ロマンシエ の商品レビュー
最初こそ美智乃輔の妄想テンションに振り回されるものの、後半にかけて一気に加速していく展開にのめり込み、温かな結末に胸が熱くなった。パリの空気を感じる描写、個性豊かな登場人物…そして何よりも、応援したくなる美智乃輔という主人公が魅力的だった。
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ストーリーは、面白かった。 文体が読みづらく苦戦。 いつもの原田マハさんの文体で、この小説を読んでみたい。
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最初はアート系ラブロマンスの話かと思い、軽く読んでいった。主人公がパリでアートに向き合う姿や、周りを巻き込んで成長していく様子、また恋の悩み、自分のアイデンティティ・家族のこと、など色んな悩みを抱えながらも前に進んでいく姿は、応援したくなった。ここまで読んで普通のフィクション小説かと思ったら、最後の寄稿を読んでびっくり。舞台となったidemは実際に存在している場所で、登場人物もモデルがいると。また小説と連動した展示会もあったとのこと。行きたかったなー。
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人生に迷うみちのすけの、苦境ながらもいつだって明るくおしゃれに頑張る姿が目に浮かび、まさにこれからに期待。 現実の人物や場所などが出てきながらも、小説でしかあり得ないような展開もあり、まさに原田マハさんの力技というか、才能を感じるような、圧巻の読みごたえ。 さらに、小説に出てく...
人生に迷うみちのすけの、苦境ながらもいつだって明るくおしゃれに頑張る姿が目に浮かび、まさにこれからに期待。 現実の人物や場所などが出てきながらも、小説でしかあり得ないような展開もあり、まさに原田マハさんの力技というか、才能を感じるような、圧巻の読みごたえ。 さらに、小説に出てくる展覧会と、現実で行われた展覧会が重なっているなんて、あまりにワクワクする発想!
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ずっと面白くて、ふと切なくなる絶妙な塩梅に夢中で読み切りました。実際の展示とリンクしていたり、本当にある工房なのは最後の寄稿を読んで知ったのでびっくりしました。現代アートの面白さを教えてくれる、素敵な作品でした!
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たぶんこれを出した時には、今よりまだ少しジェンダーに対する理解が広がっていなかった時期だったように思う。 だからこそ、この題材を取り扱っているのにポップで軽やかな作品になっていて素晴らしいなあと思った。 あたしはこれを読んでドーヴィルに行きたくなったし、リトグラフ工房を見てみたく...
たぶんこれを出した時には、今よりまだ少しジェンダーに対する理解が広がっていなかった時期だったように思う。 だからこそ、この題材を取り扱っているのにポップで軽やかな作品になっていて素晴らしいなあと思った。 あたしはこれを読んでドーヴィルに行きたくなったし、リトグラフ工房を見てみたくなったし、ジェンダーに囚われず人と関わりたいと思った。 この作品好きです。
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序盤は、美智之輔のテンションが高すぎて物語に入り込むのが大変だったがだんだんテンポよく進んでいき、スラスラ読めた。 ドロンは最初、悪い人だと思ったが最終的にはいい人だと分かりホットした。 高校生の時、前の席に座る好きな男子から配布物を受け取る時、手が触れてドキドキしたのを思い出し...
序盤は、美智之輔のテンションが高すぎて物語に入り込むのが大変だったがだんだんテンポよく進んでいき、スラスラ読めた。 ドロンは最初、悪い人だと思ったが最終的にはいい人だと分かりホットした。 高校生の時、前の席に座る好きな男子から配布物を受け取る時、手が触れてドキドキしたのを思い出した。 日本がもっと性的マイノリティに寛容になればいいのにと思った。 描写が細かくて、パリの美しい街並みを想像するのが容易だった。いつかパリに行ってみたい。
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原田マハは好きだが、この本はあまり合わなかった…面白くないわけではないが、文調が主人公のジェンダー男子の視点から書かれているので読みにくい。美大生ミッチがパリ留学した先で大好きな作品暴れ鮫の作者ハルさんと出会う。ハルさんの滞在先idemのリトグラフに触れ、色々な人との関係を築き、夢を形にするという話。対象とする読者層がどの辺りなのか、他のマハ作品を読んでいる人の感想が気になる。たぶん再読はないかなぁ。 (読書メーターからの転記)
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『ロマンシエ』とはフランス語で小説家という意味 romancier 実在するリトグラフ工房idemが舞台。 乙女系美術男子のラブコメ。 数行に1回は笑っちゃうのにタイトルの意味がわかった瞬間涙…( ; ; ) 「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。」 マハさん...
『ロマンシエ』とはフランス語で小説家という意味 romancier 実在するリトグラフ工房idemが舞台。 乙女系美術男子のラブコメ。 数行に1回は笑っちゃうのにタイトルの意味がわかった瞬間涙…( ; ; ) 「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。」 マハさんの本にも必ず刺さる名言があって心に沁みる。
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個性的であることを認めるというより、個性的であることを付加価値としているような、温かい人たちがいっぱいで感動した。 リトグラフについて知らないことばかりでしたが、また美術館で違った見方ができるなと思いました。
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