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宇宙はどこまで行けるか の商品レビュー

4.4

15件のお客様レビュー

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2022/08/11

途中まではリアル。 そこから徐々に徐々にファンタジー成分が混入してきて、気がつけばSFになっていた。 その境目が曖昧なところが、実に嬉しい。 やはり研究者というものは夢を追って、霞を食って生きてもらいたいものだ。 そんな彼らを笑って支えられるだけの度量のある世界を作りたい。 彼ら...

途中まではリアル。 そこから徐々に徐々にファンタジー成分が混入してきて、気がつけばSFになっていた。 その境目が曖昧なところが、実に嬉しい。 やはり研究者というものは夢を追って、霞を食って生きてもらいたいものだ。 そんな彼らを笑って支えられるだけの度量のある世界を作りたい。 彼らの実績を実用化するのは、別の人間がやればいい。 いいぞ、もっとやれ!

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2021/10/01

ロケットについての専門的基礎知識を丁寧に説明してくれている。 素朴な驚きが随所にある。 最後はアクロバティックだが、想像力豊かで楽しかった。 ・小惑星帯はかなりスカスカ。 ・非プラズマ状態は、宇宙でまれな状態。 ・この本では、月より遠い宇宙を深宇宙という ・地球に突入する際の、...

ロケットについての専門的基礎知識を丁寧に説明してくれている。 素朴な驚きが随所にある。 最後はアクロバティックだが、想像力豊かで楽しかった。 ・小惑星帯はかなりスカスカ。 ・非プラズマ状態は、宇宙でまれな状態。 ・この本では、月より遠い宇宙を深宇宙という ・地球に突入する際の、運動エネルギーが熱エネルギーに代わるのは、摩擦ではなく、空気の圧縮が主因。 ・外惑星の場合、「表面」の定義は大気圧が地球の1気圧になる場所のこと。

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2020/08/30

ロケットのエンジンを題材に、宇宙に行くにはどういうテクノロジーが必要なのか、現状からSFの世界までを紹介。コンパクトに全てがまとまっている一方、著者の熱意も随所に感じる力作。 化学推進で現在地球脱出速度7.7km/秒を出すが、そのために多段階ロケットが必要。それは推進力と重量のバ...

ロケットのエンジンを題材に、宇宙に行くにはどういうテクノロジーが必要なのか、現状からSFの世界までを紹介。コンパクトに全てがまとまっている一方、著者の熱意も随所に感じる力作。 化学推進で現在地球脱出速度7.7km/秒を出すが、そのために多段階ロケットが必要。それは推進力と重量のバランスを常にとっていないといけなく、燃料が少なくなる(軽くなる)ごとに早くしていく必要がある。 ファルコン9は62億円で、半分の輸送能力のH2Aロケットは100億円。汎用部品、再利用、軽量化がきも。 地球の重力を、宇宙からだとは考えなくてよくなるので、宇宙で推進剤の調達、組み立てができればより効率よく他の惑星へ行くこともできる。

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2020/05/30

宇宙における推進系の話が体系的に記載されていておもしろかった。言い回しの軽妙さや例え話が的確であることにも驚いた。とても読みやすかった。 惑星探査のシミュレーションはSF的で非常に参考になった。最新や未来の推進技術も、実現可能性含めて知りたかったことがまとめられていてありがたかっ...

宇宙における推進系の話が体系的に記載されていておもしろかった。言い回しの軽妙さや例え話が的確であることにも驚いた。とても読みやすかった。 惑星探査のシミュレーションはSF的で非常に参考になった。最新や未来の推進技術も、実現可能性含めて知りたかったことがまとめられていてありがたかった。

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2019/12/10

現在と未来の宇宙開発についてロケットエンジン開発者の立場で考察した本。人工衛星から、月、惑星探査、恒星探査まで、エンジンの理論を踏まえながら解説する。 著者は東大の現役のロケット開発者で、自分の経験も踏まえて詳しく説明しており、図表等も適切に使われていて、大変判り易かった。ロケッ...

現在と未来の宇宙開発についてロケットエンジン開発者の立場で考察した本。人工衛星から、月、惑星探査、恒星探査まで、エンジンの理論を踏まえながら解説する。 著者は東大の現役のロケット開発者で、自分の経験も踏まえて詳しく説明しており、図表等も適切に使われていて、大変判り易かった。ロケットの構造、惑星の重力と探査機の航路の関係、スイングバイの仕組み等、言葉では知っていても、それがどのような事なのかイメージが掴みにくいのだが、著者は事例や例え話を上手く使っていて、自分のような素人が読んでも大変判りやすかった。(それでもイオンエンジンの仕組み等はなかなか理解できなかったが) 人間の時間スケールでは惑星探査までが限界で、恒星になると飛躍的に難易度が高くなってしまう。その段階に行くには、技術的なブレイクスルーが必要だ。以前、アメリカの未来学者の同様の著作を読んだことがあるが、その本でも恒星探査になると現在の知見ではSF的な見解にならざるを得ないということだったが、この本の著者も同じ意見だ。 読んでみて、薄い新書でありながら内容はよくまとまっていて、この分野の入門書としてはとても良い本だと思う。自分は50代。残された人生の時間を考えると、人類がもう一度月に行くとか、新しい宇宙ステーションを建設するところまで見られそう。できれば、人類が火星に降り立つ姿を見たいけれど、今の開発ペースでは難しいかも。

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2019/05/20

地球から宇宙空間に物を運ぶための条件やそれを運ぶためのロケットの仕組みの説明から始まって、より遠くの宇宙へ行くためには、と章が進むごとに内容がSFチックになていく。 かなりてんこ盛りな内容で読み応えあり。

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2019/04/05

理系を目指す人は、この本を読んで、どうしようもなく胸が高鳴るほどでなくてはならない。宇宙科学は経済成長や社会福祉との関係は薄いが、こういうことにも取り組まないと人類はいずれ座して滅びることになるだろう。ヒトとヒト以外を分けるのは、こういう点にある。

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2019/03/11

ロケット開発は、国家の一大プロジェクトではなく、中小の新興企業や大学・研究所が担う時代へ。人類は宇宙をどこまで開拓できるのか

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2019/02/17

第1章 近くて遠い宇宙 第2章 ロケットエンジンの仕組み 第3章 人工衛星から宇宙エレベーターまで 第4章 イオンエンジンで小惑星探査へ 第5章 水星・金星・火星探査へ―内惑星探査 第6章 有人深宇宙探査をするには 第7章 木星・土星を調べるには―外惑星探査 第8章 太陽系外へ―...

第1章 近くて遠い宇宙 第2章 ロケットエンジンの仕組み 第3章 人工衛星から宇宙エレベーターまで 第4章 イオンエンジンで小惑星探査へ 第5章 水星・金星・火星探査へ―内惑星探査 第6章 有人深宇宙探査をするには 第7章 木星・土星を調べるには―外惑星探査 第8章 太陽系外へ―近未来からSFまで 著者:小泉宏之(1977-、東京都、宇宙工学)

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2019/02/02

地球上の紛争だの貧困だの災害だのが溢れているのに今宇宙なんて行かなくてもいいだろ、と思っていたが、これを読むと純粋に技術の発展に挑戦する心に共感してしまう。

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