだ、と驚いた覚えがありますが、このペースでゆっくりと交流が進んで行くなら逆に納得かも。 まだ明らかになっていない謎、伏線のようなものがあるので、いずれ続きも読みたいです。 表紙も華やかでとても綺麗。
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新刊で本屋さんに並んでいた頃から、気になっていた本。 キュン♥としながら、あっという間に読了。不遇な環境で育った美世が、婚約者・清霞との生活の中で、絆を築き、凝り固まった美世の心が徐々に溶かされていく。清霞がカッコよすぎる。 目黒くんの映画も機会あれば見てみたい。
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ずっと気になっていて読めずにいたこの作品が、いつの間にか、大ファンの目黒くん主演で映画化、またアニメ化もされ… やっと原作読了! 先に映画を見てしまったので、内容はだいたい把握しながら読み進めた。美世が愛に触れて強くなり、継母や異母妹に虐げられても、清霞との日々を願う場面。助け...
ずっと気になっていて読めずにいたこの作品が、いつの間にか、大ファンの目黒くん主演で映画化、またアニメ化もされ… やっと原作読了! 先に映画を見てしまったので、内容はだいたい把握しながら読み進めた。美世が愛に触れて強くなり、継母や異母妹に虐げられても、清霞との日々を願う場面。助けに来ると予想がついていても、清霞が現れた時は安堵し感動した。 2巻も早く読まなくては!
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「出会いと涙と」 嫁ぐ様に言われた先は。 望むような子にすら育たなかったとはいえ、これだけのことをされているというのに無視とは最低な父親だな。 「初めてのデエト」 いつまでも怯える理由。 どれだけ言葉や態度で示したとしても、長年に渡り家族から与えられた酷い仕打ちを忘れるのは難し...
「出会いと涙と」 嫁ぐ様に言われた先は。 望むような子にすら育たなかったとはいえ、これだけのことをされているというのに無視とは最低な父親だな。 「初めてのデエト」 いつまでも怯える理由。 どれだけ言葉や態度で示したとしても、長年に渡り家族から与えられた酷い仕打ちを忘れるのは難しいだろう。 「旦那さまへ贈り物」 鬱憤を晴らすどころか。 乏しめることにより感じる優越感を知っているからこそ、どんな場所でも傷つける言葉を口にできるのだろう。 「決意の反抗」 絶対に譲らない意思を。 産まれてから甘やかされて生き続けてきたからこそ、こんな醜いことをしても平然とした様子でいれるのだろ。 「旅立つ人」 焼け跡に残った切り株。 余計なことをしなければ今すぐに没落することはなかっただろうが、自分たちを優先し続けた罰なのだろうな。
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Kindle Unlimitedで読みました。 美世の生い立ちが辛すぎて読んでいて涙が出てきました。 久堂さんのイケメンぶりに終始キュンキュンでした。
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明治か大正かという雰囲気の和風ファンタジー。 異形という存在と戦う設定があるが、本筋はラブストーリーですね。 斎森美世は名家の生まれだが、早く母を亡くし、継母と義妹に虐げられて育った。 使用人以下の扱いだったが、ある日突然、嫁入りが決まる。 気難しいという噂の軍人の家に、婚約者...
明治か大正かという雰囲気の和風ファンタジー。 異形という存在と戦う設定があるが、本筋はラブストーリーですね。 斎森美世は名家の生まれだが、早く母を亡くし、継母と義妹に虐げられて育った。 使用人以下の扱いだったが、ある日突然、嫁入りが決まる。 気難しいという噂の軍人の家に、婚約者の候補として送り付けられた。 帝都で対異特務小隊を率いる久堂清霞は、優秀だが怖れられていて、縁談が次々に壊れているという噂だったのだが。 家は郊外にあり意外と質素で、働いている人間も少ない。 内気で世間知らずな美世は、そっけない清霞の態度にびくびくするが、働くのには慣れているので、進んで家事を手伝う。 ろくな着物も持たず、顔色が悪い美世を不審に思う清霞と家政婦。 これまでの令嬢は、辺鄙な地での質素な暮らしにすぐ音を上げていたのだが‥ 口数が少なく不器用だが、強いだけでなく、若く見目麗しい清霞。 自己肯定感が低く弱々しいが、真面目で素直な美世。 しだいに心通わせていく二人だが、そこはごくゆっくりとしたペースで。じわじわ~と甘く(笑) ファンタジー設定の部分も、この先に大きく動いていくようです。
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