雨上がり月霞む夜 の商品レビュー
私が最初に自分の好みの話なんじゃないかと期待値を上げすぎてしまっていたため、思っていたより重くて、すっきりしない感じがしました。でも、ストーリーが悪いんじゃなくて、私が変に先入観を持って読んだのが悪い……。 もうちょっと純粋に「このお話」を読めればよかったなって思ってます……。 ...
私が最初に自分の好みの話なんじゃないかと期待値を上げすぎてしまっていたため、思っていたより重くて、すっきりしない感じがしました。でも、ストーリーが悪いんじゃなくて、私が変に先入観を持って読んだのが悪い……。 もうちょっと純粋に「このお話」を読めればよかったなって思ってます……。 物語後半、正体に迫っていく場面は、 スピード感も緊迫感もあって、さすが……!と。
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【収録作品】紅蓮白峯/菊女の約/浅時が宿/夢応の金鯉/修羅の時/磯良の来訪/邪性の隠/紺頭巾/幸福論 『雨月物語』を題材とした、幻想的な連作。
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初出 2016〜18年「小説BOC」 火事で商売がだめになって医者への転身を目指すアラフォーの嶋屋仙次郎(上田秋成)が、幼なじみの友”雨月”と鳥獣戯画にも描かれたという兎の大妖とともに不思議な経験をして「雨月物語」を書き上げる物語。 自分の子供が実は父の種で生まれたのではない...
初出 2016〜18年「小説BOC」 火事で商売がだめになって医者への転身を目指すアラフォーの嶋屋仙次郎(上田秋成)が、幼なじみの友”雨月”と鳥獣戯画にも描かれたという兎の大妖とともに不思議な経験をして「雨月物語」を書き上げる物語。 自分の子供が実は父の種で生まれたのではないかと苦悩する亡霊。 学問に専心するため妻に売春をさせ、自殺や流産で妻が死んでもまた繰り返す男。 旅だった夫を20年待ち、正気を失い年を取らなくなった女。 三井寺の僧が描いた鯉の絵が評判になり、僧を殺して手に入れた代官。 藩主の後継争いに巻き込まれて出奔した父と、殺そうと追ってきた息子。 妻を捨てて遊女と欠け落ちし、妻の亡霊に怯える夫。 愛した男との話を秋成に語る蛇の化身の女。 寵愛した小坊主の死肉を喰らって鬼となった僧。 最終話は雨月の意外な正体が明らかとなる。 雨月は5歳で死んでいて自分以外には見えていなかったと秋成は驚愕するが、雨月はそうではなく、秋成が商家の跡継ぎとなる時に捨てたものだという。雨月と一体となることで、秋成は”文学”を書くことができた。
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