去就 の商品レビュー
隠蔽捜査6 今作は ストーカー絡みの殺人と誘拐と思われる事件 大森署管内でストーカー被害の相談に来たことがある女性が所在不明となる 続いて彼女の恋人と思われる男性が殺される どうも ストーカーと思われる男に誘拐されたらしい なんとなく事件が不明瞭な感じで進むなあと 思っていたら ...
隠蔽捜査6 今作は ストーカー絡みの殺人と誘拐と思われる事件 大森署管内でストーカー被害の相談に来たことがある女性が所在不明となる 続いて彼女の恋人と思われる男性が殺される どうも ストーカーと思われる男に誘拐されたらしい なんとなく事件が不明瞭な感じで進むなあと 思っていたら さすが竜崎署長は 信頼する戸高刑事の感を信じて真相を見抜く 今回はノンキャリア弓削方面部長が絡みつく しっかり覚えました弓削さん 毎回家庭内トラブルを同時進行させるのが 副菜みたいで美味しいです
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大森署内でストーカー殺人事件が起きた.容疑者はストーカーで女性を連れて逃走している。しかも猟銃を所持しており、署長竜崎伸也は、伊丹刑事部長を本部長のもと副本部長として部下に的確な指示を出していく。今回も竜崎署長の忖度のない、人に礼儀は尽くすが媚びない姿勢に痺れます。出世や立場を考...
大森署内でストーカー殺人事件が起きた.容疑者はストーカーで女性を連れて逃走している。しかも猟銃を所持しており、署長竜崎伸也は、伊丹刑事部長を本部長のもと副本部長として部下に的確な指示を出していく。今回も竜崎署長の忖度のない、人に礼儀は尽くすが媚びない姿勢に痺れます。出世や立場を考えてないわけではなく、上から言われたことには従うが、形式でなく本質を見て考えて行動指示する。こういう人が今の政治家でいてくれたらと思ってしまいます。自分の矜持を持っていて男から見ても理想の上司です。 2024年10月6日読了
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期待通りわくわくさせてくれた。 今作のテーマはストーカー。 殺人事件が絡んだストーカー誘拐事件が勃発。 すると、大森署に伊丹が顔を出す。 ストーカー誘拐事件を扱う管理官がかけつける。 殺人事件を扱う管理官もやってくる。 加えて、機動隊を指揮する本部長も。 それぞれの縄張り争いを...
期待通りわくわくさせてくれた。 今作のテーマはストーカー。 殺人事件が絡んだストーカー誘拐事件が勃発。 すると、大森署に伊丹が顔を出す。 ストーカー誘拐事件を扱う管理官がかけつける。 殺人事件を扱う管理官もやってくる。 加えて、機動隊を指揮する本部長も。 それぞれの縄張り争いを収めるのも竜崎の仕事。 苦労が絶えませんね、竜崎さん。 でも、頼もしい新人も登場。 20代後半の女性刑事・根岸。 竜崎は根岸を戸高と組ませる。 そして、彼女が事件を前に進ませる。 頑張れ、新人女性刑事! 今回も戸高はいい仕事をする。 竜崎がピンチに陥る。 そんな時、戸高がこう言う。 「署長がいなくなると、つまらなくなるな…」 『隠蔽捜査』で初登場した時とは別人のよう。 人間関係の変化も面白い。 一方、今回の家庭問題は娘の美紀。 付き合っている相手がしつこいと愚痴。 すると、竜崎がアドバイス。 「ストーカー行為から守られる権利は誰にでもある」 ん? 被害届を出せって、ジョーク? 竜崎は、娘の問題をびっくりするような方策で解決。 「あんな機転がきくとは思わなかったわ。上出来よ」 妻の冴子さんの持ち上げ方、素敵です。 さて、大森署の事件は思わぬ方向へと向かう。 迅速な対応を迫られる竜崎。 一番正しいと思ったことを迷わず遂行。 相変わらず、忖度無し。 でも、竜崎の采配をよく思わない人物がいて、問題が…。 「私は間違ったことをしたとは思っていません。 ですから、反省の必要などないと考えています」 周囲があたふた心配する。 「他人がどう判断するかを心配しても仕方がない」 竜崎は平然と涼しい顔。 見習いたいなぁ。 私も強くなりたい。 読後感、最高でした。
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ストーカーに関する重大事件に署長の竜崎伸也さんが的確な指示を出し正義を貫く様が見事に格好よく素敵でした。 題名や裏面のあらすじから想像していましたが、終盤にある重大な展開が起きたりハラハラしましたね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ストーカーの相談があった女性が姿を消した。そこには男性の遺体と居なくなった男性が一人。 誘拐略取事件が発生し、捜査本部が立ち上がり伊丹部長と共に事件を解決していくことに。 色々な登場人物が登場しているが、現実を反映させているからか、警察幹部に腐っている人が多すぎる。弓削方面本部長も酷いやつだったが、野真崎管理官の態度の変容。これが、心入れ替えた本心ならいいが、裏がありそうに見えてしまう。
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自分も何事においても合理的に進めていきたい、とは思っているけど、相手に応じて忖度してしまうことは避けられない。。けど、竜崎はどんな相手に対しても忖度無く何事も合理的に進める姿勢を平然と貫く。こういう人ってなんか鼻につく奴だなと嫌われることが多いんだろうけど、大森署に異動して5作目...
自分も何事においても合理的に進めていきたい、とは思っているけど、相手に応じて忖度してしまうことは避けられない。。けど、竜崎はどんな相手に対しても忖度無く何事も合理的に進める姿勢を平然と貫く。こういう人ってなんか鼻につく奴だなと嫌われることが多いんだろうけど、大森署に異動して5作目ですかね、周囲の人間がその人望で彼を認めていく過程が本当にたまらない。 ここまで読んできた作品の中で最高の竜崎だったかもしれません。 事件より事件後の後始末(今作で言えば監察)の方が面白い小説ってやっぱりすごいなあ。 巻末で異動が仄めかされてたので、そろそろ舞台が大森署から変わるのかな。。?なんにせよ次作が楽しみです!
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面子が何より大事、という人がいるのは理解してる。 それで世の中が上手く回るのなら、 「さすが」「知らなかった」「すごい」を連発するくらい大した手間ではないけれど。 面子潰されたからって告げ口したり変な根回ししたり意趣返ししようとするのは頂けない。 「小者には腹も立たない」 きゃ...
面子が何より大事、という人がいるのは理解してる。 それで世の中が上手く回るのなら、 「さすが」「知らなかった」「すごい」を連発するくらい大した手間ではないけれど。 面子潰されたからって告げ口したり変な根回ししたり意趣返ししようとするのは頂けない。 「小者には腹も立たない」 きゃーっ竜崎さん「センスいい」 「そうなんだ」で締めたかったけど、文才なくて上手くいかなかった。ちょい悔しい。
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今回は、上司であるが職位が下の弓削方面本部長とのトラブル。嫉妬、妬み、プライドからの周囲から見れば醜い争い。ぶれない竜崎署長からは大したことが無いかも知れないが、弓削本部長からは大ごと。最後はいつものように圧勝に終わるが、後味は良く無い。 家庭のトラブルは娘の恋愛。恋愛ごとは唐変...
今回は、上司であるが職位が下の弓削方面本部長とのトラブル。嫉妬、妬み、プライドからの周囲から見れば醜い争い。ぶれない竜崎署長からは大したことが無いかも知れないが、弓削本部長からは大ごと。最後はいつものように圧勝に終わるが、後味は良く無い。 家庭のトラブルは娘の恋愛。恋愛ごとは唐変木な竜崎署長でも素早く解決できたよう。 これで手持ちの隠蔽捜査シリーズは終了。寂しくなってしまう。
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「竜崎伸也、再び降格の危機に」 ストーカーと殺人をめぐる不可解な謎に挑む、大森署署長・竜崎。 そして、彼を陥れようとする警察幹部が現れて━━ 警察小説のまさに王道、第六弾! 「君が経験から得たノウハウは、署全体、あるいは、警察組織全体で共有されなければならない。でないと、君は警...
「竜崎伸也、再び降格の危機に」 ストーカーと殺人をめぐる不可解な謎に挑む、大森署署長・竜崎。 そして、彼を陥れようとする警察幹部が現れて━━ 警察小説のまさに王道、第六弾! 「君が経験から得たノウハウは、署全体、あるいは、警察組織全体で共有されなければならない。でないと、君は警察官としての職務を果たしたことにはならないんだ」(本文より) 大森署管内で女性が姿を消した。その後、交際相手とみられる男が殺害される。容疑者はストーカーで猟銃所持の可能性が高く、対象女性を連れて逃走しているという。指揮を執る署長・竜崎伸也は的確な指示を出し、謎を解明してゆく。だが、ノンキャリアの弓削方面本部長が何かと横槍を入れてくる。やがて竜崎のある命令が警視庁内で問われる事態に。捜査と組織を描き切る、警察小説の最高峰。解説・川上弘美
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2018年(発出2016年) 428ページ 今回も安定の面白さです。もはやおなじみのパターンではありますが、読み始めると一気に読めてしまうんですね。 今作はストーカーをテーマに事件が繰り広げられます。 警察庁による指示のもと、ストーカー対策チームを編成した矢先に、管内でストー...
2018年(発出2016年) 428ページ 今回も安定の面白さです。もはやおなじみのパターンではありますが、読み始めると一気に読めてしまうんですね。 今作はストーカーをテーマに事件が繰り広げられます。 警察庁による指示のもと、ストーカー対策チームを編成した矢先に、管内でストーカーによる殺人、誘拐事件が発生。犯人は猟銃を所持している可能性がある。しかし、犯人の足取りを追っているといろいろ不可解な点が…… 家庭では、美紀が婚約者の忠典がしつこいという。頻繁な電話やメール、待ち伏せなど。それに対して竜崎は、ストーカー規制法の対象になると言うが、果たして⁉︎ 事件では弓削方面本部長が主導権を握ろうと、竜崎と真っ向から対立する場面があります。そして、弓削が竜崎のとった行動に対して特別監察を要請するのです。結末は想像がつきますが、そこに至るまでの過程がまた面白いですね。勧善懲悪ではありませんが、竜崎の自分はなんら間違ったことはしていないという信念と、周囲からの援護がスカッとしました。 竜崎が大森署長として活躍するのも残り1冊。寂しいです。
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