探偵は教室にいない の商品レビュー
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北海道の中学生たちのささやかなミステリ。 長身を気にするお年頃の真史。体育の授業から戻ったら机に手紙が。印字されたラブレター?無記名のそれの意味することは? 真史は妙に大人びた幼なじみの歩を思い出し、相談するが。 学校の合唱コンクールの練習でトラブルが。 渦中の人はバスケ部で真史と仲の良い京介だった。 いつもとは様子が違う京介に不安になった真史は。 バスケ部の仲良し4人だったが、外見からモテモテの総士に二股の疑惑。 機嫌の悪い父親と口論になった真史は家を飛び出したものの、非常事態が発生して。 学校帰り、週末の過ごし方、これ中学生ではないのでは?ウチのチビちゃんとこは下校時にマックとか寄ってるのがバレたら部活停止だし、学校にスマホも持って行けないので、違和感が。 行動もセリフも微妙に中学生ではなくて、読んでるうちに混乱してくる。 登場人物に共感が持てず、寄り添えなかったのは、歳のせいか、学生時代に淡い思い出が皆無だからか。 それにしても、ラブレターに混乱して、9年も疎遠だった幼なじみに連絡するって…。 妙に大人びた思考だったり、急に幼い思い込みでつっぱしったり、チグハグなのはお年頃ってことかな。 でも、後味は爽やかだった。
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私の地元である北海道の札幌近郊を舞台にした作品。 さらに私が好きな日常系のミステリで、登場人物が中学生だから悪意に塗れてもいない。 描かれる登場人物の心情は中学生らしいものだが、幼いながらに芯を持っているキャラクターが多くて好感が持てる。 チャラく見えるバスケ部のイケメンの根っ...
私の地元である北海道の札幌近郊を舞台にした作品。 さらに私が好きな日常系のミステリで、登場人物が中学生だから悪意に塗れてもいない。 描かれる登場人物の心情は中学生らしいものだが、幼いながらに芯を持っているキャラクターが多くて好感が持てる。 チャラく見えるバスケ部のイケメンの根っこの部分が見える「第三話バースデイ」が好きだ。 「自分が人にどう見られたいか」、それも異性だけではなく友人からの視点も考えて振る舞える人間は素敵だ。 「第四話家出少女」は札幌ならではのトリックを使っていて、地元の人ならより楽しめるのでは。 ほかにも北海道民ならではの生活習慣がトリックの一部になっていたりするのもおもしろい。 ただ、真史と歩の関係性にはついてはいささか違和感を覚えた。 どんなに大人びていたとはいっても、幼稚園児で頭がよかったという歩の設定には無理がある。 しかも小学校に入ってからは会っておらず、中学生になってから第一話の事件が起こって9年ぶりに連絡を取って相談するというのも不自然だ。 幼稚園児のころの友達なんて、いくら仲が良くて親同士の繋がりがあっても記憶から薄れていく。 相談相手の候補にも挙がらないだろう。 「小学生のころ頭が切れる友人がいた」という設定ではダメな理由があるのだろうか? 最近シリーズ第2巻が出たそうなので機会があれば読みたい。
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う~ん、鮎川哲也賞受賞作品とは相性良いものが多くて、皆さんのレビューも概ね好評で、期待して読んだのだが、残念ながら私には合わなかった。 中学生が主人公なのだが、どうにも言い回しが中学生とは思えなかった。また男女四人の仲良しバスケ部員の関係がなんだか微妙というか奇妙というか。メン...
う~ん、鮎川哲也賞受賞作品とは相性良いものが多くて、皆さんのレビューも概ね好評で、期待して読んだのだが、残念ながら私には合わなかった。 中学生が主人公なのだが、どうにも言い回しが中学生とは思えなかった。また男女四人の仲良しバスケ部員の関係がなんだか微妙というか奇妙というか。メンバーの総士の彼女が不安になるのもよく分かるくらい。 今どきの中学生の男女というのはこんな感じなんだろうか。 第一話のタイトル『Love Letter from …』を見て思わず「カナダ~♪」と頭の中で続けてしまった世代だからしょうがないのか。 タイトル通り学校に通っていない少年が探偵役なのだが、彼の変わったキャラクターの方がむしろ受け入れられて、主人公の真史(まふみ)や英奈(えな)の思考回路の方が謎だった。 私が一番不可解で不愉快だったのは、第三話『バースディ』で、二人が買い物に行った店で総士が「彼女にもらった」と自慢していたスマホカバーと同じものを見つけたときの会話。 『これさ、京介(仲良しメンバーの一人)の分も買って、わたしたち三人も総士と同じスマホカバーにしない?』 『なにその嫌がらせ!』 それはあんまりだ。わたしは吹きだしてしまう。 『ツボだった?』 予想以上にウケをとれて気をよくしたのか、エナはちょっと嬉しそうだ。 『総士は笑ってくれそうだけど、うっかり有原さん(総士の彼女)に見られたらまずいよね』 と、その「嫌がらせ」をすることは止めるものの、その後もそのやり取りを二人でしては笑い転げる。 『あとで振り返ってみて、なにがそんなに面白かったのかはわからないけど、友人とのバカ話なんてそんなものだ』と結んであるが、私にとっては面白くないどころか、不愉快極まりなかった。 たかが中学生の可愛らしい男女交際とはいえ、きっと彼女は一生懸命総士のためにスマホカバーを選んだはずで、そのことを総士も嬉しくて仲良しの仲間たちに自慢したわけで、なのにこの二人はそれをバカにしているのだろうか。 二人のうちのどちらかが総士を好きで、彼女に対する嫉妬や対抗心という悪意から嫌がらせという発想に至るのならまだ理解出来る。しかし後にモテ男の総士が彼女以外の女の子と相合傘をしているだけで激しく嫌悪感を抱くほど総士と彼女を見守っている二人に何故そんな発想が湧くのが理解し難く二人が気味悪かった。 同じことをされたらどんな気持ちになるんだろうかと思うと、一気に主人公たちが嫌いになってしまった。唯一メンバーで共感出来るのは京介くらいだろうか。 肝心の『バースディ』の謎解きにしても、そんなこと素直に言えば良いじゃないか、と元も子もないことを思ってしまったのだが、それでも彼女たちに比べれば一生懸命になっている分、可愛げがあるというものだ。 謎解き自体はいわゆる日常系で小粒。それをちょっと変わり者の探偵役が上から目線のこまっしゃくれた言い回しながら、彼なりにきちんと解き明かしてくれている。 スルーしても良いような謎をきちんと解き明かしたところで、という部分もあるがそれが中学生という設定なんだろうか。 第二話だけはホッとする内容で、解いて良かったと思えたが。 巻末の加納朋子さん、北村薫さん、辻真先さんの選評を読んでもピンと来なかった。結局のところ好みや相性の問題か。個人的には探偵も犯人も地球外生物という「遠い星からやって来た探偵」、気になるなぁ。
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いつまでも探偵とか推理とか学園とか、そういうのに惹かれて手にとってしまうな....... 4人の中学生男女と、中学生探偵の謎解き短編集!個人的には一話と二話のラストにグッときた。 題名や表紙から想像するより軽くてさわやかで、さくさく読めちゃう!最近ずっしりな物語ばっかり読んでたけ...
いつまでも探偵とか推理とか学園とか、そういうのに惹かれて手にとってしまうな....... 4人の中学生男女と、中学生探偵の謎解き短編集!個人的には一話と二話のラストにグッときた。 題名や表紙から想像するより軽くてさわやかで、さくさく読めちゃう!最近ずっしりな物語ばっかり読んでたけど、この本は深夜枠の30分ドラマみたいで最高だった。疲れてるけど、本読みたい時とかにチョ〜おすすめ。
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幼馴染の中学生海砂真史が持ち込んでくる日常の謎を、学ぶことがないと言って不登校になっている変人の鳥飼歩が、理詰めで解いていくというもの。変人ぶりを発揮しながら、なんだかんだと関わってきて、結局当事者たちの気持ちにも配慮した解決をしてしまうところがとてもいい。真史たち4人仲良しグル...
幼馴染の中学生海砂真史が持ち込んでくる日常の謎を、学ぶことがないと言って不登校になっている変人の鳥飼歩が、理詰めで解いていくというもの。変人ぶりを発揮しながら、なんだかんだと関わってきて、結局当事者たちの気持ちにも配慮した解決をしてしまうところがとてもいい。真史たち4人仲良しグループの和気あいあいぶりも微笑ましい。極めて健全な中学生たちだ。表紙の教室の写真がなんかレトロでいいなあ。窓の外が雪景色なのもいい。2月に札幌の雪まつりに行ったのを思い出してしまった。雪まつりはとてもよかったけど、その後、コロナで大変なことになってしまっている。早期の終息を願う。
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普通に過ごしていた生活にちょっと違和感を加えたミステリーです。といっても死人がいないライトなミステリーで、直接本人に聞けばいいじゃん!とツッコミたくなります。でも、その辺が聞けない中学生の微妙な心情が甘酸っぱくていいなと思いました。 4編からなる連作短編集で、一つ一つがあっさりし...
普通に過ごしていた生活にちょっと違和感を加えたミステリーです。といっても死人がいないライトなミステリーで、直接本人に聞けばいいじゃん!とツッコミたくなります。でも、その辺が聞けない中学生の微妙な心情が甘酸っぱくていいなと思いました。 4編からなる連作短編集で、一つ一つがあっさりした話で、終わり方はポワーンと全てを解決せずに匂わせながらも冷たくならずに終わるので、安心した気持ちになれました。 読んでいる空気感が、米澤穂信さんの「氷菓」のような雰囲気がありました。 久しぶりに会ったクールな幼なじみが、その現場にいないながらも、会話や情報だけで、解決していく過程は、鮮やかで、なるほどと思わず納得してしまいました。 200ページちょいという割と少なめな量なので、気軽に読めながらも爽やかにさせてくれる作品でした。 続編もありそうな余韻に期待が持てそうです。
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四話からなる連作集。第二十八回鮎川哲也賞受賞作。札幌の同じ中学のバスケットボール部の女子二人男子二人を取り巻く日常系推理小説。四話それぞれに、その四人がメインとして割り当てられている。探偵役は四人とは別の中学の男子(不登校らしい)が担当する。米澤穂信<古典部>シリーズを彷彿させるところもあるのだが、こちらは中学生。それにしては、中学生とは思えない言動が目につく。高校生に設定すると、前述の二番煎じと思われると考えたのかな。 第一話の「犯人」は、途中で分かってしまいました。が、青春小説としては、けっこう面白かった。
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中学生主役の日常の謎。 キャラがたっていて読みやすくデビュー作にしては達者な作品でした。 面白く読めました。
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中学校の仲良し4人組の間に起こるちょっとした謎を解き明かす話です。学生時代を思い出しながら楽しく読みました。 恋愛じゃなくて、友情中心のところが良い。 中高生向け爽やかミステリー。
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なんだろう いい言葉が見つからないけど とにかく面白い! 面白すぎたが続編がなさそうなので星4 (理不尽)
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