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わたしの幸せな結婚 の商品レビュー

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166件のお客様レビュー

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2023/09/14

「和風シンデレラ物語」「少女があいされて幸せになるまでの物語」と銘打たれている上にタイトルがこれなので、ハッピーエンドへの信頼ががすごい。 名家に生まれながら異能の才もなく、継母やその子供(妹)に虐げられながら育った美世は、冷酷無慈悲と噂の軍人・清霞(きよか)への嫁入りを命じら...

「和風シンデレラ物語」「少女があいされて幸せになるまでの物語」と銘打たれている上にタイトルがこれなので、ハッピーエンドへの信頼ががすごい。 名家に生まれながら異能の才もなく、継母やその子供(妹)に虐げられながら育った美世は、冷酷無慈悲と噂の軍人・清霞(きよか)への嫁入りを命じられる。 他に居場所のない美世は、いくつもの婚約を破談にしたという噂に怯えながらも彼のもとをたずねた。最初こそ美世を冷たくあしらう清霞だったが、彼女のひたむきさに惹かれ、2人は次第に心を通わせていく。 意地悪な継母と妹に虐げられて不遇な日々を過ごした少女が、心優しい名家の当主に嫁いで幸せになる、王道すぎるシンデレラストーリーだ。 継母や妹などの悪役は分かりやすく悪役だし、婚約相手の清霞はひたすらに格好いい。勧善懲悪的というか、キャラクターの役割がはっきりしているので安心感がある。 気になった点。外面を気にする名家ならば、娘にろくな教育も受けさせずみすぼらしい格好をさせるだろうか。娘の格好が使用人以下では外聞が悪くないか?家柄的に話題性のある結婚だったろうし、奥さんが亡くなったことも娘がいることもある程度噂が回るのでは…?それから、美世を罵る妹の発言が、教養があって外面もいいお嬢様にしては頭が悪そうな言い回しが多いのも引っかかった。 あまり読まないジャンルの作品だったので、こういう分かりやすい表現が好まれるのもジャンル柄なのかもしれない。 奇抜な展開はないけれど、綺麗なイラストも相俟ってキャラクター小説として楽しかった。というか元からキャラクターを楽しむための小説なんだろうな。 〈追記〉 ストーリーやキャラクターの都合の良さが引っかかってしまったけど、よくよく考えればシンデレラも一族の外面とか関係なくシンデレラを虐めてたし、そう思えば本当に正しくシンデレラストーリーだったのかも。

Posted byブクログ

2019/11/18

家族に虐げられ厄介払いで嫁がされた悪評高い夫と心を通わせトラウマを乗り越える、深山くのえ作品の系譜を感じる。主人公が境遇から自己評価底辺だけど厭な卑屈さがなくて好感が持てました。面白かったけどもうちょっといちゃいちゃが見たいという飢餓感から続きも速攻で買ってしまった、思う壺かもし...

家族に虐げられ厄介払いで嫁がされた悪評高い夫と心を通わせトラウマを乗り越える、深山くのえ作品の系譜を感じる。主人公が境遇から自己評価底辺だけど厭な卑屈さがなくて好感が持てました。面白かったけどもうちょっといちゃいちゃが見たいという飢餓感から続きも速攻で買ってしまった、思う壺かもしれない。

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2019/10/03

不器用な2人の純愛?ストーリーで、荒んだ心がときめきを取り戻すような物語でした。 清霞の無愛想ながらも美世を大切にする姿勢、こんな人に出逢うことが出来れば幸せだろうなと感じさせる人柄でした。愛想はないけれど。 美世は虐げられていた過去から自信の無い令嬢だったのが、大切にされている...

不器用な2人の純愛?ストーリーで、荒んだ心がときめきを取り戻すような物語でした。 清霞の無愛想ながらも美世を大切にする姿勢、こんな人に出逢うことが出来れば幸せだろうなと感じさせる人柄でした。愛想はないけれど。 美世は虐げられていた過去から自信の無い令嬢だったのが、大切にされている事を実感した所から少しずつ前向きになっていく所が可愛らしく応援したくなる主人公でした。 次作もぜひ読みたいと思います。

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2019/05/27

シンデレラストーリーはやっぱり夢が詰まってていいよね。美世が幸せになりますように。 まだまだ続きがありそうで、読みたい。出てほしい。

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2019/03/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

虐げられた女の子が嫁に出された先で幸せになる物語。目新しい展開はないので、王道なストーリーが好きな人は安心して楽しめると思う。 ただし、主人公が暴力に遭うのでそういう場面が苦手な人は要注意。 登場人物たちの多くは見鬼か異能の力、もしくは両方を持っている。が、この区別がいまひとつはっきりしなかった。 異能はなんとなくわかるが見鬼が謎。式を使う場面が出てくるが、遠見という異能と置き換えられなくもないし。 鬼にあたるものが出てこないので、何を持って見鬼なのか、どういったものを見たり退治したりできるのかはわからないまま。主人公の実家の能力がどちらにあたるのかもよくわからないし。 そのあたりは今後明らかになっていくのかもしれないが、見鬼と異能の区別くらいは最初に明確にしておいてくれたら良かったなと思う。

Posted byブクログ

2019/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先行コミカライズから気になっていて、居ても立っても居られず、旅行先で買ってそのまま読破。 徹頭徹尾、好みドストライクな話でした。 虐げられれて生きてきて、自分に自信の持てない主人公。 顔や財産目当てで寄ってくる女に幻滅していて結婚を逃している冷徹ヒーロー。 この2人が唯一無二の存在に出会えて、互いに「初めての恋」を不器用ながらしていく様がもうたまらなく愛しくてニヤニヤして、もう終始語彙力喪失したまま「たまらん!」と言いまくってました。 大正あたりを彷彿とさせる世界観に、不思議な能力持ちの話も絡んできて、見事な和風恋愛ファンタジーになっています。 幸薄い主人公に危機も訪れてハラハラしますが、旦那様が強いからね。 嫁が好き過ぎる(ことをあまり自覚してない)旦那のチートっぷり、絶望的な状況でも「あ、これ勝ったわ、風呂入ってくる」と安心しながら読めました。 序盤のあの冷徹さはどこにいったんでしょう。 そんな嫁ラブな旦那様も大好きですとも。 大正時代の恋愛話が好きな方にはオススメ。 嫁を虐めまくった人たちも、最後すっきり制裁を受けて、後は幸せなお2人が残りますので、読後感も最高です。 是非続きを、もっと幸せになった2人も見たいですなあ。

Posted byブクログ