会社を綴る人 の商品レビュー
簡単に読める本。 描写が浅くて、もう少し丁寧に書けばいいのにな、と思いました。 登場人物のキャラクターは、よく伝わりました。 開発部なのに、来客接茶とか、ファックスの送信先登録とか、やらされちゃう榮倉さん、、、
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自分も一会社員として心にくるものがあった。 だめだめな紙屋くんが最上製粉に入社して綴っていく姿、良かったよ! 書くこと苦手な私からしたら羨ましい限りだよ笑 「心と体に栄養を」 お腹いっぱい食べて笑って泣いて働こう!
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絶望的に仕事ができない主人公が、ただひとつの「文章を書く」という取り柄を使って会社のために奮闘するお仕事小説。 メールや社内回覧などの文書を読んでもらうために、紙屋は三時間かけて文章を作ります。 私も読んでもらうためになるべく文章をシンプルにしたり、箇条書きにしたり、そういった...
絶望的に仕事ができない主人公が、ただひとつの「文章を書く」という取り柄を使って会社のために奮闘するお仕事小説。 メールや社内回覧などの文書を読んでもらうために、紙屋は三時間かけて文章を作ります。 私も読んでもらうためになるべく文章をシンプルにしたり、箇条書きにしたり、そういったテクニックを使って工夫しているつもりでしたが、読み手の感情に訴えかける文章を心がけたことはありませんでした。ちょっと淡白すぎる文章になってたかもな、なんて反省しました。 閲覧数を稼ぐためのブログを匿名で書く榮倉さんと、魂のこもった文章を全力で書く紙屋君のコントラスト。紙屋が読むとわかっているのにブログで紙屋を非難する榮倉さん。。。ムカつくけど紙屋がポンコツキャラだからなのか、たぶんみんな根っこはいい人だとわかるからなのか、そこまで感情移入できず。後半はふわふわした感じで読了。
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ちょっと極端かなあ〜〜 面白いお話ではあるけど 無理がある・・・ ただ、こう言う人や こう言うところがあってもいい
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フィクション満載のコメディとして楽しめた!古き良き昭和な職場、適当でパワハラだけど優しいおじさんたち。そして全く仕事ができない主人公が面白い。現実だと至極迷惑だけど…。
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不器用でようやく就職できたっていうような主人公が、勤務先の製粉会社で文章を武器に自分の居場所を何となくつくり、さらにはギスギスした会社という社会に小さな風穴を空けるような話。 朱野帰子さんの作品は初めて読んだけど、現実世界を舞台にしていながらちょっと不思議な、浮世離れしたテイスト...
不器用でようやく就職できたっていうような主人公が、勤務先の製粉会社で文章を武器に自分の居場所を何となくつくり、さらにはギスギスした会社という社会に小さな風穴を空けるような話。 朱野帰子さんの作品は初めて読んだけど、現実世界を舞台にしていながらちょっと不思議な、浮世離れしたテイスト。原田ひ香さんと似ているかな。 ところで、こういう不器用で融通利かない男性がちょっとすごいことを成し遂げるお話ってわりとある気がするんだけど、女性の同一バージョンってあんまりない気がするよね。ちょっとジェンダー格差を感じるね。男は変わり者でも頑固一徹を通せちゃうのに、女性にはものわかりのよさが求められてしまっているんじゃないのっていうような。
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いわゆるお仕事系の物語とは切り口が全然違っていて、とても斬新でした。面白くてずんずん読めます。不器用すぎる紙屋、がんばれ!読み終えてから、会社を綴るってそういう意味ねと納得。 社内ではギスギスしてても一皮むけば、実はみんな意外といい奴なんだよね。きっと。
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不器用すぎる主人公は自分とは重ならなかったが、どちらかというと社会で生きづらいと感じている人の気持ちを代弁しているように感じた。不器用だけど、言葉で思いを伝えることには長けている。そこに大変な情熱を持てることは、すごいことで、だんだんと同僚たちを変えていく。作り込みが素晴らしく、...
不器用すぎる主人公は自分とは重ならなかったが、どちらかというと社会で生きづらいと感じている人の気持ちを代弁しているように感じた。不器用だけど、言葉で思いを伝えることには長けている。そこに大変な情熱を持てることは、すごいことで、だんだんと同僚たちを変えていく。作り込みが素晴らしく、紙屋さんも榮倉さんも本文中では仮名だが、最後の社史部分では本名記載となっている点は特に感動した。社史を読んでみたいと思った矢先に本当に付いているのだから、すごい…気持ちよくわかってるな… p.24 戦地から戻った創業者の満輝が目にしたのは、飢餓に苦しみ、敗戦のショックから立ち直れずにいる日本人だった。未曾有の食料難で一千万人が餓死するだろうと言われていた。当時、「おいしいものは、心と体と両方に力を与えるものだ」と、満輝は家族の反対を押し切り、私財を投じて、近畿地方の沿岸に製粉工場を建造したのだ。 p.46 「東京本社各位 予防接種は任意です。強制はできません。しかし、私たちは最上製粉です。時代が変遷しても、お客様の命をつなぐものを作るのが生業であることに変わりはありません。出勤前のパン、1人で買う天ぷら弁当、仕事終わりの唐揚げとビール。どんな時でもおいしいと思ってもらえる小麦粉を作るためには、まず私たちが健康であるべきだと総務部が考えます。補助金支給の期限は4月30日までです。どうかお願いします。以上。総務部紙屋」 p.68 私は榮倉さんに紙を返した。会社は生身の人間のいるところだ。そして言葉は相手が思っている以上に読み手の心に響くものだ。査定に影響が出るとか、地獄に落ちるとか、脅しようなことを自分の言葉として書きたくなかった。そういう言葉なら、私はこれまでの職場で散々浴びてきたけれど、それで仕事ができるようになった事は1度もなかった。 p.82 本を読まない人がたくさんいる。でも、人が文字を読まなくなったわけではない。自分が大事にしているものについて書いてある文書ならば、皆、真剣に読むのだ。 p.208 「これからいろいろなことが変わっていくでしょう。しかし、変わらないものもあります。人は食べなければ生きていけません。お腹がいっぱいでなければ、笑うことも泣くことも仕事をすることもできない。皆さんの仕事を、最上製粉を、これからも私は誇りに思います」
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言葉とか、文字、文章の持つ力って大きいと思う そうじゃなかったら、本なんて成り立たないと思うし… 主人公の紙屋さん 不器用だけど、いや不器用過ぎてどうしようもないけれど真面目で優しくて、そんな紙屋さんだからこそ伝えられることがある 社内報のコラム、とてもいい話です 文字で、文...
言葉とか、文字、文章の持つ力って大きいと思う そうじゃなかったら、本なんて成り立たないと思うし… 主人公の紙屋さん 不器用だけど、いや不器用過ぎてどうしようもないけれど真面目で優しくて、そんな紙屋さんだからこそ伝えられることがある 社内報のコラム、とてもいい話です 文字で、文章で人の心を動かす 読書家の皆さんも、そうではなくても、一度は経験があることでしょう
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文章を書くことしか出来ない紙屋さんが入社した会社で書くことで進んでいくお話。 自分の居場所や会社、仕事、人間関係。 紙屋くんライターとかになれば良いのに。
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