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怖いへんないきものの絵 の商品レビュー

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33件のお客様レビュー

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2020/12/23

『へんないきもの』の早川いくをと『怖い絵』の中野京子のコラボ。 絵画の中の妙に気になるへんないきものについて、 早川氏が中野氏のレクチャーを受けるという内容。 『ワトソンと鮫』コプリー 『魚に説教する聖アントニウス』ベックリン 『赤ずきんちゃん』ドレ  『ロムルスとレムス』ルーベ...

『へんないきもの』の早川いくをと『怖い絵』の中野京子のコラボ。 絵画の中の妙に気になるへんないきものについて、 早川氏が中野氏のレクチャーを受けるという内容。 『ワトソンと鮫』コプリー 『魚に説教する聖アントニウス』ベックリン 『赤ずきんちゃん』ドレ  『ロムルスとレムス』ルーベンス 見た目で印象派1『死の力』ビアード 『ペルセウスとアンドロメダ』メングス 『ヘラクレスとルレネーのヒドラと蟹』ペルッツィ 『カニに指を挟まれる少年』パオリーニ 『ヴィーナスとクピド』クラナッハ  『聖母子』クリヴェッリ 見た目で印象派2『恋に落ちたライオン』ロクプラン 『コショウソウとピパ』メーリアン  『水』アルチンボルド 『美術鑑定家としての猿たち』マックス 見た目で印象派3『大海蛇の巣穴』ヴェッダー 『人間の堕落』グース 参考文献有り。写真提供、所蔵先有り。 あの~なんでこの絵にこんないきものが描かれているんですか~? な、早川さんのユルい問いに、これはね!とビシッと答える 中野さんの遣り取りで、その絵画について紐解いていく内容です。 絵の描かれた背景、時代、工房の共同作業、擬人化、象徴等が、 次々と明らかになってくるのだけれど、その対話がなんとも 絶妙の加減で面白い。なんともわかりやすいのも、良い。 加えて、早川さんの生物学な雑学知識も満載で、捧腹絶倒。 また、エイのトラウマでおたおたするような中野さんの様子は、 彼女の意外な一面を見られた感じで、なんか新鮮でした。 二人が、大好きなメーリアンとアルチンボルドについて話して くれたのは、嬉しかったです。

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2020/11/21

ちょっとふざけた感じが多すぎていまいち。2人の得意分野が融合しているのはいいが、やはり中野京子先生の怖い絵シリーズが好きかな、

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2020/11/06

変な生き物が描かれている様々な絵画を取り上げて解説をしている。絵に興味はあるが知らない私が知らない絵が多く、この絵にはこんな背景があったんだなと知識も深まる。サメが下手くそなオバQみたいに描かれているなどの早川さんのツッコミが随所あり面白かった。

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2020/09/27

前から読んでみたかった中野京子さんの美術の解説が、へんないきものでお馴染みの早川いくをさんとのタッグで読めるとは! 本書は早川さんが違和感を感じたいきものが描かれた絵画について中野さんに解説してもらいながら、さらに想像を膨らませてあーだこーだと対談している、なんとも美術に詳しくは...

前から読んでみたかった中野京子さんの美術の解説が、へんないきものでお馴染みの早川いくをさんとのタッグで読めるとは! 本書は早川さんが違和感を感じたいきものが描かれた絵画について中野さんに解説してもらいながら、さらに想像を膨らませてあーだこーだと対談している、なんとも美術に詳しくはないわたしでもとっつきやすく楽しめるものだった。 なんのために?としか思えない絵画も多く、本人からの解説があったら小説なんかと同じく今解説としてポピュラーなものも全然的外れだったりするのかなあ。 これからもっと絵画を気軽に楽しもう!と思わせてくれる1冊でした。

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2020/01/08

どなたかの本棚で知り、興味深く面白く楽しく読了 と言うか鑑賞しました(笑) 著者お二人の特性が遺憾無く散りばめられていて否応なしに引き込まれていました。もともとお二人の作品「怖い絵」も「へんないきもの」も知らなかったけど、まさか絶妙にコラボした作品になるとは! 令和2年の初読みに...

どなたかの本棚で知り、興味深く面白く楽しく読了 と言うか鑑賞しました(笑) 著者お二人の特性が遺憾無く散りばめられていて否応なしに引き込まれていました。もともとお二人の作品「怖い絵」も「へんないきもの」も知らなかったけど、まさか絶妙にコラボした作品になるとは! 令和2年の初読みにふさわしい本でした。

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2020/01/02

「へんないきもの」の早川いくをと「怖い絵」の中野京子の共著。 対談形式で、絵画に描かれたへんないきものや、それが描かれた背景などが解説されています。紋章に描かれた人相の悪いオバQみたいなサメには笑った。絵画の世界は奥が深くて面白いなぁ。もっと知りたくなります。怖い絵シリーズ大好き...

「へんないきもの」の早川いくをと「怖い絵」の中野京子の共著。 対談形式で、絵画に描かれたへんないきものや、それが描かれた背景などが解説されています。紋章に描かれた人相の悪いオバQみたいなサメには笑った。絵画の世界は奥が深くて面白いなぁ。もっと知りたくなります。怖い絵シリーズ大好きなので、続編も出てほしい。 「へんないきもの」であまりの気持ち悪さにトラウマになったあの背中で子供を育てるカエルにまたここで遭遇するとは… これで2019年読み納め。2020年も良い本に出会いたい。

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2019/12/28

中野京子さんの解説があるとどんな絵でもおもしろく観賞できるよな。 一枚の絵の生き物ひとつからでも情報量が多い。

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2019/12/14

美術の先生とこの本の話をしていたら、持ってます!とのことで、快く貸して下さった。 ここに登場する絵で、知っているモノは実は一つもなかった(あ、野菜のトリックアート?アルチンボルドだけは知っていた)が、そんな美術の知識のない凡人にも楽しく読める本だった。 中野京子さんの歴史的絵画...

美術の先生とこの本の話をしていたら、持ってます!とのことで、快く貸して下さった。 ここに登場する絵で、知っているモノは実は一つもなかった(あ、野菜のトリックアート?アルチンボルドだけは知っていた)が、そんな美術の知識のない凡人にも楽しく読める本だった。 中野京子さんの歴史的絵画に関する手ほどきと、早川いくをさんの生物学の見識からくるかなりマニアックな解釈の相乗効果。 早川いくをさんの「変な生きもの」は、学校図書館にもあるが、背表紙を直した時にチラッと見ただけできちんと読んではいなかった。俄然読んでみたくなった。 2019.12.14

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2019/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2019.12.11読了。絵画の見せ所をオペラで例えてるのは分かりやすかった。まぁドラマの方が身近ではあるが。「絵」になるのは美男美女なのだ。『トカゲに噛まれた少年』に対するゲイの方の見解も興味深かった。知ってる人が見るとこういう見方が出てくるのが面白い!そういえば柴刈りの柴ってうろ覚えだ。これ読んで改めて検索した。絵の中のジェネレーションギャップと捉えるか歴史と捉えるか…。メーリアンという人の話を読んでファンになってしまった。凄い人がいたもんだ!でもどの時代のどの場所にも一定数こういう人はいるようだ。しかもカイコときた!まるで虫愛る姫君じゃないか!蚕は神の虫ともいう。メーリアンもこの神の虫に魅せられた1人だったのだろう。にしても読めば読むほど凄い人だ。絵画の中の猿について昔の西洋では猿は醜さの象徴だったらしく日本の温泉ザルを見たら罪と悪徳と汚れが湯に浸かってると感じるのだろうか。という一文の後の3匹の温泉ザルに矢印で罪、悪徳、汚れと示してるのは思わず吹いてしまった。くそっこんなものでっ…!表紙の見返しに最終章の『人間と堕落』の一文を持ってきていたのは上手いと思った。どこで出てくるんだろうとワクワクしてたら最後だったのだもの。細かい詳細は忘れたが最近の研究で蛇の脚は存在したなんて話を見聞きした。神話は人が作ったものだけど逆転現象が起きているという事実はなかなかに面白い。

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2019/12/10

新幹線の東京ー大阪間で移動のため購入。 往復で読了するくらいドはまりしました。 昨年大ヒットした「怖い絵」の作者中野京子さんと 「へんないきもの」の作者早川いくをさんがコラボし、 怖くてへんな絵画を面白おかしく解説していく。 「へんないきもの」シリーズを昔読んだ頃を思い出し、...

新幹線の東京ー大阪間で移動のため購入。 往復で読了するくらいドはまりしました。 昨年大ヒットした「怖い絵」の作者中野京子さんと 「へんないきもの」の作者早川いくをさんがコラボし、 怖くてへんな絵画を面白おかしく解説していく。 「へんないきもの」シリーズを昔読んだ頃を思い出し、 どこか懐かしくなるとともに、クスっと笑ってしまう独特の雰囲気が面白い。 時代は変わっても、何かを擬人化したり、風刺だったり、トリックアートだったり。絵で楽しむということは全世界共通だなと感じました。

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