悲願花 の商品レビュー
両親、妹、弟と共に一家心中 「生き残った子」 幸子 我が子と心中を図りながら 「生き残ってしまったシングルマザー」 雪絵 全くの他人である二人が偶然出会った意味とは? 悪徳金融、借金取り立て、イクメン気取りの夫 ネットによる同情という正義を振り翳した残虐性 被害者という...
両親、妹、弟と共に一家心中 「生き残った子」 幸子 我が子と心中を図りながら 「生き残ってしまったシングルマザー」 雪絵 全くの他人である二人が偶然出会った意味とは? 悪徳金融、借金取り立て、イクメン気取りの夫 ネットによる同情という正義を振り翳した残虐性 被害者という名の慢心 復讐と赦し、加害者と被害者 読み進めるにつれ、テーマが浮き上がってくる 小説とはいえ、とても考えさせられた *・゜゚・*:.。..。.:*・ .。.:*・゜゚・* ロールレタリングという心理療法がある事を知り興味を持った
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一家心中で生き残った幸子 17年ぶりの親の墓参りで出会った雪絵は心中の加害者 雪絵と関わっていくうちに出会った雪絵の娘で同じ生き残りの美香 そして幸子が知った本当の親が心中を選んだ真実 自分が信じて思っていたことは間違いだった 誰でも被害者加害者になる 被害者は傷つけ...
一家心中で生き残った幸子 17年ぶりの親の墓参りで出会った雪絵は心中の加害者 雪絵と関わっていくうちに出会った雪絵の娘で同じ生き残りの美香 そして幸子が知った本当の親が心中を選んだ真実 自分が信じて思っていたことは間違いだった 誰でも被害者加害者になる 被害者は傷つけられたと思い何をしても良いと思いそして周りはそんな被害者の味方につく でもそんな被害者でも加害者になるときはある
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心中の生き残りの心境を描いた作品だった。なんというか湊かなえ作品を読んだときのような感じになった。最後はちょっと、こんなふうになるかなぁと思ったが、心情が良く描かれていて一気読みできた。
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両親が起こした火事で生き残った幸子。子供を道連れに無理心中を図り生き残った雪絵。対極にある二人のそれぞれの立場ゆえの苦しみ。幸子が「生き残り」であるということに非常にこだわり過ぎて、少し突き放した見方になってしまった。最後は前に一歩踏み出す未来があって良かった。
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一家心中で『生き残った子ども』の幸子は、我が子と心中を図りながら『生き残った母親』雪絵と出会う。 過去に囚われ雪絵に自分の母親を重ねる幸子は、彼女の全てを知る事にのめり込んで行く。求めているのは赦しなのか復讐なのか。癒える事の無い心の傷を抱える女性たちの悲願はどうすれば叶うのだろうか。 幸子が最後に知る真実は残酷でもあり綺麗事かもしれないが、その名が託した幸せを願いたいと思った。
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彼岸花は大好きな花である それが、「死の花」とか言われてしまうのには納得がいかない 被害者の苦悩と、加害者の苦悩。 幸子は助かってしまった辛さの共有が誰ともできず、雪絵と美香に近づくとことで自分が救われるのではないかと関わっていく 被害者から加害者の立場に立たされた郷田がそ...
彼岸花は大好きな花である それが、「死の花」とか言われてしまうのには納得がいかない 被害者の苦悩と、加害者の苦悩。 幸子は助かってしまった辛さの共有が誰ともできず、雪絵と美香に近づくとことで自分が救われるのではないかと関わっていく 被害者から加害者の立場に立たされた郷田がその立場の苦しさを吐露するのがささる 被害者も幸せになっていい
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最後、意外な展開だった。 真実を知るのも勇気がいる。 加害者と被害者は紙一重。被害者だからと言って報復が許されるわけではない。 過去に縛られず、幸せになってほしい。
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両親の起こした火事でひとり生き残った幸子。 子供たちを乗せた車で海に飛び込み、生き残ってしまったシングルマザーの雪絵。 その二人が運命的に出逢った事に寄って物語は展開して行く。 終始陰鬱な空気感に溢れている。 借金苦、一家心中、育児ノイローゼ、家族の断絶、SNSを利用しての...
両親の起こした火事でひとり生き残った幸子。 子供たちを乗せた車で海に飛び込み、生き残ってしまったシングルマザーの雪絵。 その二人が運命的に出逢った事に寄って物語は展開して行く。 終始陰鬱な空気感に溢れている。 借金苦、一家心中、育児ノイローゼ、家族の断絶、SNSを利用しての復讐 幸子の壮絶な人生に同情はするし、どこにも持って行き場のない恨みを復讐と言う形で表現する事で、自身の内に潜む澱を発散させたい気持ちも解らなくもない。 しかしそれを実現させても満足感は得られない。 全ての真実が明らかになった時、後悔はより深くなる。
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悲願花、別名は葬式花、墓花、死人花、地獄花、幽霊花、火事花、蛇花、剃刀花。主人公のヒロインは、町工場に勤めるアラサーの幸子。彼女が小5のときに一家心中で両親と妹と弟を亡くす。理由は両親のサラ金苦。幸子は心の傷を抱えたまま大人になり、あるとき偶然、育児疲れの果てにわが子たちを道連れに死なせた女性・雪絵と出会う。その際長女は生き残る。サバイバー・ギルトに苦しむ幸子と雪絵。幸子はサラ金業者への復讐を悲願として考えるが、被害者と加害者が見方によっては変化する。救いと赦し、このテーマが主人公とともに浮き上がった。④
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夢で見たおとぎ話のような世界が目の前に広がっていた。遊園地のパレードを見て、きらびやかな大人のレストランで食事をし、ホテルのベッドではしゃぎ夜更かしをした。帰宅後妹達は何の疑いもなく、母が差しだした疲れがとれる薬を飲んだ。 ずっと感じていた違和感。幸子だけは薬をそっと手の中に隠し...
夢で見たおとぎ話のような世界が目の前に広がっていた。遊園地のパレードを見て、きらびやかな大人のレストランで食事をし、ホテルのベッドではしゃぎ夜更かしをした。帰宅後妹達は何の疑いもなく、母が差しだした疲れがとれる薬を飲んだ。 ずっと感じていた違和感。幸子だけは薬をそっと手の中に隠した。その夜、両親は部屋に灯油を巻き火をつけた。 それから17年、一人生き残った幸子は自分が幸せになることが怖かった。 墓参りに行った先で出会った、雪絵は離婚後に子供達を連れて無理心中をはかり、子供を殺した罪で服役していた女性だった。 幸子は雪絵に自分の母親の姿を重ね、生き残った雪絵の長女の美香には自分の姿を重ねた。 雪絵から過去を打ち明けられ、感情のまま攻めた結果、雪絵は首吊り自殺をはかる。 幸子が駆けつけた時に、目の前にもがき苦しむ雪絵の姿があった。 母親の姿と重なる雪絵に、動けなく幸子。このままでは死ぬとわかっていた。 寸前で紐が切れて、未遂に終わる。 雪絵の入院中に、長女の美香と知り合った幸子は美香の本当の気持ちを知り二人を合わせることにする。 終始、苦しい内容だった。被害者の立場だったのに、相手を恨みいつの間にか加害者になって行く。 自分が幸せになることを自分で許せた美香と幸子。 郷田の過去もわかり、根っからの悪人じゃなくてほっとした。
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