イスラエルがすごい の商品レビュー
『高い技術力を有している中東のシリコンバレー。日本ではあまり知られていないイスラエル』 ・ユダヤ人の思考、教育が高い技術を生む ・精鋭軍部隊の出身者が起業してイノベーションを起こす ・建国をしたが様々な問題を抱えている ナチスドイツ時代の反省・謝罪を継続しているドイツ。 脱欧米を...
『高い技術力を有している中東のシリコンバレー。日本ではあまり知られていないイスラエル』 ・ユダヤ人の思考、教育が高い技術を生む ・精鋭軍部隊の出身者が起業してイノベーションを起こす ・建国をしたが様々な問題を抱えている ナチスドイツ時代の反省・謝罪を継続しているドイツ。 脱欧米を念頭に中国に接近するしたたかさを持つ。
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夜と霧に続き、この本を読んでいる。別に意識はしていなくて、たまたま読もうと思っただけなのだが。無意識とは怖いものだ。 まず自分がイスラエルについて何も知らないことを知った。もちろんパレスチナ問題についてのおおまかな歴史や事情は知っているが、イスラエルの国民性とか経済関連については...
夜と霧に続き、この本を読んでいる。別に意識はしていなくて、たまたま読もうと思っただけなのだが。無意識とは怖いものだ。 まず自分がイスラエルについて何も知らないことを知った。もちろんパレスチナ問題についてのおおまかな歴史や事情は知っているが、イスラエルの国民性とか経済関連については無知。またまた恥ずかしくなってしまった。 イスラエルは中東のシリコンバレー。人口約900万人。テルアビブはイスラエルの経済活動の心臓部。気候にも恵まれており、不動産価格も上昇中。出張先としても人気だし、食生活もとても豊かだという。移住したり、リゾートマンション買う人も増えているそう。 電子諜報機関である8200部隊の話が魅力的。8200部隊出身者が、ベンチャー企業の立ち上げに携わっているという。軍事で使用されている高度技術者を修得したものたちが、それらの技術を民間で展開すべくベンチャー企業を立ち上げているのだ。今やイスラエルの企業は各国から注目され、共同開発、買収、投資とさまざまなオファーを受けている。 イスラエルは人口900万人に対し、約5,000のベンチャー企業があり、かなりの高密度の様子。この起業精神はどこからくるのか。 一つはフッパー精神というものがイスラエルに根付いていることらしい。フッパー精神とは知性や論理性に裏打ちされているが故に、物怖じしない態度。「権威を信用するな、あらゆることを疑え」。 ユダヤ人は歴史の中で、これまでの常識や伝統があっけなく崩壊し、周囲の環境が自分たちに突然牙を剥くという経験を何度も味わってきた。住み慣れ対し土地から追放された彼らの身を守ったのは知識と技術。フッパーで武装し、失敗にめげずにチャレンジしていく姿勢がベンチャー企業の誕生を促進している。 もう一つは移民国家であること。知識があればどこでも暮らせる。移民は全く新しい環境でゼロから全てを築き上げるので、自分の力を信じるしかない。この知恵を絞って、猛然と働く感じがベンチャー企業誕生には必要なのだ。 イスラエルとドイツのこれまでの歩み寄りについてはこれまで全然考えたことがなかった。イスラエル建国60周年のメルケルの言葉が心に残る。「(ナチスによる犯罪という)ドイツの歴史の中の道徳的な破局について、ドイツが永久に責任遠認めることによってのみ我々は人間的な未来を形つくることができます。つまり我々は過去に対しても責任を持つことにより始めて人間性を持つことができるのです」ドイツはナチスの犯罪を心に刻み込む続ける文化なのである。 パレスチナ問題はどのような経過を辿り、後世どのように引き継がれていくのか。歴史を刻む全人類の一員として、その行方を見守るのがわたしたちそれぞれの使命なのだ。 最後に、旧約聖書の中では預言者モーセが神に反論することが許されているエピソードが私をほっこりさせた。ユダヤ教では神にすら反論するのだから、「権威を信用するな、あらゆることを疑え」精神がかなり根付くのも頷ける。
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イスラエルと各国がどのように関係構築しイノベーションを起こしているかが読み取れた 2018年とやや古新聞になっているので、最新の状況を知りたいと思ったし、もっと世界情勢に目を向けたいと思う。いつか行ってみたい国のひとつになった。
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イスラエルとロシア、イスラエルとドイツ、中国の関係性が学べた。まだまだ知らない事が多いが、そうした事を一つ一つ偶発的に学んでいくのは楽しい。 イスラエルがイノベーション大国になる上で重要だったのは、1991年のソ連崩壊。ソ連ではユダヤ人差別がはびこっていたため、多くのユダヤ人が...
イスラエルとロシア、イスラエルとドイツ、中国の関係性が学べた。まだまだ知らない事が多いが、そうした事を一つ一つ偶発的に学んでいくのは楽しい。 イスラエルがイノベーション大国になる上で重要だったのは、1991年のソ連崩壊。ソ連ではユダヤ人差別がはびこっていたため、多くのユダヤ人が出国を希望していたが、ソ連政府は許可していなかった。ゴルバチョフ共産党書記長に就任し、出国規制が緩和された。その後ソ連が解体されると、堰を切ったように多くのユダヤ人がイスラエルに移住した。ロシア通の佐藤優がイスラエルのモサドとパイプを持つのもこうした経緯があるからか。 イスラエル建国の父である初代首相ダビットベングリオンは中華人民共和国政府を正当な政府として極めて早い段階で承認している。これは中東諸国の中で最も早い。中国とインドの建国に強い関心を見せていた。ドイツはドイツで、ホロコーストやユダヤ人迫害の歴史を謝罪し続け、イスラエルと良好な関係を再構築している。 こうした関係性の解説だけではなく、本題はイスラエルのイノベーションの凄さだ。イスラエルの国防軍である通信諜報の8200部隊が同国のスタートアップ企業を生み出す源泉になっている。 アメリカのインテルがイスラエルのモービルアイを買収。モービルアイはスタートアップ企業で、自動運転に不可欠なテクノロジーをリードしている。高度ドライバー支援システム(ADAS)の中核となる画像情報処理システムのパイオニア。イスラエルのスタートアップ、アーバンエアロノーティクスは、空飛ぶ自動車を開発している。 こうした読書の私の楽しみ方は、YouTubeでスタートアップ企業を検索する事。そうすると、空飛ぶ車の最新製品が動画で見れたりする。これは、テクノロジー本を読む上でオススメである。
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著者の熊谷氏は元NHKでいまはドイツに在住している方です。twitterをみたら典型的なジャーナリスト特権階級的な人で、典型的なドイツ出羽守です。 本の内容で、恩讐を超えての3章なんかは、ぶっちゃけ戦後賠償が云々とか70年以上経ってるのにいってる国内の人たちと変わらない内容でした...
著者の熊谷氏は元NHKでいまはドイツに在住している方です。twitterをみたら典型的なジャーナリスト特権階級的な人で、典型的なドイツ出羽守です。 本の内容で、恩讐を超えての3章なんかは、ぶっちゃけ戦後賠償が云々とか70年以上経ってるのにいってる国内の人たちと変わらない内容でした。 イスラエルに関する情報は有意義ですが、ドイツとイスラエルの関係が深く、ドイツにいる俺は正しいという自慢的な要素も感じました。
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スタートアップ大国イスラエルのの現状と背景を知るために、第1章と第2章はとても参考になる。 但し、筆者はイスラエルではなくドイツの専門家であり、第3章以降は、ドイツとイスラエルの政治関係や中国のドイツ進出など、イスラエルのベンチャーとほとんど関係のないページの水増しが目立つ。
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イスラエルのテルアビブが第2のシリコンバレーとして脚光を浴びていると初めて知った。軍がIT技術者の養成場として機能しているとは、さすが敵国に囲まれたイスラエルらしい独特の環境のなせることだと感心した。 また、米国のトランプ大統領がエルサレムを首都として承認する背景として、中国...
イスラエルのテルアビブが第2のシリコンバレーとして脚光を浴びていると初めて知った。軍がIT技術者の養成場として機能しているとは、さすが敵国に囲まれたイスラエルらしい独特の環境のなせることだと感心した。 また、米国のトランプ大統領がエルサレムを首都として承認する背景として、中国やドイツの存在があったとは。大変勉強になる一冊だった。
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