坂の途中の家 の商品レビュー
目に見えない暴力もある。 受けた人にしかわからない暴力もある。 受けた人にもわからない暴力もある。 加害者にその気がなくても被害者は生まれてしまうということに、みんなが気付かないと!と思わされる話でした。 いつも思うけれど、本の素晴らしいところはこういった気づきを得られるところ...
目に見えない暴力もある。 受けた人にしかわからない暴力もある。 受けた人にもわからない暴力もある。 加害者にその気がなくても被害者は生まれてしまうということに、みんなが気付かないと!と思わされる話でした。 いつも思うけれど、本の素晴らしいところはこういった気づきを得られるところなんだけど、逆に言うと読まない人には届かない。だからこそ読んだ人が何かしらアクションをおこなさいと何も変わらないよなぁと思う。
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角田光代著『坂の途中の家』#読了 2歳の娘の母・里沙子は補充裁判員に選ばれた。子育てに悩み8か月の娘を浴槽で死亡させた母親の事件 慣れぬ裁判立会に緊張、娘を預けた義父母に気を遣い、愚図る娘を連れての夫の実家往復に疲弊、不理解の夫に何も言えない里沙子。自分の姿が被告人の立場と重...
角田光代著『坂の途中の家』#読了 2歳の娘の母・里沙子は補充裁判員に選ばれた。子育てに悩み8か月の娘を浴槽で死亡させた母親の事件 慣れぬ裁判立会に緊張、娘を預けた義父母に気を遣い、愚図る娘を連れての夫の実家往復に疲弊、不理解の夫に何も言えない里沙子。自分の姿が被告人の立場と重なる
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被告人の母親に自分を重ねる主人公 その主人公に自分を重ねてしまう読者がどれだけ多いだろう 母親でもないけど、ものすごく気持ちがわかってしまって本当に苦しかった けど読めて本当によかった
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平凡な主婦・理沙子が我が子を虐待死させてしまった母親の裁判の補充裁判員に選ばれてしまう。 被告人と境遇が似ている理沙子は、だんだんと被告人と自分を重ね、今までの何気ない日々を重ね合わせていく。 現実・想像・妄想…その中で苦しむ理沙子。 私はこれを読んで、理沙子と重ね合わせてしま...
平凡な主婦・理沙子が我が子を虐待死させてしまった母親の裁判の補充裁判員に選ばれてしまう。 被告人と境遇が似ている理沙子は、だんだんと被告人と自分を重ね、今までの何気ない日々を重ね合わせていく。 現実・想像・妄想…その中で苦しむ理沙子。 私はこれを読んで、理沙子と重ね合わせてしまいました。 心理が描かれたサスペンス、考えさせられました。
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子どもを殺した母親の事件の補助裁判員になった里沙子。 自身も3歳の娘を育てる母親。 子どもを殺してしまった水穂の証言を聞くうちに、自分の境遇と重ねてしまう。 わかる〜子育て中の孤独な感じ。 初めての子育ては、ピリピリしてしまう。 周りが気になって、ちょっとした言葉にも気にしてし...
子どもを殺した母親の事件の補助裁判員になった里沙子。 自身も3歳の娘を育てる母親。 子どもを殺してしまった水穂の証言を聞くうちに、自分の境遇と重ねてしまう。 わかる〜子育て中の孤独な感じ。 初めての子育ては、ピリピリしてしまう。 周りが気になって、ちょっとした言葉にも気にしてしまったりして… 理解してくれない旦那、認めてくれない旦那、感情のままに振る舞える旦那… 旦那からしてみたら大したことないことも、 ワンオペ育児してる母親にはキツいこともあるって理解してほしい。 孤独な子育てしてるママたち多いと思う。 ママ友ができたり、理解してくれる友だちでもいたら少し楽になるんだけどね。 子育て中のママたちがんばれ! 子育て落ち着いたら、きっと楽しくなるから
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とにかく重かった。。 自分も子育てを経験してるから、分かる分かると思う部分もあったけど、え?考えすぎでしょ?と思う部分も多く、小説だから誇張されてるのか、自分の環境が運が良かっただけなのか、いろいろ考えさせられた。 読んでいる間もモヤモヤザワザワ、読後感も悪い。 子育て中の人も子...
とにかく重かった。。 自分も子育てを経験してるから、分かる分かると思う部分もあったけど、え?考えすぎでしょ?と思う部分も多く、小説だから誇張されてるのか、自分の環境が運が良かっただけなのか、いろいろ考えさせられた。 読んでいる間もモヤモヤザワザワ、読後感も悪い。 子育て中の人も子育てが一段落した人も心が元気な時に読むことをおすすめする。 私は心が弱ってる時だったのでかなりしんどかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
終始何か心の中にべっとりとした粘つきを感じながら物語が進んでいった。終盤心が一気に軽くなった、とまではいかなくても今までの平頂一旦だったストーリーが まるで紐解けるように主人公の中に答えが出る時、また私の中にも同じようにごく自然にすっと何かわだかまりが溶ける音がした。 理沙子が水穂を見るように、水穂の中に自分を見るように、理沙子の中にもまた自分自身の生活を見た気がした。 男女の関係にある者が、あるひとつの悪意をもって接する時、何か会話に必要以上の突っ掛かりや棘を感じる時、対等のはずなのに、何か違和感のある上下関係ができているなと感じる時。あるある。そして その問いと答え。 ああそうか、そうなのだとごく自然に胸に落ちた。 自分の腕中から出さないでいさせる為の一種の愛し方。 愛だといってしまえばまだ言い方は良いのかもしれない。 主が実は無能だと気付かせないように、男性以上(この小説の中では)の知識を持たないように、力を誇示して、蔑んで。女性は、男性が男性としてのプライドを保つ為の一種の道具のようだと思う。 まだまだ残る世の風潮とその違和感を上手く話にして小説にしたなぁと思う。さすがです。
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どんどん先に進むにつれていやーな気分になっていく。自分も追い詰められているような、主人公が瑞穂に自分を重ねてしまったように、読者は主人公に自分を重ねてしまう。 後書きにモラルハラスメントと書かれていた。ハラスメントは加害者に悪意があったなかったは関係ない、被害者が被害にあったと感...
どんどん先に進むにつれていやーな気分になっていく。自分も追い詰められているような、主人公が瑞穂に自分を重ねてしまったように、読者は主人公に自分を重ねてしまう。 後書きにモラルハラスメントと書かれていた。ハラスメントは加害者に悪意があったなかったは関係ない、被害者が被害にあったと感じたら加害は生じたことになる。だが、現実では被害者が被害を口にできない場面は多く、口にしても相手にされないいことも多い。 これから生きていく中で小さくても大きくても被害の声が聞こえた時は、真剣にその声に向き合い被害者を守ってあげられる人になりたいと思う。
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なんて言ったらいいかわからないけどなんとなくモヤモヤする、そういう言葉にならない思いをよくここまで的確な文章で表現できるなと感心した。 同じ言葉でも立場や受け取り方で全く違う意味になるのだなと改めて思う。 悪意のない無意識の攻撃というのは確かにあるし子供がいる人なら大なり小なり...
なんて言ったらいいかわからないけどなんとなくモヤモヤする、そういう言葉にならない思いをよくここまで的確な文章で表現できるなと感心した。 同じ言葉でも立場や受け取り方で全く違う意味になるのだなと改めて思う。 悪意のない無意識の攻撃というのは確かにあるし子供がいる人なら大なり小なり経験したことがあるのでは。 裁判のくだりは重複する部分もあったり物語のほとんどが里沙子が悶々と考えてる場面だったりで内容の割に長く感じた。
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重いテーマであり、考えさせられる内容だった。心理描写が丁寧でとても感情移入できたし、その気持ちを理解できた。家庭も持つ人にはこの本を読んで理解して欲しいと思う。
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