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常設展示室 Permanent Collection の商品レビュー

3.8

161件のお客様レビュー

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2024/08/10

 美術に携わる仕事をしてる女性たちが主人公だったりする短編集です。  どのお話も切なかった。 『群青』はどうしてその病気なの?よりによって、、、。  『薔薇色の人生』の多恵子の職場の先輩が優しいな。色々気付いてるだろうに詮索せずにいつも通りに接してくれる。ただ興味ないだけかも...

 美術に携わる仕事をしてる女性たちが主人公だったりする短編集です。  どのお話も切なかった。 『群青』はどうしてその病気なの?よりによって、、、。  『薔薇色の人生』の多恵子の職場の先輩が優しいな。色々気付いてるだろうに詮索せずにいつも通りに接してくれる。ただ興味ないだけかもしれないけど。実際にこの絵を見てみたいな、  『道』 とても切なくて、胸が張り裂けそう。三児の母なもんで、お母さんの気持ちを考えちゃうとそれも辛くて。  各話のタイトルと絵画のタイトル。 『群青』 The Color of Life 〈盲人の食事〉ピカソ 『デルフトの眺望』 A View of Delfi 〈真珠の耳飾りの少女〉フェルメール 『マドンナ』 Madonna 〈大公の聖母〉ラファエロ 『薔薇色の人生』La Vie en Rose 〈ばら〉ゴッホ 『豪奢』Luxe 〈豪奢〉マティス 『道』La Strada 〈道〉東山魁夷

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2024/07/27

普段は有名な画家や美術館のコレクションを集めた特別展を鑑賞したくて美術館に足を運ぶ。 常設展示室は、オマケみたいな扱いになりがち。 だけどさすがの原田マハさん、常設展示室で待っていてくれている作品の魅力を十分に引き出してくれる。 アート作品の生まれた背景にもドラマがあり、作品...

普段は有名な画家や美術館のコレクションを集めた特別展を鑑賞したくて美術館に足を運ぶ。 常設展示室は、オマケみたいな扱いになりがち。 だけどさすがの原田マハさん、常設展示室で待っていてくれている作品の魅力を十分に引き出してくれる。 アート作品の生まれた背景にもドラマがあり、作品に惹かれる人達にもドラマがある。 どの短編もとても読みやすく、40代の迷える女性達を中心に常設展示室にあるアート作品から学び人生を切り拓いていく姿が爽やか。 常設展示室だからこそ、その場所にさえ行けばいつでもあの作品に会うことができる。 それは、ある意味大きな希望なのかも。 たった一枚でも、自分を元気にしてくれる、そんな絵画がある人はいつだって強く生きて行けるのだろう。

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2024/07/13

著者がよく扱うジャンルである絵画ミステリーの要素はなく絵画にまつわるちょっとエモい短編集 前半は割りかし面白く読めたが中盤からロマンス要素が強いためか失速、しかし最後の作品には不覚にも泣けてくる内容であった

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2024/06/05

原田マハだいすき。短編集なので読みやすかった。原田マハは絵画に纏わる仕事をしている人の話が多いのだが、この短編集はみなそんな仕事の人達でそんな中ふと心に印象を残した絵を物語に乗せてきている。絵の力よ、それに言葉を乗せる文章力の細やかよ。一番最後の短編はよく出来た映画のようなストー...

原田マハだいすき。短編集なので読みやすかった。原田マハは絵画に纏わる仕事をしている人の話が多いのだが、この短編集はみなそんな仕事の人達でそんな中ふと心に印象を残した絵を物語に乗せてきている。絵の力よ、それに言葉を乗せる文章力の細やかよ。一番最後の短編はよく出来た映画のようなストーリーだったな。 原田マハは良い。

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2024/05/31

人生に、くらしに、価値観に影響を与えるアートの名作。それぞれの作品にそれぞれの人の感じ方や思いがある。 後味さわやかにまとまった短編の詰め合わせ。静かで、落ち着いていて、ゆっくり。そんな読書感覚が味わえるのがアートと人生にとことん寄り添ったマハの文章の魅力だけど、今回のはちょっ...

人生に、くらしに、価値観に影響を与えるアートの名作。それぞれの作品にそれぞれの人の感じ方や思いがある。 後味さわやかにまとまった短編の詰め合わせ。静かで、落ち着いていて、ゆっくり。そんな読書感覚が味わえるのがアートと人生にとことん寄り添ったマハの文章の魅力だけど、今回のはちょっと物足りないなー。マハのアート小説はやっぱミステリーやドロドロしたやつが読みたい。

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2024/04/18

アート。美術。と言われると、なんだか高尚で、よく知らない素人が迂闊に立ち入ってはいけない物の様な気がするけど、人の喜びや幸福に寄り添ってくれる物であって欲しいな、という一方的な思いもある。 必ずしも美術が人を幸福にするとは限らない様だ、むしろ不幸になってないか?とか、好きな人にと...

アート。美術。と言われると、なんだか高尚で、よく知らない素人が迂闊に立ち入ってはいけない物の様な気がするけど、人の喜びや幸福に寄り添ってくれる物であって欲しいな、という一方的な思いもある。 必ずしも美術が人を幸福にするとは限らない様だ、むしろ不幸になってないか?とか、好きな人にとってはとても大事な物らしい、でもなくたって生きてはいける、とか、美術に関するいい面悪い面、どちらも公平に示してくれた上での、納得いく物語達だなって思いました。 美術史を学んだ上で美術関係に就職する人が多いのかしら、億を転がして丁々発止みたいな金融取引みたいな仕事も美術関係の仕事なのか?好きであっても就職は狭き門なのね、とか、絵に関わる仕事がしたい娘の母目線ではそんな事も気にかかる。

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2024/03/04

6つのアート作品を主軸に描かれた、オムニバス式短編小説。特に、アート業界に様々な形で携わる40代女性を主人公としたストーリーが多く綴られている。非常に読み易く、読了後ははあたたかく心地良い気持ちに包まれた。

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2024/02/10

美術館へ行きたいなぁ ってな事で、原田マハの『常設展示室』 群青 The Color of Life デルフトの眺望 A View of Delft マドンナ Madonna 薔薇色の人生 La Vie en Rose 豪奢 Luxe 道 La Strada の...

美術館へ行きたいなぁ ってな事で、原田マハの『常設展示室』 群青 The Color of Life デルフトの眺望 A View of Delft マドンナ Madonna 薔薇色の人生 La Vie en Rose 豪奢 Luxe 道 La Strada の短編集 今回は『無くなる』がテーマの短編集かな? 視力、父親、母親、結婚相手、不倫相手、兄。 それぞれに有名無名のアート作品を織り交ぜながら、それぞれの人生にアートと人の繋がりを紡いでいくお話。 悲しい内容がちょっと多いけど、それでも希望の光と言うか、元気を貰えたり、心が温まるええ内容ばかりかな ホント、マハさんの本にハズレ無しっ! 読後、気持ちがスッキリして心地良いし、美術館に行きたい気持ちがブチ上がる 2020年37冊目

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2024/01/11

パリ、NY、東京。それぞれの場所で運命を変える1枚の絵と出会う。短編6作が入っており、絵の色彩、構図、雰囲気まで表現する文章が美しい。運命を変える絵と出会える日を楽しみに生きていきたいと思いました。

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2023/10/22

原田マハさんの作品を読み始めて4作目。とても読み易い文章を書く人だと思う。この短編集は、片道40分の通勤時間、うち電車に乗っている20分で読み進めるのにちょうど良かった。特に、最後の『道 La Strada』は満足度が非常に高く、読み終えたときの晴れやかさがすごく印象的。42ペー...

原田マハさんの作品を読み始めて4作目。とても読み易い文章を書く人だと思う。この短編集は、片道40分の通勤時間、うち電車に乗っている20分で読み進めるのにちょうど良かった。特に、最後の『道 La Strada』は満足度が非常に高く、読み終えたときの晴れやかさがすごく印象的。42ページに書き収められた作品は、良質な映画を観終えたときぐらいの充実感があった。本の装丁も素敵で、図書館で借りた本だけれども購入したくなった。

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