仕事にしばられない生き方 の商品レビュー
ヤマザキさんのエッセイ漫画では、詩人の彼氏とのことはさらっとしか描かれてなかったけど、文章にして詳しく見ると結構大変だったんだなと。 「仕事」に関する話というよりは、ヤマザキマリさんの人生についての本かな。
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古代ローマと現代日本のお風呂を舞台にした漫画『テルマエ・ロマニ』の爆発的人気で、日本の文壇、マスコミ界に彗星のごとく登場した<ヤマザキマリ>さんが、〝野たれ死ぬ覚悟〟でイタリアをはじめ世界中を渡り歩いた苦節の実体験をとおして〝仕事とお金に縛られない生き方〟をテーマに、お得意の機関...
古代ローマと現代日本のお風呂を舞台にした漫画『テルマエ・ロマニ』の爆発的人気で、日本の文壇、マスコミ界に彗星のごとく登場した<ヤマザキマリ>さんが、〝野たれ死ぬ覚悟〟でイタリアをはじめ世界中を渡り歩いた苦節の実体験をとおして〝仕事とお金に縛られない生き方〟をテーマに、お得意の機関銃口調で語りまくられる。 『ウルトラQ』の<怪獣カネゴン>や『千と千尋の神隠し』の<カオナシ>を引合いに、「お金に振り回され、魂を抜かれてしまった人間の行く着く先の姿」から〝ヤマザキ流自由な生き方〟を説いたウルトラエッセイ集。
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後半になるにつれ、ヤマザキさんの思いや文章が熱くなってきます。 胸にグッとくる内容が何度もあって、新書でこんなに勇気が貰える本は初めてです。
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『テルマエ・ロマエ』で有名なヤマザキマリの半生記。 内容は前作『国境のない生き方』とほとんど変わらなかったが、改めて彼女の反省を振り返ることができた。
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著者の感覚がおかしすぎて最後まで読めなかった。 お金が全くなかったという割には親が高級車を買い、立派な家を建て、私立に進学し、中学生ながら1ヶ月もヨーロッパに行き、海外留学し…。 そもそも貧乏の感覚がズレすぎているというか、まともにご飯を食べるお金もないほど困窮していたと書いて...
著者の感覚がおかしすぎて最後まで読めなかった。 お金が全くなかったという割には親が高級車を買い、立派な家を建て、私立に進学し、中学生ながら1ヶ月もヨーロッパに行き、海外留学し…。 そもそも貧乏の感覚がズレすぎているというか、まともにご飯を食べるお金もないほど困窮していたと書いてあったが、削るべきところを削ればもっと普通にご飯が食べられるのでは?と細かいことが気になって話が入って来なかった。
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好きな仕事をどこまで頑張るか。金にならない職業をいつまで続けるか。チリ紙交換、絵描き、大学教師、リポーター、勤め人など幾多の職業を経験してきた著者が、自由に生きるための「お金」と「働くこと」について語る。 これらの話を一般的なこととは並べて読めないけど、興味深かった。
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ヤマザキマリさんのエッセイが好きで、たまに読みます。 生き方についてのエッセイです。お金や仕事とどう付き合っていくかの本。 やりたい仕事に幻想を抱くのではなく、今いる場所でまずは生きる為に仕事をする(もちろん、身体を壊してまで仕事をしてはいけない。駄目な時はしがみつかずにパッと転...
ヤマザキマリさんのエッセイが好きで、たまに読みます。 生き方についてのエッセイです。お金や仕事とどう付き合っていくかの本。 やりたい仕事に幻想を抱くのではなく、今いる場所でまずは生きる為に仕事をする(もちろん、身体を壊してまで仕事をしてはいけない。駄目な時はしがみつかずにパッと転がる。それから契約内容はきちんと確認すること。プライドをもって仕事するならお金のことをしっかり口にして良い) がむしゃらに仕事をしていたらどこかに流れ着く。 そんな風に著者は紆余曲折の人生で、漫画家になり世界を転々としながらテルマエロマエを大ヒットさせた方。良い意味で泥臭い人生観が良い。 私はヤマザキマリさんのように芸術的な才能はないけど、今の仕事を頑張りつつ人生をいかに楽しむかを考えさせられました。 著者のお母さんが周りと同じを良しとしない方で、著者が幼い頃に言われた言葉 「周りと違うからって、別に気にすることはないのよ。誰かを自分の鏡にして、そこに映る自分を、自分だと思う必要なんてないの。私は私、それでいいのよ」 素敵なお母さんだな、と思いました。
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面白かった。 前半の漫画家になる前の話に関しては、あまりにも子ライオン教育で驚いた。こうして育ったマリさんの話は読んでいて息苦しささえ感じるほどに怒濤の苦労の連続であった。 私も大人になってからお金には非常につらい思いをしたことがあるため、その辛さをより過去の我が身の経験として思...
面白かった。 前半の漫画家になる前の話に関しては、あまりにも子ライオン教育で驚いた。こうして育ったマリさんの話は読んでいて息苦しささえ感じるほどに怒濤の苦労の連続であった。 私も大人になってからお金には非常につらい思いをしたことがあるため、その辛さをより過去の我が身の経験として思い出してしまったのかもしれない。 漫画家になってからは、また違う意味での驚きの連続であった。この時の漫画業界ってそんなに適当だったのか、と。以前私自身が趣味で描いた漫画に何度か原稿料をもらったことがあるがその際は「1枚いくらで原稿料を支払わせていただきます」と記載されていたがそれは単行本だったからなのかもしれないし、多少業界は改善されたのかもしれない…。(そしてコンビニで働いた方が稼げる額ではあった。もちろん好きでやっていたから良いと思えるのだが…だが…) 自分が、誰かがお金関連でつらいとき(資本主義にやられそうになった時)やこの先どうなるかわからないと思った時に是非読んで欲しい1冊だと思った。そしてこの本を書いたあとでもヤマザキマリさん、いろんなところでお見かけしますので本当にアクティブな御方!! ウマ子なところは変わらずも、あの頃とは違い良いバランスで働いているんだろうなと思います。
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テルマエロマエの作者で、様々な国での生活を経験されているヤマザキマリさん。 波乱万丈な日々の中でも、力強く一歩一歩歩んでいく姿に、仕事やお金に縛られないだけではなく、まさに人生。人の一生はもっともっと様々で豊かであってよいのだと目を開かされた思いです。Girls be ambit...
テルマエロマエの作者で、様々な国での生活を経験されているヤマザキマリさん。 波乱万丈な日々の中でも、力強く一歩一歩歩んでいく姿に、仕事やお金に縛られないだけではなく、まさに人生。人の一生はもっともっと様々で豊かであってよいのだと目を開かされた思いです。Girls be ambitious !
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マリさんはすごいお母さんに育てられたんだな、と思った。お嬢様育ちだったが、何よりも大切と思える音楽と出会い、勘当同然でヴィオラ奏者になった、たくましいシングルマザー。 何よりも好きと思えることに出会えて、そのために強くなれるっていいなぁ。本当に羨ましい! イタリアでマリさんが体験して考えたこと。「アリとキリギリス」、本当は「アリとセミ」のお話。芸術が生き方、人生、働くこと、つまり生活ととても近いところにある感じがした。好きなことをやり尽くすことの幸せってあると思う。 軽快な語り口だけど、ドン底を知ってる筆者の考え方は経験から来てるからとても素直に入ってくる。 やれることをやる。どうせやるならやりたいようにやる。やるだけやってダメなら場所をかえる。自分に限界を付けず、柔軟にやれることを、たくさんの仕事をやってたから、回り道に思えていても切り札に変わるときがくるんだな。 「当たり前だと思ってた価値観の外に出ること」 ただ漫然と生きてるだけだと気付かないもの。旅をしてカルチャーショックをうける。転職、病気、環境が変わること、不測の事態に見舞われた時でさえも、知らず知らず縛られてきたことから自分をとか放って見つめ直すチャンスをつかむことがある。 長いものに巻かれない。ジョブズの話。はみ出したからこそ見えてくるものがある。ヘンテコでも構わないから自分なりのやり方で歩くと自分にしか見えないおもしろい景色が見えてくる。 実際はなかなか出来ないことかなと思った。まあまあ恵まれてて、ぬるま湯的な生き方してきたから。 道を切り開きたいわけじゃないけど、自分も何かコレと言えるものを得たい欲求はあるんだろうな。 「与えられなかったことを嘆くだけなら、そこで終わりだけれど、それをじゃで面白がることごできたら、また、その先に道は続いていく」 笑い飛ばすっていう気持ちになれたらいいのかな。 「テルマエロマエ」のヒットとその裏にあった家族の危機的な話。 忙しすぎて病気になるのは1番いけない。お金だけの問題でもないとは思うけど。 縛られてはいけないねとは思う。 でも、もし無理がきく年ごろで、自由がきく身であったら、一時そういうのもありかなと思う。 その経験をしたことで、「お金ではえられないものがある」と気付くのかもしれないし。 お金というハリガネムシに侵略されない生き方をしたいと思うようになるかもしれないし。 お金をウイルスと例えるところがあるけど、新型コロナウイルスが蔓延している現在、とても実感をもって納得した。ここまで蔓延してしまった以上、人類全体がうまくつきあっていくしかないのかもしれませんと。とはいえ、思いがない特効薬で治ることもある。そうなったらまた次の価値観に行くことになるでしょうと。 最終章の言葉、覚えておきたいからメモ。 「この際だから、私達は何と何を置き換えて、等価交換しようとしているのか。あらためて見つめ直してみたらいいんじゃないでしょうか。間違っても、仕事と引き換えに、命を差し出すなんてことにならないように。物の値段が不当に下がり続ける時、あるいは、働き手の賃金が低いまま押さえつけられている時に、買い叩かれているのは、なんなのか、見つめ直すべきなのです。」 「大きなものに飲み込まれてしまいそうな時は、あらゆる電源をいったんオフにすることをお勧めします。、携帯を置いて、SNSを忘れて、パソコンからも離れましょう。仕事や人間関係からも一切離れて、自分を見つめ直す時間を取り戻すこと。時間に追われていると、人は短絡的な思考から離れることができません。物事を大きく俯瞰して見つめ直すためには、周りに左右されず、自分でプロデュースできる時間が必要なのだと思います。その時間があれば、仕事やお金とのつきあい方もきっと変わってくるはずです。」 「人間の孤独に、つけ込んでくるものの正体って、なんなのでしょうか。自己責任という言葉みたいに、私達を、もっともらしい言い分で孤立させ、切り離そうとするものがある。アメリカだ、中東だ、右だ、左だって言い争っているけれど、本当は、そんなことは関係なくて、人間が、人間であることをやめないために、総力戦で立ち向かわなければいけないことがあるんじゃないか。」 歴史をひもとけば、欲望や、孤独があれくるい、暴走の果てに、戦争に行き着く。 繰り返す歴史から、人類が困難な時代を何度も生き延びてきたことから教えてもらう。 最後は古代ローマ人から教えてもらった大切なこと。こんな時だからこそ私たちには風呂がある。ゆっくり休んで、またそれぞれの持ち場で頑張りましょう。
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