彼女たちが眠る家 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
虫たちの家。インターネットにあられもない姿を晒され日常生活を送れなくなった女たちがひっそりと暮らす場所に、新たに加わったアゲハとミツバチが島での日常にゆっくりと影を落とす。 テントウムシの視点での物語と、誰かの幼少期のカウンセリングの回想が交互に書かれて進んでいく。回想で語っているのが誰なのか気になってしかたなかった。復讐のために嘘をついて虫たちの家へと行くのではなく、本当にリベンジポルノを起こしてまであの島に行こうとするのが執着の深さを感じられた。 アゲハが何故事件の前に学校であんなことをしていたのか、理由は母親の影響で歪な人格形成をしてしまったからということなのか?テントウムシをライターだと信頼してアゲハのことを話したショコラが可哀想だなとちょっと思った。 とても面白かった。けれど事件の首謀者であるはずの現代のミツバチの視点がないのが物足りなかった。
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ファンタジーとかミステリーとかそういうカテゴリーが曖昧な作品。 離島で暮らすわけあり女性のグループホームにある事情を抱えた親子が入居する事で巻き起こされる物語。 構成は二つの別の話からなっています。 少女の問わず語りの部分が自分にはとうしても馴染めず、ふわふわして陰鬱でモヤモ...
ファンタジーとかミステリーとかそういうカテゴリーが曖昧な作品。 離島で暮らすわけあり女性のグループホームにある事情を抱えた親子が入居する事で巻き起こされる物語。 構成は二つの別の話からなっています。 少女の問わず語りの部分が自分にはとうしても馴染めず、ふわふわして陰鬱でモヤモヤしたまま終末を迎えます。 結末も工夫のないの落としどころで、他の作品に比べて完成度が低いように感じました。 現代のネット村の掟という逃げばのない生きにくさの中どう生きて行くのかという主張が欲しかったです。
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リベンジポルノ、ネットへの流出…。 どんなに好きな相手でも、恥ずかしい写真を撮りたがる男とは付き合わない方がいい! 恋なんて、その時だけでいつか覚めるんだから。 愛してくれる人は、決してそんな写真やビデオは撮りたがらない。
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現実には無さそうな、フィクションならではの設定のせいか、ぐんぐん引き込まれてページを繰る手が止まらなくなり、朝の通勤電車を1駅乗り過ごしてしまった。 原題が「虫たちの家」とのことで、虫が出てくるお話だったらどうしよう、と身構えたが、昆虫に関する描写は殆ど無いので私のように虫が苦...
現実には無さそうな、フィクションならではの設定のせいか、ぐんぐん引き込まれてページを繰る手が止まらなくなり、朝の通勤電車を1駅乗り過ごしてしまった。 原題が「虫たちの家」とのことで、虫が出てくるお話だったらどうしよう、と身構えたが、昆虫に関する描写は殆ど無いので私のように虫が苦手な人間でも問題なく読むことができた。 ただ、「虫の名前の文字列を目にするのも嫌」という人には向かない本なのでご注意を。 読み終わったあと、もう一周最初から読みたくなる一冊。
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なかなかの原田ひ香ワールドでした。最初はゆっくり読んでいましたが、途中から引き込まれてあっという間に読み終えました。少女時代の話しが少し納得出来てないとこもあるので、もう一度ゆっくり読み返してみたら納得出来るかな…。 今の時代の生きることの難しさと、主人公達の生き抜く強さを感じま...
なかなかの原田ひ香ワールドでした。最初はゆっくり読んでいましたが、途中から引き込まれてあっという間に読み終えました。少女時代の話しが少し納得出来てないとこもあるので、もう一度ゆっくり読み返してみたら納得出来るかな…。 今の時代の生きることの難しさと、主人公達の生き抜く強さを感じました。
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いろいろな事情から、世間から隔絶されたグループホームに住む女たち。本名も捨て、虫の名前で呼びかけて過ごしている。 リベンジポルノなど、おぞましい事件に巻き込まれて、世間の目を逃れて、平穏な日々を、居場所を探してのことだった。 ある親娘がきて、だんだんと平穏な日々が、日常が崩れてい...
いろいろな事情から、世間から隔絶されたグループホームに住む女たち。本名も捨て、虫の名前で呼びかけて過ごしている。 リベンジポルノなど、おぞましい事件に巻き込まれて、世間の目を逃れて、平穏な日々を、居場所を探してのことだった。 ある親娘がきて、だんだんと平穏な日々が、日常が崩れていく。
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過去にDVに会い被害を受けた女性達の為に九州の島に虫の家というものを作り、世間から逃れてきた女性達を受け入れていた。そこではネット禁止や様々な禁止事項があり、本名を晒さず無視の名前を付けて暮らしていたが、事件が起き、みんながバラバラになるまでを描いた。バラバラになっても、皆、しっ...
過去にDVに会い被害を受けた女性達の為に九州の島に虫の家というものを作り、世間から逃れてきた女性達を受け入れていた。そこではネット禁止や様々な禁止事項があり、本名を晒さず無視の名前を付けて暮らしていたが、事件が起き、みんながバラバラになるまでを描いた。バラバラになっても、皆、しっかりと前を向き歩いていく姿はとても良かったです。
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デジタルタトゥーにより苦しんだ女性たちが孤島で共同生活を営む。 そこに新たに加わった母娘により、平穏が崩れていく 女性たちに虫の名前をつけるのに深い意味が込められていると思い、読了後にてんとう虫をネットで調べると、「マリア様の虫」という意味だとわかり、マリアさんとテントウムシさ...
デジタルタトゥーにより苦しんだ女性たちが孤島で共同生活を営む。 そこに新たに加わった母娘により、平穏が崩れていく 女性たちに虫の名前をつけるのに深い意味が込められていると思い、読了後にてんとう虫をネットで調べると、「マリア様の虫」という意味だとわかり、マリアさんとテントウムシさんの関係が特別なのだとわかった
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物語の展開としては謎が多く、そして島と、私の独白みたいなストーリーで進んでいく。その独白をしているのが主人公かと思ってどう繋がるのかと思っていたが‥
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09月-19。3.0点。 九州のある島で、DV被害等に遭った女性達がひっそり暮らす。そこへ母娘がやってくる。高校生の娘は島の連中とコミュニケーションを持ち。。。 読みやすい。過去の因縁がここまでとは。
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