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夢十夜 の商品レビュー

3.5

32件のお客様レビュー

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2026/04/05

夢十夜。 タイトルの通り、十の夢で展開されるオムニバス形式の物語。 それぞれの夢にはストーリー上の明確な関連性はなく、独立した形となっている。 筋書を忠実に追いかけ起承転結を愉しむ…というより、五感を研ぎ澄ませて、表現に浸るような不思議な読書感だった。 それぞれの物語は、必ず...

夢十夜。 タイトルの通り、十の夢で展開されるオムニバス形式の物語。 それぞれの夢にはストーリー上の明確な関連性はなく、独立した形となっている。 筋書を忠実に追いかけ起承転結を愉しむ…というより、五感を研ぎ澄ませて、表現に浸るような不思議な読書感だった。 それぞれの物語は、必ずしもドラマティックでない。正直難解に感じる比喩や、馴染みのない語彙もみられ、自分の知識不足を痛感する場面もあった。 けれど、澄み切った空気、真珠貝の煌めき、篝火のざわめき――そうした臨場感がとても印象的だった。 夏目漱石といえば、日本を代表する文豪だ。 けれど彼の文章について表現しうる語彙が見当たらなくて、読後、自分でも調べつつ考えてみた。 知的さと人間くささの同居。 はっきり断定しない空気感。 現実と非現実の境界のあいまいさ。 正しい答えや真理を断言する文章ではなく、どこか読者に投げかけるような掴みどころのなさ。 それらこそが、この夢幻の世界の骨格となっているのだと思う。 夢十夜自体はパブリックドメインとなっているが、今回私はしきみ氏の美麗な挿絵が広がる本書を手に取った。 「乙女の本棚」シリーズは、過去にも萩原朔太郎の『猫町』を手に取り、夢中で読んだ思い出がある。他の作品もぜひ触れてみたいと思った。

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2026/03/28
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内容はよく分からないけど、本当に見た夢を書いてるのかなと。 運慶が明治時代に転生しちゃった話が面白くて好き。 他の人の言う事真に受けて自分も彫刻できると思ってる主人公可愛い。

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2025/10/23

2025/10/23  自分はただ待っていると答えた。 すると、黒い眸のなかに鮮に見えた自分の姿が、ぼうっと崩れて来た。静かな水が動いて写るが影を乱したように、流れ出したと思ったら、女の眼がぱちりと閉じた。長い睫の間から涙が頬へ垂れた。――もう死んでいた。

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2025/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

しきみさんのイラストはちょっと不気味で怖くて、でも可愛くて、引き込まれるような世界観が良き。オリジナルも読んだことがあるけれど、夏目漱石はこの『夢十夜』で何を言いたかったのか、やっぱりよく分からない。

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2025/07/15

乙女の本棚シリーズ。 タイトルの通り、こんな夢を見た、で始まる短編集。夢に見せかけた幻想小説?終始、不思議な話が書かれている。 読了後は、何とも言えない気分になる。正に夢を見た後のよう。こんな作品もあるんだな、絵本でなければ触れていなかったかもしれないです。

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2025/07/12

乙女の本棚シリーズ。 こんな夢をみた、という一文から始まる漱石のみた夢の話が10篇て構成されている。 一つ一つの夢の話の繋がりはなく、幻想的だったり、不気味だったり、またはユーモラスなものもある。 第十夜の情景がシュール、ユーモラスで面白く感じた。

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2025/07/10

学生時代に習った夢十夜を改めて読んでみた。 夢だからいまいち理解が及ばないところもあるが、だからこそなのかとても幻想的な雰囲気が全体的に漂っている。 解説を調べてあぁなるほどそういうことだったのかと合点が行く。 乙女の本棚シリーズは画集としてもオススメされているので眺めてるだけで...

学生時代に習った夢十夜を改めて読んでみた。 夢だからいまいち理解が及ばないところもあるが、だからこそなのかとても幻想的な雰囲気が全体的に漂っている。 解説を調べてあぁなるほどそういうことだったのかと合点が行く。 乙女の本棚シリーズは画集としてもオススメされているので眺めてるだけでも楽しめる✨

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2025/05/06

これは読む人の年代で評価は大きく分かれそう。絵が若い人向け。 漱石の「夢十夜」を初めて読む人にはいいのか。いや、よくないようにも思えるな。もっと美しかったり、不気味だったり、ユーモラスだったりするもんな。

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2024/11/14

こんな夢を見た。 10の夢によって構成される、夏目漱石による幻想的な奇譚。 しきみさんの綺麗なイラストが夢の話と世界観が合っていて、物語に惹き込まれました。 とても良かったです。

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2025/10/08

人の夢の話って本当につまらない。その人の中の知識の共有のないまま、ランダムで不条理で支離滅裂だからだろう。 でも夏目漱石のこの作品は名作としてずっと残っている。 まず、第一夜の死の床にある女との会話がロマンチックだ。「百年待っていてください」という頼みも、真珠貝で掘り起こすところ...

人の夢の話って本当につまらない。その人の中の知識の共有のないまま、ランダムで不条理で支離滅裂だからだろう。 でも夏目漱石のこの作品は名作としてずっと残っている。 まず、第一夜の死の床にある女との会話がロマンチックだ。「百年待っていてください」という頼みも、真珠貝で掘り起こすところも。彼女の姿ではないけど、百合の花で再会とするところは、ブッダの生まれ変わりの話みたいだといつも思う。 第三夜の目が見えない子供を負ぶう話も、ちょっとホラー仕立てで面白い。 第十夜は、水菓子やの水蜜桃、林檎、枇杷と色鮮やかな果物を描写する漢字の単語が美しい。 イラストが美しいし、夢十夜の雰囲気ともとても合っている。特に金魚のオマージュの女の子が良かった。 絵本のようになっていて読みやすい。 夢十夜は、とてもカラフルな作品なのだなぁと気づけた。 このシリーズをもっと読みたいと思った。

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