叙述トリック短編集 の商品レビュー
ここまで正々堂々とタイトルで表してしまっていいものか、と思えるほど潔く手口が公開された(笑)連作ミステリ。だけど分かってても騙されちゃうんだよねえ。ものすごーくわかりやすいヒントも差し出されたうえでの勝率は半分くらいでしょうか。ま、騙されるのが楽しいんですけどね。 お気に入りは「...
ここまで正々堂々とタイトルで表してしまっていいものか、と思えるほど潔く手口が公開された(笑)連作ミステリ。だけど分かってても騙されちゃうんだよねえ。ものすごーくわかりやすいヒントも差し出されたうえでの勝率は半分くらいでしょうか。ま、騙されるのが楽しいんですけどね。 お気に入りは「なんとなく買った本の結末」。ミステリとしてのトリックは「なーんだ」って思ってしまう部分もあるけれど。本好きはこれを読んで、ますます本に対する愛着が湧くのではないでしょうか。そうだよね、本って素晴らしいよね!
Posted by
面白かった。一番わかりやすいはずのアレをすっかり見落としていたのが悔しい。似鳥さんにお疲れ様でしたと言いたくなる一冊。
Posted by
【収録作品】ちゃんと流す神様/背中合わせの恋人/閉じられた三人と二人/なんとなく買った本の結末/貧乏荘の怪事件/ニッポンを背負うこけし 遊び心に満ちた連作で、楽しい。
Posted by
や…変な作者ですね…(褒め言葉)。っていうのが最後まで読んだ感想。『ちゃんと流す神様』で楽しく読み始められたものの、『背中合わせの恋人』で失速。『なんとなく買った本の結末』で失速、あとは順調に楽しく読めました。しかし、叙述トリックとしりながら叙述トリックを読むっていうのはどうにも...
や…変な作者ですね…(褒め言葉)。っていうのが最後まで読んだ感想。『ちゃんと流す神様』で楽しく読み始められたものの、『背中合わせの恋人』で失速。『なんとなく買った本の結末』で失速、あとは順調に楽しく読めました。しかし、叙述トリックとしりながら叙述トリックを読むっていうのはどうにもモヤモヤする感じがしますね。
Posted by
まぁ読み終わった時に、こんな気持ちになるだろうなってままの気持ちになりました。面白くないわけじゃないけど。 1話目からしてそんな理由でそこまでする?って感じだったけど、概ね悪意のない優しい話が多かったです。 叙述トリックが好きなので、それに果敢に挑戦した事に、好感は持てます。
Posted by
トリックは、あとからあ~みたいな感じでやられた感強かった。トリック無しでも背中合わせの恋人なんかは楽しく読んだ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2019.2.5. 単純に面白かった。特に最後のニッポンを背おうこけしは、そういうことか〜とちょっと笑ってしまった。 ただ、叙述トリックだと分かって読んでいるせいか、期待が大きすぎた気がする。最初の作品はそういう意味では面白かったが、○○でトイレが詰まるってちょっと無理があるのとなぜ外から分かったんだろうと疑問が残った。
Posted by
2019/02/04 読了。 図書館から。 あとがき…好きだわー。 推理しながらというよりはだまされるの 楽しみに読みました。
Posted by
『アダムは余裕を見せてニヤつき、「危険な状況で冗談(しばしば下ネタ)を言うのがタフな男だと信じて疑わない典型的アメリカンマッチョ」を完璧に演じているようである。』 「いやあみなさんがこの素晴らしいボロアパートの住民ですね。お聞きになりましたか先程の美しい軋み音! 私の推測では五...
『アダムは余裕を見せてニヤつき、「危険な状況で冗談(しばしば下ネタ)を言うのがタフな男だと信じて疑わない典型的アメリカンマッチョ」を完璧に演じているようである。』 「いやあみなさんがこの素晴らしいボロアパートの住民ですね。お聞きになりましたか先程の美しい軋み音! 私の推測では五十年物クラスですね。どんなに素材を加工しても十年や二十年ではここまでの深みは出ません。自然のみが生み出せる奇跡ですよほら」 「じゃあ念力だ」 「素晴らしい。あなた念力使えますか?」 「無理だ。セネガル人なら分からないが」 「偏見だよ。セネガル人は念力、できないよ。タイ人なら分からないけど」 「偏見です。中国人じゃないんですから」 「偏見だ。中国人はみんな気功が使えるって思ってる人、いまだにいるんだ。まあ内陸に行けば分からないけど。そういうのは日本人が得意なんじゃないのかな? 忍術とか式神とか」 「偏見だ。あれは厳しい修行を積まないと」 「現行犯逮捕できなかった責任、と考えるのですか? そういうのは指揮命令する立場の人間が考えることです。君が気に病む必要はありませんよ」
Posted by
叙述トリックまとめの短編集ではあるんだけども、基本的には全編似鳥さんのあとがきみたいな話だった。ので、似鳥さんのあとがきが好きな人は好きだと思う。そして私は似鳥さんのあとがきを読みとばすタイプなのである。好みはともかくとして、アクロバティックな叙述トリックが多い。そして細かい。細...
叙述トリックまとめの短編集ではあるんだけども、基本的には全編似鳥さんのあとがきみたいな話だった。ので、似鳥さんのあとがきが好きな人は好きだと思う。そして私は似鳥さんのあとがきを読みとばすタイプなのである。好みはともかくとして、アクロバティックな叙述トリックが多い。そして細かい。細かい部分までしっかり読み込まないとついていけなくなるんだなと反省はした。
Posted by