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夏を取り戻す の商品レビュー

3.3

15件のお客様レビュー

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2024/07/30

1996年8月の夏休みに小学4年が行方不明になるが、4日ぶりに自宅へ帰ってくる。 事件性を感じられずにいたが、またも同じ団地の児童が突如いなくなる。…が2日後帰ってくる。 9月の始業式後にはまた児童が…。 同じ団地で次々と児童が失踪しては帰ってくるという謎の真相を探るために月刊誌...

1996年8月の夏休みに小学4年が行方不明になるが、4日ぶりに自宅へ帰ってくる。 事件性を感じられずにいたが、またも同じ団地の児童が突如いなくなる。…が2日後帰ってくる。 9月の始業式後にはまた児童が…。 同じ団地で次々と児童が失踪しては帰ってくるという謎の真相を探るために月刊誌の記者・佐々木と猿渡が、団地の取材を始めると…。 団地児童の小4の5人の児童たちが、「夏休みを取り戻す」ために失踪した理由とは。 子どもたちの知恵を絞った闘いとも言える。 子どもらしさがある密室や移動も達成させなければという思いは感じられた。 単なる家出や悪ふざけと思われたこの事件は、地域全体を巻き込むんだが、子どもたちの思いを知るとなんとも辛い。 佐々木の過去も明らかになったときは、驚いた。 2016年のエピローグはよかった。

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2024/03/20

「失踪する子供たち」 消えていた期間は短く。 警察が関与しないであろうレベルを考えられているこらこそ、見つかることなく上手く居なくなることができたのかもな。 「光の密室」 二人に続いてまた一人。 誰一人大人が関与していないというのであれば、誰にもバレないように消えてしまうことが...

「失踪する子供たち」 消えていた期間は短く。 警察が関与しないであろうレベルを考えられているこらこそ、見つかることなく上手く居なくなることができたのかもな。 「光の密室」 二人に続いてまた一人。 誰一人大人が関与していないというのであれば、誰にもバレないように消えてしまうことが出来るのは凄いことなのでは。 「春は戻らない」 関係のある言葉なのか。 子供達だけでなく他にも隠し事をしている人間がいるとなると、ただの失踪事件だけでなく他にも問題がでてきそうだな。 「秋分の決戦」 見張りがいるからこそ。 馬鹿正直に相手の言い分を信じて出向いてしまうなんて、あれだけ外からは自分たちが見ていると言った意味がないよな。 「夏を取り戻す」 ついに見つけた場所は。 問題解決のためには証拠が必要かもしれないが、それ以上に今まで見て見ぬ振りをしていた現実と向き合うのも重要だろう。 「冬が終わるまで」 一人だけ目的が違った。 せっかく外に出てきて楽しい想いをすることが出来たとはいえ、危険に晒してしまった可能性がある時点で言うべきだろう。

Posted byブクログ

2021/11/11

1996年の夏休みの終わり。同じ団地に住む小学4年生がありえない状況で失踪し、数日後に戻ってくる事件が繰り返し起きた。新人雑誌記者猿渡はベテラン記者佐々木とのタッグでこの事件の謎に挑む。序盤で失踪は子供達が起こした事が見抜かれ、少年探偵団的な知恵比べ展開が続くのかと思っていたら「...

1996年の夏休みの終わり。同じ団地に住む小学4年生がありえない状況で失踪し、数日後に戻ってくる事件が繰り返し起きた。新人雑誌記者猿渡はベテラン記者佐々木とのタッグでこの事件の謎に挑む。序盤で失踪は子供達が起こした事が見抜かれ、少年探偵団的な知恵比べ展開が続くのかと思っていたら「何故」事件を起こしているのか?に焦点が合ってからは一気に読み応えが上がった。過去の失火事件や地域格差等が生んだ重荷を全部解決しようとした彼等の行動は大人には出来ない真っ直ぐさが眩しい。出された答えは苦味もあるけど爽やかに纏まっていて様々なエピソードも綺麗に回収されていて良かった。正に忘れられない一夏の思い出物語だ。

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2021/07/27

子供の冒険??物って感じ。冒険って冒険ではないけど、なんかそんな感じ ミステリーランドシリーズみたいだなと思った。 少し違う感じのを想像していたので、いまいちだったかな~

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2021/07/07

夏休みに塾通いだった団地の小学生が、次々一時的に行方不明になるミステリー。 小学4年生が考えた失踪にしては上手く出来てるなぁーという感じ。 別な事件との絡みもあってドキドキした。 でも、大学生や大人の対応にちょっと違和感。

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2019/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトル通りのストーリーでした。しかもそこには結果として二つの意味が込められる展開に…。 止むにやまれず私立中学へ進学するための受験をせざるをえない状況を解消するための子供たちの行動とその結果は、スッキリとした読後感を味わいました。対処療法ではなく根本的な原因を解消するための行動は子供ながら、適切な着眼点だなと思いますし、美しくもあり崇高なものを感じずはいられません。 作品としてはページ数も多くなかなか読み応えのある一冊でした、多少の読み疲れもなくはないのですが…。スピード感という点では若干物足りなさはありましたが、ラストで子供たちが学校の体育館で一連の経緯を説明するあたりからはちょっと前のめりになってしまいました。

Posted byブクログ

2019/06/14

団地に住む子供が一人ずつ順番に数日間姿を消す。彼らは一様に怪盗に連れ去られたと答え…。自作自演と思われるそれを、ある雑誌編集者とフリー記者が追います。事件の中心の子供たちは小学4年生なので、それほど難しいトリックは使わないのですが、それでも小学生が考えるには高度だなというのが少し...

団地に住む子供が一人ずつ順番に数日間姿を消す。彼らは一様に怪盗に連れ去られたと答え…。自作自演と思われるそれを、ある雑誌編集者とフリー記者が追います。事件の中心の子供たちは小学4年生なので、それほど難しいトリックは使わないのですが、それでも小学生が考えるには高度だなというのが少し引っかかります。でも団地に住むということ、過去の事件等いろいろなものが絡み合って、考えさせられ、なかなかのリーダビリティで一気に読まされてしまいました。ジュブナイルとしても雰囲気もよくいいと思います。タイトルが秀逸ですね。

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2019/04/21

小学4年生の子ども達の純粋な心と、まだ大人になりきれていない大学生、自分達の生活に追われる大人、団地という、ある意味、特殊な環境、そこに雑誌の編集者とフリーの記者が介入して、少しずつボタンのかけ違いから起きた不幸な出来事が解明していく。爽やかなラスト。あとがきでタモリさんの偉大さ...

小学4年生の子ども達の純粋な心と、まだ大人になりきれていない大学生、自分達の生活に追われる大人、団地という、ある意味、特殊な環境、そこに雑誌の編集者とフリーの記者が介入して、少しずつボタンのかけ違いから起きた不幸な出来事が解明していく。爽やかなラスト。あとがきでタモリさんの偉大さ、再確認。

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2019/03/24

塾通いが嫌で夏休みを満喫したい子供たちが考えた失踪事件。そもそも小四で塾に通うのは私立中学に進学するためであり、なぜ公立に通えないのか、というのもポイント。大人からすると迷惑な話だけど、子供たちはよくやったと思う。

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2019/03/08

2019/03/07 読了。 図書館から。 著者作品初。 読みやすかったし、面白かった。

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