帰れない山 の商品レビュー
ドキュメンタリーやエッセイや伝記が読書の主体あったが久しぶりに本を読んで深く物語の世界に 没頭出来ました。2人の友が織りなすアルプスを舞台にした数々の描写。なんでこんなに伝わってくるんだろうと思いました。 関口英子さんの翻訳が自然すぎます。
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このようにならないで欲しいと思っていたが、最後はブルーノとの永遠の別れを示唆されていて、ああ、やはりと 40そこそこであそこまで達観してしまったブルーノ 1番心が近いところにいて、でも救い出せなかったピエトロ ネパールの山でばったりと再会するだなんて願ってはいけないだろうか ドラマティックのは第二部の和解の家だろう いくつも胸を打たれるシーンがある 各山で父の足跡を見つけていくところ、家を作り上げていくところ、完成した家に母を呼ぶところ こういう対比の場合、ピエトロは都会をもっと表す人物になると思いきや厭世感をまとう都会の男とは程遠い人物になっていくのも興味深い 映画はまだ見ていないが、これから見てみたいと思う
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都会の少年と山の少年の出会いから、以来30年ほどの交流を描く。 無口な登場人物が多いので、情景描写が多く、その描き方が美しくて想像しながらうっとりしました。 物語の多くは山での暮らしの中で展開することもあり、自然を前にした人間の無力さに圧倒される場面が多いですが、そのときに投げや...
都会の少年と山の少年の出会いから、以来30年ほどの交流を描く。 無口な登場人物が多いので、情景描写が多く、その描き方が美しくて想像しながらうっとりしました。 物語の多くは山での暮らしの中で展開することもあり、自然を前にした人間の無力さに圧倒される場面が多いですが、そのときに投げやりになるのではなく、共存していく知恵を持つ登場人物たちの生き方が心地よいです。 山登りが好きな人は特に惹き込まれる作品だと思います。
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北イタリアのモンテ・ローザ山麓を舞台に、街の少年と山の少年の交流を縦軸、父親との確執を横軸に、自然の美しさと厳しさを謳い上げた作品。
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なんでか分からないくらい全然好きになれなかった。ザリガニの泣くところがすごい好きで、事件性は無くてもああいう世界観を期待したけど、のめり込めなかった。
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先だって銀座でこの映画を見て、原作のこの本を購入。読み終わった。翻訳本だけどすごく読みやすく名訳だと思った。山の描写、山の生活、登山行、男の友情よく書けた本です。行間から都会でいきる人間にとっての山の意味するところ、厳しさが伝わってきます。お薦めします。
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山々とふたりの少年の人生。 雪深いアルプスのやまやま。 山に登った感動をひとに伝えられないと書いてあり、読書感想もおなじようなものだなと思いました。 映画の上映をのがしたのが残念。 積み石の家に行ってみたい。 ブルーノの牧場のチーズたべたい。 ポレンタや鹿肉。 最後、ブルーノって。どこに行ってしまったのだろう
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モンテ・ローザ山麓の小さな別荘で夏を過ごす、街の少年ピエトロ。彼は野性味あふれる山の少年ブルーノと出会いかけがえのない経験を重ねていく。 濃密な友情、気難しい父親の過去と真意。厳しいが惹きつけてやまない登山や山での生活に魅了された3人。話が進むにつれて個々の魅力が増していき、いつまでも読んでいたかった。 『八つの山』と『帰れない山』、どちらの題も絶妙だ。
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アルプスの山々を歩きたくなる素朴で自然が恋しくなる物語でした。ずっとハイマツの匂いと赤ワインの香りが漂ってくる。
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ピエトロやブルーノは自らの生き方や居場所を見出したのだろうか? ピエトロは父親や山から逃げたのか、それとも旅立ったのか? ブルーノは山に住み続けたのか、それとも逃げられなかったのか? 帰れたのか、それとも帰れなかったのか? 読む時期によって如何様にも解釈できそうな作品。何度も...
ピエトロやブルーノは自らの生き方や居場所を見出したのだろうか? ピエトロは父親や山から逃げたのか、それとも旅立ったのか? ブルーノは山に住み続けたのか、それとも逃げられなかったのか? 帰れたのか、それとも帰れなかったのか? 読む時期によって如何様にも解釈できそうな作品。何度も読んだほうがより深く物語を味わえそう。フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン&シャルロッテ・ファンデルメールシュ監督/脚本の映画を鑑賞することも一つの手かも。
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