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脳科学者の母が、認知症になる の商品レビュー

4.3

23件のお客様レビュー

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2024/09/25

やはり"認知症かどうか"よりも、その人の人となり、生き方はどうか、家庭内の関係性はどうだったかが生きる上で大切だよねと気付かされる本。 介護が必要になって急に関係性が良くなるわけじゃない。今までの人間関係を構築した結果が反映されるだけ‥

Posted byブクログ

2024/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大変読み応えがあり勉強になった。 逸脱行動を脳科学の知見から分析すると、客観的に捉えられるようになり、感情的な反応から少し距離をおいて冷静に関われるような気がする。 数々の挿話も面白かった。 感情は最後まで残る。そのひとらしさは、感情が作る。 認知機能は衰えても、社会的関心は継続する。 注意の幅が狭くなる。海馬や後頭頂皮質の活動低下、デフォルトモードネットワークの重要性。

Posted byブクログ

2024/01/07

認知症というと、何もかも忘れてしまい、その人がその人でなくなってしまうのではという、恐怖を感じる病気のような気がします。ですが、恩蔵さんがその謎を、認知症の家族、娘として、また脳科学者として、多視点で書かれたこの本で、解明されていると感じます。 認知症の記憶の障害害、それに伴う...

認知症というと、何もかも忘れてしまい、その人がその人でなくなってしまうのではという、恐怖を感じる病気のような気がします。ですが、恩蔵さんがその謎を、認知症の家族、娘として、また脳科学者として、多視点で書かれたこの本で、解明されていると感じます。 認知症の記憶の障害害、それに伴う今までできていたことができなくなるという不自由さはもちろんあります。そして、家族として、娘として、そのことに苦しんだり、悲しんだり、苛立ったり、しながら、でも、その人らしさ、というものがわかったとき、私は感動しました。 高齢化社会は免れることはなく、認知症という病気が、今以上に自分たちの近くにある病になります。ならば、その病気を知っておくことは大切だと感じました。

Posted byブクログ

2023/08/01

なんかなあ・・・ 作者は脳科学者で脳の仕組みとか、認知症になると脳のどこの部位の機能が失われるとか、そのあたりは「そうなんだ」と思う。 でも、認知症の症状についてはまだまだ初期だし、この程度でこんなに動揺するか、と思ってしまう。 まだまだこれからだよと思うことが多い。

Posted byブクログ

2023/03/19

本を読んだ今、とてもあたたかい気持ちだ。 脳科学者というタイトルに難解さを連想してしまったが、内容はあくまで著者の体験が中心で、科学的な考察は量も質もそれほど大きくない。 アルツハイマー型認知症に限らず、加齢に伴うあるいはそれに付随する疾患による変化は、大きくかつ失われるもの...

本を読んだ今、とてもあたたかい気持ちだ。 脳科学者というタイトルに難解さを連想してしまったが、内容はあくまで著者の体験が中心で、科学的な考察は量も質もそれほど大きくない。 アルツハイマー型認知症に限らず、加齢に伴うあるいはそれに付随する疾患による変化は、大きくかつ失われるものは多いので、多くの当事者や家族などにとっては、悲観的な感情がでてきてしまうのはしょうがないことにも思える。 そんな中でも著者は家族として母の変わらないものを考えたり、変わるものにポジティブに対応していっている。 そんな風に考え行動することは困難だろうが、それができたのは、なぜだろう。 そう考えないとやってられなかった? 科学者としての矜持のようなもの? それもあるだろうが、それ以上にシンプルに家族としての愛だろう。 高尚な机上で紡ぎ出される研究者の言葉ではなく、実際に目の前の変わり行く人の変化を自分のこととして捉えて感じた言葉は、多くの私の感情を引き出してくれた。 記憶、感情と知性、社会での役割、自己同一性という大きなテーマも自然と考えさせられた。 時は戻らず、すべては変化していき、人間には言葉で説明できない可能性がまだまだある。 今この瞬間の世界や人との関わりを大事にしよう。 その感情、体験を言葉にする努力をしよう、そして言葉にならないものを大切に思おう。 そう思ったことを、記憶しておこう。 本書で述べられている著者の母は、アルツハイマー型認知症の進行具合では比較的前半段階にいるようだ。 今後その病状が進行する過程で、体の不調が強くなったり、コミュニケーションが困難になったり、感情はネガティブなものが多くなったりあるいは感情が乏しくなるかもしれない。 著者はその時にそれをどのように感じるだろう、どのように母とそして自分と向き合っていくのだろう。 「母らしさ」を最期まで感じていられることを願うが、もし万が一そうでなくても(著者がそう認識できなくても)、著者と母にとって「知性」に溢れたよい時間になるだろうと信じている。

Posted byブクログ

2023/02/11

理性だけでは、選択できないことがある。感情はひとつの知性である。身体的記憶は残るし、新しく学習できる。当事者になったらまた読もう。

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2022/04/29

この本を読み始めた頃に、めちゃくちゃしっかりしていた92歳の祖母が認知症っぽくなり日に日に今まで出来てたことができなくなって、、、先日他界した。本人が混乱していた様子とか祖母の症状の私なりの解釈がこの本によって正当化されていて安心した。

Posted byブクログ

2022/01/04

親や家族が認知症になって困惑している人は、読んでみたら良いと思う。共感できてホッとしたり、脳科学者という視点からの記述に落ち着くことができたり。

Posted byブクログ

2021/08/21

 認知症になろうとも、その人はその人だと分かっているようで、実際に分かっていなかった。自分が、高齢福祉の現場にいながら。残念ながら、他人として接している事を実感してしまった。勝手ながら、そう思った書籍でした。

Posted byブクログ

2021/08/11

この本を読み、認知症は他の身体的な病気とそんなに変わらない、ただの病気だと思えました。 認知症を治すことはできないけれど、よく言われる徘徊や攻撃性は、病気からくる気もちの部分だとわかりました。 周りが理解し対応できれば出ない症状だと知れたのがよかったです。 具体的な事象を交えて客...

この本を読み、認知症は他の身体的な病気とそんなに変わらない、ただの病気だと思えました。 認知症を治すことはできないけれど、よく言われる徘徊や攻撃性は、病気からくる気もちの部分だとわかりました。 周りが理解し対応できれば出ない症状だと知れたのがよかったです。 具体的な事象を交えて客観的に分析し書かれているので勉強になりました。

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