怖いへんないきものの絵 の商品レビュー
面白い、身構えずに軽く読める、読書の楽しさを感じる本。 つまらないと思っていた宗教画も、これからは楽しく見られるかもしれない。
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「へんないきもの」シリーズの早川氏との共著。対談形式なので読みやすい。行間での演出と話し言葉のとっつきやすさと内容量はトレードオフでで読み応えを求めると食い足りないかも。ものすごく味のあるサメの絵には笑った。 見た目で印象派のコーナーも面白かったのだがこちらにも絵解きというか解...
「へんないきもの」シリーズの早川氏との共著。対談形式なので読みやすい。行間での演出と話し言葉のとっつきやすさと内容量はトレードオフでで読み応えを求めると食い足りないかも。ものすごく味のあるサメの絵には笑った。 見た目で印象派のコーナーも面白かったのだがこちらにも絵解きというか解説が欲しかった。 数人で雑談形式で収録してから本の形に、ということで普段とは違う切り口や雰囲気、広がりがあってこれはこれで楽しめた。 サービス精神というか、笑わそうとする演出(改行、!の多様、フォントいじり等々)が多いのでそこが楽しめるか無駄に感じるかで評価が分かれそう。自分は面白いところもあったがもういいよ…と飽きてしまったところもあった。
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はじめに 全裸でサメに襲われる理由 魚介類にも神の御心を オオカミはなぜ「ワル」なのか ローマを建国したオオカミ少年 怪物を切ったのは誰だ 強敵に、男一匹立ち向かえ 挟まれ、噛まれる少年たち ミツバチで人類は滅ぶのか? ハエで人類は復活できるのか? 偉大なる母の宙返り 生物多様性...
はじめに 全裸でサメに襲われる理由 魚介類にも神の御心を オオカミはなぜ「ワル」なのか ローマを建国したオオカミ少年 怪物を切ったのは誰だ 強敵に、男一匹立ち向かえ 挟まれ、噛まれる少年たち ミツバチで人類は滅ぶのか? ハエで人類は復活できるのか? 偉大なる母の宙返り 生物多様性を絵にしてみたら 罪と、汚れと、愛らしさと 進化と神罰の符合 おわりに
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※このレビューにはネタバレを含みます
絵画もいきものもどちらも楽しめる、面白い一冊。 特に、ペルッツィ「ヘラクレスとルレネーのヒドラと蟹」の章は最高でした。 私は蟹座で、影が薄い星座だなと常々思っていましたが ぺちゃりと踏みつぶされることを恐れず友を助けにいった勇気を思うと… なんともいじらしいではないですか。 大笑いしたけど、見直したよ、蟹座! パオリーニの「蟹に指を挟まれる少年」の章の突然挟まれるカナヘビの交尾の話も、興味深くて笑ってしまった。オスはメスを見つけると下半身にがっつり噛みつくらしい…怖すぎる…。笑
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いきものに関する絵画を写真付きで分かりやすく解説してくれている本でした。見たことない絵画ばかりで見ていてワクワクしていました。
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会話形式なので、語尾にしょっちゅう!が付いてテンション高めな早川さんと冷静な中野さんの差が面白い。 編集者の友人のゲイの方によるそっち方面の解説も必見。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった。「ワトソンと鮫」、赤ずきんちゃんの寓話の教訓、不屈の人のメーリアンのエピソードなどは別の中野先生の著書で読んだことがあったけれど、それでも絵画を通して、その絵画に描かれた生き物と通して語られると、また別の側面から見ることが出来て面白い。しかも生き物の本を書く人の疑問とあって、目の付け所が違うなあ、と思う。 中野先生のエイに対するトラウマの話、面白かった(申し訳ありません)。早川先生の掛け合い込みで面白いのだと思うが、恐怖というものに客観性がなくなるのは「怖い」というキーワードで何度も本を書く人でも同じなのだと思った。 ミツバチで人類は滅ぶのか「ヴィーナスとクピド」クラナッハ と ハエで人類は復活できるのか「聖母子」クリヴェッリ の二つは本当に興味深い。マゴット治療についての話が凄すぎて。 猿に対しての認識の違いも興味深かった。これも以前、中野先生の著書で読んだことがある。 てっきり実在しない「怖い」いきものの話だと思っていたが、取り上げられていた生き物の多くは実在するものだったので、それも驚きだった。
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ゲラゲラ笑いながら読んだ。 ピパピパがマジで無理だけど描いたひと(女性生物学者)はかっこいい。ヘンなサメがかわいかった
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装丁は中野京子の既刊に寄せているようにみえるが中身は早川いくをの醸すゆるい雰囲気で軽く読める。あまり怖くない…強いて言うなら恐い?それぞれの絵画が描かれた時代と現代日本の動物に対するイメージの比較が豊富に述べられている。 紹介されている絵を3歳の息子に見せるとゲラゲラ笑っていた...
装丁は中野京子の既刊に寄せているようにみえるが中身は早川いくをの醸すゆるい雰囲気で軽く読める。あまり怖くない…強いて言うなら恐い?それぞれの絵画が描かれた時代と現代日本の動物に対するイメージの比較が豊富に述べられている。 紹介されている絵を3歳の息子に見せるとゲラゲラ笑っていた。楽しい本です。
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絵画の話となると、やや過激な単語も飛び出してきてちょっとびっくりするな… トカゲに噛まれた少年…、ゲ、ゲイ…… それにしてもペロー童話集の挿絵ギュスターヴ・ドレの「赤ずきんちゃん」はヤバい…
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