夢十夜 の商品レビュー
こんな夢を見た。 10の夢によって構成される、夏目漱石による幻想的な奇譚。 しきみさんの綺麗なイラストが夢の話と世界観が合っていて、物語に惹き込まれました。 とても良かったです。
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イラストが美しいし、夢十夜の雰囲気ともとても合っている。絵本のようになっていて読みやすい。 夢十夜は、とてもカラフルな作品なのだなぁと気づけた。 このシリーズをもっと読みたいと思った。
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美しいイラストです。 絵本ともまたおもむきが違っていてとても読みやすく、そもそも夢十夜の区切りのよいテンポ感とマッチしていると思います。 このシリーズのイラストレーター、個性豊かながらとてもいいです。
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みんな大好き、漱石の「夢十夜」。 まさかしきみ先生の挿絵で10夜全て描かれるとは……。 しきみ先生のイメージする夢を見ている「わたし」があまりにもしきみ世界観過ぎてすごい…。
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絵が綺麗で気になっていたシリーズ。 昔の話というのもあるので、絵があると情景が想像できてよいですね。 お話は第一夜がお気に入りです。とても美しいお話だなと感じました。 不思議で難解ですが、そこがまた解釈が分かれて想像力がかきたてられます。 第九夜も、悲しいお話だけれど好きです。 ...
絵が綺麗で気になっていたシリーズ。 昔の話というのもあるので、絵があると情景が想像できてよいですね。 お話は第一夜がお気に入りです。とても美しいお話だなと感じました。 不思議で難解ですが、そこがまた解釈が分かれて想像力がかきたてられます。 第九夜も、悲しいお話だけれど好きです。 わからないもの、というのは自分の想像によって自由に変えることができる。 というのが面白いなと思います。
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夏目漱石は読んでみたいと思いながらも吾輩はも、坊ちゃんも途中断念。 絵本なら読めると意気込むが意味不明の夢の話。ストーリーがないのは楽しめない。でも、理解しておすすめとかいう人や昔の人らは普通として読んでいたのかと思うと、私も理解し、感想も書ける能力が欲しい。
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「こんな夢を見た」から始まる、夢のお話。よく分からないところがあっても夢だから仕方がないんだと納得が行く。不思議で、幻想的な世界だった。挿絵も場面にピッタリで、素敵でした。
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夏目漱石先生+しきみさんのコラボ!即購入しました。イラストが凄く綺麗。鑑賞用として買っても後悔しないと思う。小説を読んでいても思ったけど、やっぱり夏目漱石先生の文章って凄く言葉遣い良いですよね。全巻集めたいけど、結構な値段するので月に一度のペースで買おうと思っています。シリーズの...
夏目漱石先生+しきみさんのコラボ!即購入しました。イラストが凄く綺麗。鑑賞用として買っても後悔しないと思う。小説を読んでいても思ったけど、やっぱり夏目漱石先生の文章って凄く言葉遣い良いですよね。全巻集めたいけど、結構な値段するので月に一度のペースで買おうと思っています。シリーズの名前が凄く尊い。乙女の本棚、最高。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「こんな夢を見た」から始まる、十の美しい夢の世界。夢だからすべてに理由なんてないし、ちょっと怖い。でもこんな夢の話ならいつまでも聞いていたい。 お話としては一、三、七が好み。 しきみさんのイラストは第一夜の百合が儚い雰囲気で良かった。 ページごとに文字や背景の色の変化があって、飽きずにするすると読める。美しい本だった。
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夢十夜は、最初に“こんな夢を見た”とされ、、多少の理不尽や非合理性は、許してね、ということになる。その絵を描くというのはあまりに許容範囲が広すぎて難しかったでしょうねと思います。 第一夜 死んだ女が百合の花に転生する夢。 愛する女を失った男の夢。 「もう死にます。百年 私の墓の...
夢十夜は、最初に“こんな夢を見た”とされ、、多少の理不尽や非合理性は、許してね、ということになる。その絵を描くというのはあまりに許容範囲が広すぎて難しかったでしょうねと思います。 第一夜 死んだ女が百合の花に転生する夢。 愛する女を失った男の夢。 「もう死にます。百年 私の墓の傍で待っていてくださいね。」 星の破片の墓石、その破片の丸み、苔むす様子などから、長い時を演出する。 女の死から再生の百年は、男にとって幸か不幸か、読む人によるかなあ。 百年経って百合となる。 第二夜 侍が悟りを得ようとする夢。 入室参禅で無を追う。 夏目漱石は鎌倉円覚寺で参禅していて、その経験は、小説「門」となる。本人の投影かな。 時を打つ音に、時さえ意識する侍には悟りはこないと読んだ。 第三夜 自分は6歳の子供を背負い歩く。 盲目の自分の子。 子は、大人びた口調で風景さえも言い当てる。 子は、自分が百年前に殺した盲目の人であった。 背負った子供に追い詰められていく様子。罪を思い出し認めた時に、背中の子供は重くなる。 背負う罪の重さ。 第四夜 酒を飲む一人の爺さん。 家は臍の緒、歳は忘れた、手拭いを蛇にする。 そう言いながら、河原に沈む。 “神さん”あたりに意味があるのか?掴みどころがないですね。生から死。話かける女性を“カミさん”。蛇は、神の使い魔。 第五夜 神代の頃か、戦い敗れ、男は敵に囚われる。 死ぬ前に愛する女と会いたい。 朝、鶏が鳴くまでの猶予。 天探女(あまのじゃく)が鳴き真似をして、合わせない。 女は、かけおち、男はおそらく殺される。 天邪鬼の原型らしい。真意を探るものという意味もあるようだけど。 そして、六夜から、雰囲気が変わる。 第六夜 運慶(鎌倉)が護国寺(江戸)の山門で仁王を刻む。 人々(明治)が集まり、適当なことを言い合う。 運慶は、木から仁王を掘り出している。 それならと、明治の木で掘ってみるが埋まっていない。 鎌倉時代の力強い日本文化への回顧。 第七夜 自分は大きな舟に乗る。 一人なく女(インド)、天文学を知る偉人(西洋)。 ピアノを弾く女。唱う男。 甲板から海へ 飛び込む自分。死ぬ前に命が惜しくなる。 西に進む舟。西洋化への懸念。 第八夜 床屋。鏡に向かう。 次々鏡に映り通り過ぎる西洋化していくものの象徴。 第九夜 世の中は戦いに向かっている。 若い母親は、子を背負い、お百度を踏む。 願い虚しく、夫は死んでいた。 という話を夢の中で母から聞く。 第十夜 一人の男が水菓子屋から女に連れられていく。7日目に戻る。山で絶壁から飛び込めと言われ、死にたくないので、豚の群れに襲われる。 うーむ? やみくもに進む西欧化への危惧をバレない様に、 小説家らしく物語にした感じでしょうか。
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